本誌感想(+小考察)のコーナーです。






第104話


(考察コーナーへのワープはこちらから




おおお…ついに重なりました!!!太陽と月!!!

今月から26巻収録分…ここにようやく日蝕は本番を迎え、物語はクライマックスへ
と突入したのであります!!!(どうしても古館調になってしまいます笑)
いや…しかし…取りあえずは国土錬成陣が発動するのだろうとは思っていましたが、
皆が1度、完全に魂を抜かれるところまで描かれるとは思ってもみませんでした〜。

…国民みんなエネルギー体にされちゃっているんですけど!?(笑)

しかも、進行中だったドラマがすべて途中中断になるとは…
先月までの展開で気が気ではなかった閣下VSスカーの闘いの行方は、決着そのもの
が描かれずに終わる可能性も出てきましたね。そして夫を案じて司令部へ駆けつけ
ようとしていた閣下夫人もまた、恐らくはあのラジオ局でその思いもろとも「1度
死亡」という憂き目に…
い っ た い ど う な る ん で す か こ れ !? (汗)
まったくもって、最終ページで出現した元お父様改め、若くよみがえった絶世の美
少年23号の凶悪な美貌に感心している場合ではありません(笑)
以下、順序どおりに行ってみたいと思います☆
(ただし、人智を超えた日蝕イベントの迫力はもはや筆舌に尽くしがたいものがあ
ります;この黙示録的、ラグナロク的な光景を私ごときの筆で文字描写するのは不
可能です;皆さまどうかどうか実際の本誌をお読み下さい!凄ッまじいですよ!!)

(それから、これは拙宅の考察ワールド内(?)の話になりますが、あの黒目玉が
若き23号の姿をとったことで、少なくとも元フラスコ(ホーエンハイムの血の情報
を所有)はセリムの中ではなく、黒目玉の中にいたことが今月で証明されました。
しかし!管理人はこれをラスボスとはまだ認めたくない意向のため、もう少し悪あ
がき考察を試みる予定です。ラスボスの定義を変えて(笑)また後日!)

(そしてもう一つ、これも拙宅の考察ワールド内の話になりますが、閣下夫人が他
の国民と同じく(恐らく)1度死亡という状況になったことで、拙宅の閣下考察に
も矛盾が生じてきました。これもどこまで自説を曲げずにいられるかが厳しくなっ
てきましたが、やはりギブアップには早いということで、同じく悪あがき考察を試
みる予定です(笑)また後日!)

すみません、今度こそ感想いきます☆(2010/2/11.15:35)




1:冒頭と扉絵

カラーページで鋼がないなんて久しぶりですね!(先月もそうだった?)
ですが、これで牛先生の負担が少しでも減っていると考えるのは短絡かも知れませ
ん。「封神演武」休載の分、鋼を2ヶ月で3話分描いておられるとも考えられるわ
けで…(アニメの放送終了に間に合わせるため笑)。真相はどうなんでしょうね?

さて、冒頭は閣下VSスカーの続きから!と思いきや、この1ページはただのつなぎ
だった模様です(涙)
スカーの再構築攻撃をかわし、「どこまでも足掻きよるわ…人間め」とつぶやく閣
下の次は扉絵。見開きの人柱5人がものすごく凛々しい〜vv
副題『世界の中心』、しかし話の中心は閣下ではなかったのでした。


2:エドVSセリム

一方こちらはセリムを追い詰めつつ、傷を受けたメイを気遣うエドアル。
「アル!メイを助けに行け!!」と叫ぶエド。
セリムのことは「オレにまかせとけ!!1人で十分だ!!」と…
さぁプライド、プライドにカチンときた(笑)この子は挑発に弱いのか〜。
逃げるのをやめてぞるぞる攻撃に出るセリム。ぞるぞる、ロイの件で消えちゃった
ワケではなかったんですね!一応中にいたんだ…。
それならなぜ先月は逃げたのでしょう?やはり「セリムの容れ物」が壊れる寸前と
いうことなのか…。

激しい応酬を交わしながら、エドの脇にもぐり込むセリム。
「君は小柄だから自分より大きい者とばかり戦ってきた。つまり…自分より小さい
者と戦った経験が少ない!!」
しかしその一撃は大した傷を与えられず、今度はエドのカウンターを喰らうセリム。
「たしかにオレはでけぇのとばかり戦ってきた!だからこそ…チビの攻撃パターン
はよくわかるんだよ!!」
えええっっ!?エドったらセリムに頭突きしたー!!(笑)
ほっぺをガッとつかんで思いっきりデコ対デコを…!!何だかやんちゃ坊主同士の
かわいい喧嘩みたいですね〜この図(苦笑)
でも効果はありました!ピシ…とおでこにひびが入ったかと思うと、ガバっと大量
に剥がれ落ちるセリムの外壁(というか構成物質)。
これでもう右目がありませんよ〜セリムたん;やはりこの姿でおかあさんに再会す
るのはもう無理なのでしょうか…;
うーん…どうみても再生不可能ですよね。だいぶ容れ物の組織自体がゆるんでいる
ようです。バラバラになる寸前なのかも知れません。しかし、ここまで来てもその
中身は不明だとは;

一方、床に叩きつけられたメイ子は自分自身の血で錬成陣を床に描き、自分の術で
止血をしたようです。頭から出血して痛そう;(涙)駆け寄るシャオメイも心配そ
うです;
しかしその様子を見た黒目玉は「意外としぶとい」と、自分の指を変形させた銃で
メイ子を撃つ…!!
そこへアルが盾となって彼女を守る!!「じっとして!!体力温存しといて!!」
おおおカッコいいぞアルv男前な役回りですねvこれじゃますます惚れちゃいます
よーメイは!(笑)
しかし、アルとイズミの矢継ぎ早の錬成物攻撃も難なく受け流す黒目玉。
「遊んでいるヒマはなくなった」と…!!いよいよ時間が来たのでしょうか!?
(2010/2/11.18:56)

3:ついにその時は来たらしい

いきなり寄生獣(ご存じない方がいたらすみません;)のように黒い触手と化し、
びよ〜んと伸びてイズミの身体に巻き付く黒目玉…!
次々とアルも、ロイも、エドもその触手にからめ取られて床に叩きつけられる。
「どうやら時間が来たようだ。働いてもらうぞ人柱諸君!」
うわ、もう外は完全に薄暗くなっています!!!
空の太陽はダイヤモンドリング直前ですね!!!

ここで場面は司令部地上階へ。ブリッグズ兵に乗っ取られた作戦本部へ飛びます。
あの有色肌で禿頭の将軍(名前忘れました;)が、縄で縛り付けられているイスご
と暴れ出しています。
「早く…早く錬成陣の中心へ行くんだ!!早く!!ここではダメだ!!私を中心へ
連れて行け!!早くしろ!!飲み込まれる!!!」
…どうやら窓から太陽を見て錯乱しちゃってますね。この人も上層部の一員として
例の「不老不死のおこぼれ」に預かるはずだったわけですが、そのためには皆既状
態の時に必ず国土錬成陣の中心にいなければ効果が得られないと、前もって説明を
受けていたとみえます。
そう、恐ろしいのは「飲み込まれる」の部分!つまり中心以外の場所にいる人間は
すべて錬成陣の餌食になってしまうことまで、彼らは知っているわけですね。(け
っこう正確な説明がしてあったんですね〜)
うーむ確かに…その事情を知っていれば、今しも重ならんとしている太陽と月を見
てこのくらいの錯乱は無理ないかも知れません;

と、言っているそばからダイヤモンドリング出現!!
おおお美しい…。市街でこの天体ショーを楽しんでいる市民たちも、黒眼鏡をかけ
つつ歓声を上げています。我々も昨年夏のリアル日蝕を思い出しますよねv
しかしこの時、全市民の命はまさに風前の灯火状態だったわけです。知らないとい
うのは恐ろしいことだな…;
そしてついに重なりました、二つの天体!!!ぎゃ〜〜〜〜いよいよ…

「 時 は 来 た !!! 」

黒目玉が歓喜の表情で叫ぶ……!!!
どどど、どうなってしまうんでしょうか……


4:日蝕本番

ド ク ン …と、見開きで描かれる大きな擬音。
2ページにわたって、この国の色々な人々の姿が…さまざまな登場人物たちが描か
れていますね。
中央兵。機関車の石炭係。ヘンシェルさん。ブリッグズ要塞の様子。メイスンさん。
ラジオ局のブレダと閣下夫人。真ん中に大きくウィンリィ。リオールのロゼたち。
パニーニャとガーフィールさん。ゴリさんたちとリザたん。炭坑で働く人たち。
スカーを最初に助けたスラムのイシュ人少年とおじいさん。緊張した顔のハボック。
少佐と姉上たち一行。マルコーさんとハインケルさんとヨキ…。
皆がそれぞれの場所で、ある者は「今重なった!」と知り、ある者は知らないまま、
ある者は緊張して汗を浮かべつつ…
それらの人々、全員の心臓が、ドクンと拍った……そんな描写でしょうか。
それとも、皆が足を乗せている地面の地下の地下、奥の奥で何かが鳴動したのか。
とにかく異変が起こっています。

機関車が止まる。「なんだぁ!?地震か!?」
炭坑の人々は作業を中止。レストランの料理人たちはあわてて火を止める。
ドクン、ドクン、ドクン…と、これはどうやら大地そのものの「脈動」なのか!?
何かが生きています!!まるで巨神兵の心臓みたいに…(笑)
さて、ここで黒目玉がこれから起こる出来事を説明してくれました。曰く、

「おまえ達は地球をひとつの生命体と考えたことがあるか?いや生命というよりは
システムと言うべきか」
「おまえ達人間ひとりの情報量などとるに足りない、膨大な宇宙の情報を記憶する
システム… その扉を開けたらいったいどれ程の力を手に入れられるか考えたこと
があるか?
「その扉を、人柱諸君を使い、今ここで開く!!!」

とその時…
「へぇ、中心はそこかい。親父殿、世界の中心を俺によこしな」
ここで来たか〜〜〜グリリン!!(笑)ついにやって来ましたグリリン!
「俺は…世界を手に入れる!!!」
やっぱりこの時を待って横取りするつもりでしたか〜。
「グリード!!!」穴の開いた右目部分を押さえつつ、セリムが叫ぶ!
「やった…」エドはグリリンの一撃がまともに黒目玉に入ったのを見て喜ぶ!
しかし、ぐちゃぐちゃになっても黒目玉には何のダメージもなかった様子;
「来ると思っていたよ、我が息子グリード」
なるほど、自分から生まれた「強欲」だから欲しいものも同じ、だから彼が来るの
を予想していたというんですね;(2010/2/12.0:42)

黒目玉、液状化して中にいたホーパパを床に落とすや、大きく跳ねて逃げる…!
そこはあの、「お父様」の姿だったころにいつも彼が座っていた椅子…!?
「真の中心は、ここだ」
おおお……あのブキミ人形を置いた例のミニチュア錬成陣こそが中心でしたか!!
思い出して見れば、彼はいつもたくさんの管をつけてそこに居ましたものね。
まさに国土錬成陣の中心で発動エネルギーを操っていたというわけですか。
ホーパパの反撃もあと一歩及ばず、ついに黒目玉の手が錬成陣を発動しました!!
「くそっ…やられた…!!」
うひゃ〜、悔しげなホーパパの、そのおなかのあたりに真理空間の目玉が!!
そしてエドにも!ロイにも!イズミにも!アルにも!
皆の身体に真理空間が開きました。そして5人は黒目玉の触手でつながれている…
ということは、5人の中心にいる黒目玉に扉のエネルギーが集まる…??

一方、一つ上の階ではゴリさんたちが黒いもくもくに飲まれていました〜。
スカーも、そして閣下ももくもくに包まれてゆきます。あああ…これでもちろん、
奥さまがここに駆けつける展開も無ければ、スカーとの闘いの結末さえもうやむや
になってしまう可能性が出てきましたね〜;(苦笑)
しかしその代わり、閣下の役目がまだ残されている可能性も出てきました。何より
これで彼らも階下へゆけそうですし…階下には止血係のメイ子がいますし…!
恐らくあのもくもくは黒目玉のエネルギー地場のようなものでしょうから、あの中
にいさえすれば国土錬成陣の「材料」にはならずに済むはず。
これでリザたんもロイのもとへゆけるのではないでしょうか?そして事が始まった
以上、スカーは必ずや逆転錬成陣を発動させるはずですよね。(これはもちろん、
後で詳しく考察しますね!)

さて、錬成陣発動とともにどんどん大きくなってゆく、もくもく…。
すでに地下のみならず、地上へも顔を出して司令部のブリッグズ兵たちを驚かせて
います。ど、どこまで大きくなるの〜〜黒マリモ;;
地下では人柱5人の真理空間から放出されるエネルギーがそこかしこに弾け飛び、
何だか大変なことに…
メイなんか悲鳴あげてますし、グリリンも叫んでますよね;セリムたんだけは嬉し
そうに微笑んでますが。これ、それぞれの扉から例の連れ戻し係の黒い触手も出て
きているようですね。理論的にはどういうことなんでしょうか;
今まで真理空間には「莫大な情報が詰まっている」ということだったので、それを
何らかの「エネルギー」だとは捉えてこなかったんですよね。それとも、今ここで
放出されているエネルギーは彼ら人柱たちの「生命エネルギー」なのか…
もしそうなら、このイベントが終わった後で彼らはエネルギーの抜け殻になってし
まうのでしょうか。それとも…ここで放出されているエネルギーは「彼ら個人の」
エネルギーではなく、扉を通して言わばその向こうに広大に広がる「真理の世界」
からエネルギーが流れ込んでいるのでしょうか?
黒目玉のセリフを吟味してみましょうか。
「ぐぅ…はっはっは。そうだ!!扉同士闘え!!反発しあえ!!」
「すばらしいエネルギーだ!!この私が抑えるだけで精一杯ではないか!!」
「この力をもってして、この惑星(ほし)の扉を開ける!!!」
…うーん、「扉同士闘え」ということは、やはり個人のエネルギーのようですが…

しかしちょっと、何やら話の方向がオカルトSFになってきました;
まさかここで「地球」やら「惑星」が登場するまでストーリーが大きくなるとは…
アメストリス一国分のパワーしかない国土錬成陣で、そこまでのことが可能なので
しょうか…。そしてそれらの謎に対する説明が、果たしてラストまでになされるの
でしょうか…(すみません;牛先生に限ってロジックが通らないことをお描きにな
るはずはないんですけど…!ちょっと心配になってしまいました笑)
(2010/2/12.2:05)


5:地球の扉が開く!?

ここからはまさに19巻の「クセルクセス最期の日」の再現ですね。
大地に刻まれた国土錬成陣の全貌、地面という地面から沸きだしてくる黒い触手。
魂を抜かれて倒れてゆく人々…。まさに規模を大きくしただけ、という感じです。
作戦本部のブリッグズ兵も、例の禿頭将軍も、そしてもくもくの外にいる兵たちも、
東でまだ列車爆破現場を捜索していたグラマン中将も、その近くにいるマイルズさ
んも…(しかし酷すぎます;;恋い焦がれた再会がこれとは〜;;うっうっ;号泣)
そしてウィンリィとピナコさんも苦しんで…これも衝撃的な図ですね;
ピナコのセリフは伏線になる可能性も(笑)「ホーエンハイム…戻ったら…殴って
やる…」ですって!
しかし息絶える瞬間にエドの名を呼ぼうとしたウィンリィは切なすぎます;
もちろん今月のままで物語が終わるはずはないのですが、もうほんとにこうなった
ら……エド、死ぬ気で頑張ってよ!!!!

そして圧巻なのはここからです。
も〜うここからは、本当に「実物を見て下さい!」としか言いようがありません!
とてもじゃないですが説明など不可能ですよ〜〜!!(苦笑)
中央司令部をまるで縦に割るように、そこに少しずつ開いてゆく「地球の扉」…
これは実際にその場にいたら、どんな風に見えるんでしょうね。黒く透けている感
じなのか…。それにしてもこれ、あまりにも巨大な扉ですよね;
そしてあの黒いもくもくを心臓のようにして、地下に張り巡らされていた「ゴウン
ゴウン管」をまるで血管のようにした黒目玉が、超巨大化して(つまり多くの人々
の命を賢者の石としてその身体に統合した結果ですよね)、その「地球の扉」から
地上へと這い出して来るわけですが…
そんなこと、文字で書いても全然伝わりませんよね〜〜〜きっと!!(爆笑)
もうこれは本当に、皆さまどうか実物を御覧下さい。
見開きで描かれた黒目玉が、紙面を突き破って出てきてしまいそうで怖いです!!
これは本当に黙示録の風景と言いますか、北欧神話で言うラグナロクと言いますか、
むしろゲテモノ度から言うと栗本薫ワールドな雰囲気でしょうか?
とにかく凄まじすぎます。(2010/2/12.2:55)

さらに驚くべきことに、なんと黒目玉は天空で重なる2天体に向かって「神よ」と
呼びかけたではありませんか!!
ええええええええっっっっっっっ;;;;;か、神ですか??

「我が魂に応えよ!!来い!!」

えええええ……ま、まさか、「一は全、全は一」の世界に唯一神が…??
(汎神的世界では、個の中に神性が溶けているという理解なので逆に「神」は存在
しないんですよね。鋼世界とはそういう世界だと思っていたんですが…;これもま
た考察へと回します!)

とか言って、何だか空でも扉が開いてるんですが!?(ひぃぃぃ)

神、応えてますね;;いや、そう信じるのはまだ尚早かも知れませんが…;でも、
これが本当に神なのかどうかを確かめる術は読者にはありません;
しかしこれだと、「お父様」が今回の日蝕を待ったのは「その時しか神の扉が呼応
してくれないから」ということになりますが、果たしてそれは正しい理解なのでし
ょうか。作中での解説があるといいのですが…。
とにかく、太陽と月の中の扉からも無数の黒い触手が飛び出し、黒目玉の触手とか
らみ合い、事態はまるで「天」と「地」の戦争状態に!?

「そうだ来い…もう貴様に縛られ続ける私ではない…」
「地に引きずり降ろし…我が身の一部としてくれよう!!」


…天から伸びた触手をむんずとつかみ、黒目玉が渾身の力でそれを引っぱると…
核爆発並みの凄まじい錬成光?の後に、いつのまにか天の触手は消えて、扉そのも
のも消えてしまいました。
後には元のままに重なり合った2天体と、はらはらと散りかける錬成物質のかけら。
そして、国じゅうの人間たちの死に絶えた世界(もしかしたら地球上の全人類が犠
牲になっているのかも?)が残されただけでした。

ストーリー的なセオリーとして、まぁ1度はラスボス側の国土錬成陣が勝利しそう
になって当然だと思いますが(王道ですものねvだから私はハッピーエンドに向け
て何の心配もしておりませんv)……でも、ここまで完璧に全ての人間が魂を抜か
れてしまうとやはり描写として衝撃的です;
そして今回のイベントの一部始終が、13巻でエドがエンヴィーに対して解説してみ
せた「クセルクセス最期の日」予想、あの遺跡の壁画からエドが分析してみせた最
初の悪だくみそのまま、だったことが面白いですね。(グラトニーの偽空間の中の
場面です。「神を墜としめ自らのものとする。出来上がるのは雌雄同体、すなわち
完全なる存在」とエドが言い当てています。これも後ほど必ず考察します!)
しかし、あの時エンヴィーは「クセルクセスの再現をやろうとしてるんだろう?」
と聞かれて「そうだ」とは言いませんでした。ということは、彼らの計画にはまだ
奥があるということなのでしょうか…。
いや、それも考察に回すべきですかね(笑)


6:降臨!!だそうです

さて、皆がいま死んでいます…。(正確には魂を抜かれただけで、心臓はまだちゃ
んと動いているんですが…)
中央軍、レストランの人々、セントラル駅で列車を待っていた人々、ブリッグズの
女医さんとバンダナの機械鎧師、ああっ少佐と姉上も床に横たわっています;;
リオールの食堂のおっちゃんも、グレイシアさんとエリシアちゃんも…
あああこの分では、恐らくラジオ局のマスタン組も、閣下夫人も1度死んでしまっ
ているに違いありません(涙)
閣下…………!!!
色々と言いたいことが溢れるほどありますが、これは下の考察コーナーへと回した
いと思います。題して「奥さまが魂を抜かれて倒れた現在の状況下でなお、閣下の
人間としての心を信じるための考察」…です。
もちろん、閣下の心情には様々な解釈が可能なわけで…「妻を愛しながらもホムン
クルスとして生を全うする決意である」というのもありでしょうし、「彼女を助け
たくてもやはりお父様の呪縛には勝てなかった」であってもまた然りでしょうし、
「彼女を含めた「人間という種」との本気の闘いに賭けた」という説でもまた不自
然ではないと思います。
何よりも、今となっては閣下自身の命があやうい(涙)ということもあって、これ
以上の活躍の場が用意されているのかは正直厳しいところですよね。
ただ……それこそ2005年以来ずっと「閣下は最終的には人間側の味方であったこと
が読者に明かされる」と信じてきた当サイトとしては、どうしても、ここまで来て
もまだ、閣下の「ただ1つ残された魂」を見限ることができないのです。
感想の途中ですので、この続きはどうぞ下の考察コーナーで!!

さて、こうしてアメ国じゅうの人間は魂を抜かれてエネルギー体にされてしまいま
したが、人柱たちはどうなったのでしょうか。
なんとびっくり、地下では皆が無事でした〜〜!!
イズミも、エドも、ロイもアルも…メイ子もグリリンも皆、ちゃんと生きてます。
「……やけに静かだ」…とロイの久々のセリフ。
「静…。みんな賢者の石になっちまったのか!?」…叫ぶエド。
おお、その質問に答えつつ、ひたひたと歩みを進めてくる裸らしき人物が…!!
「そうだ。神を我が内に捉え続けるために莫大なエネルギーが必要なのだ」
「この国の人間にはそのエネルギーになってもらった」
「今や、神も人もすべて私の中だ」
ギリっと憎々しげに見つめるグリリン。やりましたねという笑みを浮かべるセリム。
呆然と見つめるエド。「くそ…やりやがったな」とホーパパ。
さあ、サンダルと腰巻きを錬成しつつ、歩を進めてきた人物とは…!?
(降臨!!!←と煽りコピー。笑)

凶悪な微笑をたたえる絶世の美少年23号@半裸……!!!!

「ああ、成功だ。協力感謝するよ、諸君」
みみみ、見事すぎる幕引きの104話、副題『世界の中心』でございました。


というわけで、「地球の扉」や「神」までも総動員しての一大クライマックス…。
いやはやいやはや…これはもう私ごときの感想では到底、そのイメージのかけらほ
どもお伝えすることができません;それほどの内容です!!
まだまだとても十分な咀嚼ができておりませんが、引き続き考察コーナーにて可能
なかぎりの分析を試みようと思います。
伏線の行方が限定されてきているだけに、今回ほど考え甲斐のある、面白い作業も
ありません(笑)Let's party vv
ただし……一つだけ断言できるのは、もちろん物語がこのまま終わるはずはなく、
この後に人間側の鮮やかな大逆転劇が用意されているのは疑いようがないことv
しかし、これほどの窮地で「バッドエンドはあり得ない」というのもまた、信ずる
ための心的エネルギーを喰いますけどね〜(笑)
それでも何としても全力で、大団円を信じている管理人でございました☆
(2010/2/13.1:20)




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以下、考察覚え書き。(順次加筆してゆきます)



◆人々が元に戻るための方法

ともかく今月はまずここから行ってみますね☆
「いったいどうやって収拾がつくんだー!?」と脳内大騒ぎになった今月号でした
が、実は落ち着いて考えてみればさほど難しい作業ではなく、逆転錬成陣の発動に
よって割と単純にすべてが元通りになるのでは……という気がしてきました。
以下、その手順について書いてゆきますね。
まずは13巻で偽真理空間に飲まれてしまったエドとエンヴィーの会話を思い出して
みましょう。これがヒントになります。

エド「もうこの人達の身体は無いのか?」
エンヴィー「肉体も精神もとっくにクセルクセスで朽ち果てた。戻るべき肉体を失
って(中略)あとはエネルギーとして消費されるだけの存在さ」

まぁクセルクセス最期の日は300年以上も前のことですからね…。
ですが、今回の件ではまだ人々の肉体も精神も元の新鮮なままです。つまり現在、
人々は魂だけを抜かれて心臓だけ動きながら倒れている状態なのでしょう。
朽ちていない肉体と精神があれば皆は元に戻るのですから、あとはお父様に抜かれ
た魂を「正しくそれぞれの肉体へと戻す力」があればいい。
それには人々全員の「龍脈」を使えばいいのです。
自分の考察で恐縮ですが、ここで102話の感想内で書いた考察を一部引用してみます。
(ご興味おありの方は102話詳細感想考察コーナーの中の「ホーパパ考察」「アル考
察」あたりをご参照下さいませ☆)

パーフェクトガイド3のP31には、「肉体(と魂)は精神によって繋がれている」と
書いてあります。つまり人柱とは、精神によって現世界と真理の世界とのつながり
を常に保っている人間ですよね。
そして恐らくその精神には龍脈が通っているので、逆転錬成陣が発動すると錬丹術
のパワーが精神を伝って、人柱と真理くん双方に働くわけです。
すると、どうなるでしょう?本来は1つのものながら別々に隔てられていた真理く
んと本体は、錬丹術によって再構築されはしないでしょうか…?
このあたりがきっと、人柱たちが元通りになるための希望の鍵だと思います。

…はい。これは人柱たちが元通りになる過程を考えたものですが、もちろんすべて
の人々が元に戻る過程もこれと同じことだと思います。
つまり逆転錬成陣の発動によって国民全員の龍脈が刺激され、すべての魂が個々の
精神の中に通る龍脈に導かれて正しく戻るべき肉体へと戻ってゆき……それと同時
に、人柱5人の身体も元通りになる。もちろん龍脈は宇宙の法則なのですから、地
球の扉も神の扉も元通りになって閉じられるはず。
それがスカー兄が編み出した逆転錬成陣のパワーであり、日蝕の顛末なのだと思い
ます。
ただ単に「賢者の石を壊す(マルコーさん式)」だけではダメなんですね。
「魂を正しい肉体に戻す」のが肝心なんです。


◆逆転錬成陣の効果

ただし、人間たちは割と単純に元通りになると思いますが、お父様やホムンクルス
たちはもちろんその限りではありません。
なぜなら彼らの存在の核である賢者の石は、戻る肉体のない魂たちの集合体だから。
古代クセルクセスの魂たちがどうなるのか…「成仏」するのか、今度こそ「解放」
されるのか……具体的には分かりませんが、ともかくそのままの「集合体」を保っ
ていられなくなるのは確かだと思います。つまり「魂の集合体」でできているホム
は恐らく分解してしまうのです。

国土錬成陣発動後、104話現在で生存が確認できるホムはグリリンとプライドだけで
すが、あの黒いもくもくに包まれた閣下も生き延びていると予想しますので、最後
に残ったホムはきっと3人ですね。
このうち、逆転錬成陣発動後に最も生き延びるのが危ういのはグリードです。
恐らくグリードの魂部分はそれぞれの魂へと分解還元されてゆき、最後にリンの魂
とリンの肉体だけが残るのだと思います。(そう思うと寂しいですが;;リンのフ
ァンの方々には朗報ですが、グリリンゆえの魅力というのは確かにありましたし;)
そして次に危ういのはプライド。
個人的にはまだこの子の中に「元フラスコ」の司令塔が潜んでいると思っているの
ですが(これは後ほど別の考察で)、もしそうだった場合、フラスコは最初に誕生
したままの小さなマリモへと戻ってしまう可能性が高い。そして、戻っても今回は
フラスコが無い!セリムが壊れている!ということは…恐らくその時点で死んでし
まうのかな、と予想します。
もしも壊れたセリムの容れ物だけが残されたりしたらと思うと…かなり悲しいです
けど(涙)(ただしセリムの場合、このままおかあさんとの再会がないまま消滅し
てしまうと愛情の伏線が生かされないわけで…物語として少し疑問も残りますね。
ですが、魂が戻った閣下夫人があの場へ駆けつけてくるまでの時間を考えると、や
はりセリムとの再会はないのかも??)
そして「魂が一つ」である閣下は、もともとの己の魂なので(絶対そうですよv)
問題なく生き残ります。傷ついた身体も元通りになる可能性がありますよね。(メ
イの治療を受けたのと同じことですし)しかし、賢者の石による身体能力は消滅す
るわけで…もしやこれで晴れて「人間」に戻れるのでは…!?(閣下〜!号泣)
閣下についてもすぐ後で別の考察にまとめますね!
さらにさらに、同じく黒いもくもくのおかげで生き延びたと思われるキメラズの4
人はどうでしょう?彼らの場合、人間と動物とを混ぜ合わせてあったわけなので…
単純に「分離して終わり」なのかは不明ですが、でも元気な4人の男と1頭ずつの
猛獣、ゴリラとライオンとイノシシとカエル(でしたっけ)がその場に出現する可
能性は高いですよね(笑)

さて、そして特筆すべきは若返ったお父様とホーパパですが、まずお父様から考え
てみましょうか。
もちろん今月号で得たすべての魂も、天空の扉から引きずり下ろした「神」も、龍
脈によって正しくそれぞれの場所へと戻ってしまうわけですよね。でも、だからと
いって元通りの黒目玉に…はなりません。クセルクセス人の魂たちも解放されてし
まうはずですから、もしも元フラスコの本体がこちらにいたなら、最初に誕生した
ままの小さなマリモへと戻ってしまうのでは…。いや、龍脈が「血液」にも通るも
のならば、さらに戻ってホーパパの身体に統合されてしまう可能性もあるように思
います。
ただ、今月号で黒目玉が叫んだ「我が魂に応えよ」というその魂が、一体誰のもの
なのか?というのはまだ不明なんですよね。元フラスコについてのこうした謎も、
来月号あたりで解き明かされると良いのですが…。
そしてホーパパについては、異論なしに体内の「石」を解放してあげられるわけで
すから、元通りの人間に戻れる公算大ですねv
ただし、心配なのはその肉体の方でしょうか。今までは賢者の石のパワーによって
元のままの若さを維持していたはずの彼の肉体ですが、いきなりそのパワーが消滅
してしまったらどうなるのか…。一挙に300歳年を取る?(笑)まぁ恐らくは「その
時点から人間と同じように年を取る」のかな?
うーん…同じく「人間に戻る」と言っても、閣下とホーパパの違いは「それまで肉
体が経てきた時間」ですよね。この部分をどう処理するのかも興味深いところです。

こうして見ると、逆転錬成陣の威力は絶大であることがよく分かりますね〜!
まさに最終兵器!!ただ1度の発動だけで、物語の中で解決されるべき事柄がすべ
て解決されてしまう(恐らく)のです。ここまで溜めに溜めてきたあれやこれやの
問題が、それこそ一挙に!!
そしてそれを発動させるのが、「イシュヴァール戦の膿」であるスカーだとは…
もちろんこの考察は個人的な予想でしかありませんが、ここまで緻密に計算された
物語のあまりの見事さに、シーン本番を読む前からため息が止まりません…。
逆転錬成陣……きっとものすご〜く爽快でしょうねv(お描きになる牛先生がv)


◆この状況下でまだ閣下の心を信じるための考察(閣下考察)

(※初読後、上の感想部分でたまらずに書き始めてしまいましたが、順序を入れ替
えてこちらへ移植+続きを加筆しました。ご了承下さい☆)

さて、閣下考察です。今月か来月あたりにてっきり地下へ駆けつけてくるものと信
じていた夫人が、やはり皆と同じように魂を抜かれて倒れてしまったのは個人的に
とてもとてもショックでした(涙)
なぜなら……事前にこうなると分かっていた閣下が、もしも本気で妻を救おうと考
えていたのなら、あらかじめ彼女を国外に出すことも十分可能だったはずですから。
たいへん悔しいことですが、それは認めざるを得ません。(アームストロング家し
かり…まぁウィンリィはエドを信じて残りましたが。あと、立場的に閣下にはそれ
は無理だったというのもありますけど。)
これで大方の読者は「閣下はやはりホムンクルスでしかない」という解釈に至って
しまうかも知れないと思うと……個人的にあまりにも心が痛いです(うぅぅ号泣)
ただし…。
ここまで来てもまだ光明は残されています。
以下、最後の大どんでん返しを信じてその根拠をたぐり寄せてみましょう。

根拠1:閣下とロイとの間の見えない信頼関係
閣下がリザを通して、秘密裏に夫人への愛情(と彼女がただの人間であること)を
ロイへと伝えたことは、やはりどう考えても彼女の保護を依頼したとしか思えない
わけですよね。
22巻でロイは夫人に「貴女をお守りします。すべて事が済んだ時に我々が間違って
いなかったことを証明していただくために」と断言していますが、これは相当の信
頼がなければ言えないセリフでしょう。いくらリザがその耳で「妻だけは自分で」
と閣下から聞いたとしても、相手はホムンクルスです。いかようにも嘘はつける。
けれどロイは、閣下の生い立ちを直接本人から聞いている唯一の人間でした。だか
らこそ13巻での閣下との会話と「妻だけは」の発言を、ロイだけが結びつけて総合
的に判断できたんですね。
そしてその結果、ロイは閣下の人間としての心を信じ、夫人が夫へと寄せる信頼を
支持したわけです。そうでなければ彼女に「自分たちクーデター軍の正しさを証明
してほしい」とは言えないはずですから。ロス少尉たちが「もし夫人が利用されて
いるだけなら簡単に切り捨てられてしまう」と言っていることから見ても、現在は
まだ「閣下は夫人を利用してはいない」という前提のもとに行動していることが伺
えますよね。
実際にはロイも「閣下を信じてOKな確率は五分五分かな」くらいの心情かも知れ
ませんが…。でも、地下へやって来た閣下の傷が再生していないと気付いたのもロ
イだけですし、さらには人体錬成を拒んだロイに閣下が微笑みかけたことと言い、
この2人の間にはどうやら暗黙の伏線がしかけてある気がするのです。そこにはま
だ十分に、我々が光明を見いだす余地が残されていると思うのですが、いかがでし
ょう。
最後にすべての辻褄が合わされ、駆けつけた夫人を抱きとめながら「妻を守ってく
れて感謝するよ…マスタング大佐」と微笑む閣下の姿があれば、これまでの伏線が
綺麗に生かされると思うのですが…。
(そしてその時、上の「逆転陣考察」の通りに閣下が人間に戻っていれば、奥さま
は何の憂いもなく今まで通りに夫ラブvでいられるわけですねv)
(まぁ作者側の理由として「国外にいたら地下に駆けつけられないから国内にいる
ままにした」というのがあるのだとは思いますがv^^)

根拠2:お父様に錬丹術の件が伝わっていない件
閣下がリザを通して夫人の保護を暗黙にロイに依頼したこと。それは国土錬成陣の
影響下からは逃れられないけれど、中央軍によって殺されるケースからは完全に安
全に逃れられる処置でした。そして今月号の件で1度は魂を抜かれた(はず)の夫
人ですが、それは「死」ではないということを閣下があらかじめ理解していたとす
ればどうなるでしょう?「中央軍に殺されさえしなければ妻は無事助かる」と、閣
下があらかじめ知っていたとすれば…?
つまりこれは「国土錬成陣が1度発動した後」にこそ人間側の勝利へのチャンスが
あることを、閣下が知っていたとする説です。
それならば、人間たちに後を託すにしても、自分は何が何でも「お父様」の野望を
一旦は成功させなければならないわけですよね。つまり5人目の人柱を誕生させ、
国土錬成陣が無事発動するまでの間、人間側の攻撃を阻止する必要があったことも
すべてうなづける。
そう考えると、閣下が夫人を救う心づもりがあったことと現在までの彼の行動とは、
一見矛盾するようで実際には何の矛盾もなく両立するのです。
そしてその根拠になる「錬丹術」の件ですが、以下再び拙宅の104話詳細感想の中の
考察から引用いたします。

しかし、やはりここまで来ても疑問なのは「錬丹術の件が閣下とプライドからお父
様に伝わったのか否か」ですね。(ラスボス考察その2で触れたとおりですが)
現時点までの黒目玉の言動には、上で書いた龍脈のこと、つまり逆転錬成陣が錬丹
術を組み込んで発動した際に、人柱たちが元通りの身体に戻ってしまうリスクがあ
ることに気付いている描写はこれといって見当たりません。
そのあたりに、個人的な一縷の望みを託したい思いです。(切に!!)
一縷の望み……それは、閣下が何らかの形で「人間のために」行った布石があるは
ず、というささやかな信念ですv


…はい。実は今月号でもまだ黒目玉=お父様の口から「錬丹術」という言葉は出て
来ていません。それどころか、メイを見ても「あの時の小娘か」という反応さえし
ていません。(ホーパパのことも最初は忘れていましたし、どうもお父様の「傀儡
っぽさ」と言うか、思考の焦点がぼやけているような部分は気になりますね。また
後の考察で触れますが)
こうなると、やはり閣下とプライドは「錬丹術で発動するカウンター」に気付いて
いながらその対処をしていない可能性がある、ということになります。
拙宅のラスボス考察2の中では、「101話の閣下親子を検証する」という項目を設け
て「お父様とホムンクルス7人兄弟は2グループに別れ、プライドを真のラスボス
として閣下だけがその真の協力者、あとはお父様をかつぐ第2グループなのでは」
という考えを書いてみたのですが、104話の日蝕本番を経てもなおその疑問は解消し
ないままでした。
残念ながら、だからといってプライドが逆転錬成陣の発動を望んでいる理由につい
てはどうしてもアイデアが無いのですが;(ラスボス考察2で触れた「すべては実
験」説くらいでしょうか;)

ただ、ここ2話ほどの展開で閣下がすでに死を意識していることを考慮すると、国
土錬成陣が発動しさえすれば自分の役割は終わる、と本人が納得しているようにし
か見えず……そうなると本当に、すべてはプライドの目的が何なのかだけに懸かっ
てくるんですよね。(もちろんラスボスがプライドだった場合に、ですが)
プライドだけを生かすために閣下は命を賭けた、としか思えない部分もある。しか
も最終的に彼が望んできたのは人間側の勝利だったとすれば、プライドを裏切りつ
つ協力してきた、という複雑な状況になるわけで…
そうするともう、この物語は要約すると「閣下VSプライド」の話だった、と極論す
ることさえできてしまいますね。確かに、なぜ牛先生が彼らを外見上は「親子」と
設定したのかを深読みするなら、そのくらいの深い皮肉、深いドラマが2人の間に
用意してあっても不思議はないのですが。(だって結局、最後の最後まで生き残っ
てますからね、2人とも!)
そして「親子」の命運を分けるのは、逆転錬成陣の発動ということになるわけです
が。うーん…(苦笑)これ以上の推測は不可能でしょうか。

難しいのは、閣下がそうしてプライドのために命を賭けつつ人間側の勝利を確信し
ていると仮定した場合、プライドも同じく錬丹術を使ったカウンターの存在に気付
いていながら、「人間側の勝利」と「プライドの目的」の間に矛盾しないどんな状
況があり得るか、というところです。
プライドもまた人間側の勝利を願っている…という可能性はまずないでしょうし。
途中からお父様を滅ぼして自分がその代わりになろうと考えた、というのならあり
得ますが…しかしこれは「ラスボス考察」の範疇ですね;

ともかく、牛先生がガソガソNETのインタビューで昨年仰っていた、「(ラストに向
けての見所は)生き残ったホムに注目、かな」という言葉に本気で注目したいと思
います。プライド、ラース、グリード、3人の共通点はもちろん「人間の影響を強
く受けている」部分ですが、その特徴が今後どういうドラマを生み出すのか…
結論として管理人はやはり不動のまま、「最終的な生死に関わらず閣下は人間側の
味方」という立場を貫きますが、皆さまの中で一人でも同調して下さる方がいらし
たらたいへん嬉しく存じますv
大丈夫、夫妻の愛は必ず報われるはずです…!!
そうでなければ、この物語の中で人間の愛情は錬金術よりも無力だったことになっ
てしまうではありませんかー!!


◆生死を分けるのが黒いもくもくと分かっていたなら?(もくもく考察)

ふと思ったのですが、こういう考え方もできませんか?
どうやらあの黒いもくもくの中にいれば国土錬成陣の「材料」にされずに生き残れ
る、というのは確かなように見えますよね。それなら、閣下はうまくスカーやキメ
ラ、リザたんをもくもくの至近位置に引きつけておいて、彼らを「救った」可能性
もあるのではないでしょうか。
もちろん初めからそれを知っていたことが前提ですが、どうも今月号の描写を観察
すると、もくもくが膨張?してゴリさんやリザやスカーがそれに包まれた時、彼ら
は明らかに「!?」と動揺していますが、閣下は平然としているように見えるので
す。これはやはり事情を理解しているからだと推測できますよね。
もしも閣下が本気で彼らを敵としていたのなら、万が一もくもくの中で生き残って
「発動後」に反撃をされないためにも、少し遠ざけて確実に「材料」にしたのでは
ないでしょうか。同じ司令部の中でもわずかな距離差で生死が分かれていますし、
もくもくの範囲の外へ彼らを導くのは難しいことではないです。
なのに、死を意識しながらもあの場にいたということは…やはり「発動後」のカウ
ンターのために彼らを生き残らせたとしか考えられないのでは…。

さらに深読みをするなら、閣下はマスタン組に奥さまの保護をしてくれることのみ
ならず、彼女が「夫に会いに司令部へゆく」と言い出した時に(必ず言い出すと分
かっていたはずです)、あの黒いもくもくの中へと奥さまを連れてきてくれること
をも期待していた、という可能性はないだろうかと…ふと考えました。
それなら彼女を助けられたはずですものね。(プラス、マスタン組があの地下で勢
揃いできることになります。ファルマンを除いてですが)
まさかとは思いますが、今月は描かれていなかったけれど実はブレダたち+奥さま
はあのもくもくの所まで来ていた!…と、来月号で明らかになるなんてことは…
いくらなんでもご都合主義すぎますか??(はい分かってます〜夢です笑)

まぁそこまでは無理としても、事実としてリザたんやキメラズ、スカーが105話以降
の最終局面に居合わせるであろうことはほぼ確定的。そして同じ件でもう一つ、気
になることがあります。それは例の土ドームの中でセリムがアルに語った「我々は
君たち人間の揺るぎない心を信用しています」というあの言葉です。
この場面、22巻のP43からのセリムの言葉を要約するなら、セリム=プライドもまた
人柱を筆頭にしてキメラたちやスカーが「中央」へ、「中心」へと自主的に来てく
れることを望んでいる、と受け取れるんですよね。
しかもその後、ゾルフがハインケルさんに敗れた後(23巻)でも中央司令部を指し、
「あそこに父上がいるかぎり君たちは勝てない」と強調しています。まるであそこ
へ行ってくれと言わんばかりに…。
確かに彼らは人柱を必要としていますから、疑わずに読み飛ばすことも可能です。
けれど、なぜ人柱たちが「自主的に」「自由意思で」来てくれると信じなければい
けないのか、その点についての答えは未だ与えられていません。
何なのでしょう。ラスボス考察でも書いたことですが、やはりどこか閣下とプライ
ドは「国土錬成陣発動後」を意識している…という気がします。
ここはどうしても、もう一度ラスボスの存在そのものについて洗い直してみなけれ
ばなりませんね。


◆ラスボス新仮説

何度も引用して恐縮ですが、拙宅のラスボス考察で管理人が定義した「ラスボス」
の条件とは、
1:元フラスコであること(その意識や意思をそのまま残している存在であること)
2:国家錬成陣計画を企てた存在、つまり「約束の日」において何らかの利益を得、
何らかの目的を遂げようとしている存在であること
この両方に該当するキャラクター。

…の2つでした。
しかしそうすると、104話で見事に神を内包することに成功し、その「血の情報」を
もとに若かりしホーエンハイムの肉体を取り戻してみせたお父様は、どう見ても上
記1、2、どちらの条件にもぴったりと当てはまってしまうんですよね(苦笑)
こうなると今の段階ではもう「ラスボス=お父様」だったと認めざるを得ません。
が。しかし……。
管理人はやはりここまで来ても、「セリムの中身」を無視することができないので
す。往生際が悪いと言いますか、勘のようなものなのですが。
その根拠についてはラスボス考察1&2の中でも箇条書きにして述べましたが、や
はり気にかかる理由の筆頭は原作85話の扉絵のチェス盤です。
アニメの進行にともなってコミックス21巻を読み返す方も多いことでしょうが、あ
のチェス盤で人間側のキングであるホーパパに対し、ホム側のキングなのがセリム
…というのはどうしても無視できないと思われませんか?(お父様は離れた場所に
斜めになってますよね。閣下は人間側を向いていません。グリリンは完全にホム側
と敵対する駒になっています。)
ただし、ここまで来て「セリム=ラスボス」説を推すとなると、もちろん上記のラ
スボス定義では不十分だったことになります。
そこで今回は今までの定義を全部忘れ、104話読後のいま考えられる可能性をすべて
書き抜いてみました。

1:何のからくりもなくラスボスはお父様である説
今までに特に作者の引っ掛けはなく、セリムは素直にホムンクルス・プライドで、
104話で事が成功したのを素直に喜んでいる…。もっとも素直というかストレートな
説はこれですね。しかし、これだと今までのセリムに関する伏線のほとんどが生か
されずに終わります。

2:セリムは誕生後に野望を持った説
普通にホムンクルス・プライドだったセリムですが、誕生後に自分の意思で野望を
持ち、お父様が成功したのを確かめてこれからお父様を乗っ取るつもり…という説。
これだと「最初のラスボスはお父様だったが、最終的なラスボスはセリム」という
複雑な構成になります。この場合、フラスコ本体はお父様の中。そして他のホムた
ちはお父様のしもべでしたが(離反したグリを除き)、プライドの唯一の協力者は
閣下だったという内訳になるかと…。(ただし閣下については「人間側の味方説」
を貫く管理人ですので、この場合の閣下はプライドをも裏切っていた、のだと思い
ます。閣下の思惑は仮説4と同じです)

3:セリムがお父様を操っていた説
これは先のラスボス定義と矛盾しない「セリム=ラスボス説」です。フラスコは自
分を株分けしてお父様に疑似意識を与え、自分はセリムの容れ物に隠れて過ごし、
事が成功してから自分がその体に戻るつもりであるという説です。これならお父様
がホーパパの「血の情報」を保持していても不思議はありませんし、22巻のホーパ
パのセリフ「(ホムたちは)俺の分身の分身みたいなものだから(=血の情報を持
っているから)アルの血印に干渉しやすいのかも知れない」というのを考えても、
プライドがフラスコのブレイン部分なら説得力がありますよね。(アルに干渉した
のはプライドですから)

4:セリム=プライドはこれからラスボスになる
新たに浮上した仮説がこれです。今までは素直にホムンクルス=プライドとしてお
父様に協力していたセリムでしたが、104話の後、お父様の中から閣下夫人(お義母
さん)の声が聞こえたことでグリードの例のように魂が錯乱し、結果としてお父様
を裏切る…というもの。 そしてそれこそが閣下の狙いだったわけですね。つまり、
夫人と一緒に幸せな家族生活を送ることでプライドの魂を内側から浸食し、最後に
人間を救うために動かざるを得ないような心を「育てた」というのが閣下の壮大な
作戦だった、と。これなら今までのセリムに関する伏線がすべて生かされますし、
閣下が人間側の味方だと信じる私の考えとも矛盾しないんですが(笑)

5:3と4とのミックス
すなわち、最初からフラスコ本体はセリムの中だった(=ラスボス)けれど、104話
での計画成功を見届けてからお父様の身体に戻った途端、魂だけの存在にされた閣
下夫人の悲痛な声が自分の中から聞こえてきて、魂部分が錯乱を起こす…という説
ですね。閣下の狙いについてはもちろん4と同じです。

いかがでしょう。個人的には現在もっとも強く推したいのは4か5。
セリムや閣下があの夫人と会えずに終わるのはおかしい…とずっと考えていたわけ
ですが、もしかしたら魂だけになって「再会(声だけですが)」する方法もあるの
では?と思ったのがきっかけでした。
クセルクセス最期の日の時、「自分の中に意識を集中してみろ」と言われてホーパ
パがやってみたら、犠牲になった人々全員の阿鼻叫喚がもろに聞こえて「うぎゃー」
…という描写がありましたが、あれを思い出したわけです。
もしもおかあさんが、魂だけの存在になっても「セリム…!セリムどこなの!?」
と自分を探していたらどうでしょう?土ドームの中でアルに語ったとおり、プライ
ドは本心から彼女が好きだったのだし、確実に彼女の愛情はその魂に浸透している、
と思われますよね。その彼女が、犠牲にされてもまだ自分を案じていたら…?
よみがえるのは楽しかった家族の思い出ですよね。頭を撫でられたりぎゅっとされ
たり(笑)一緒に紅茶タイムをしたことや、身を挺して車から守ってくれたことも
思い出される。でも、それを踏みにじったのは自分です。
…どうでしょう。「完全な存在」に内側から亀裂を入れるのは、乱暴な攻撃ではな
くてむしろ人間の愛だった、という展開はあり得ませんか?
そしてそれこそが、閣下が「人間の心」をもって仕組んだ壮大な作戦だったとした
らどうでしょう。それなら、夫人を事前に国外へ避難させなかった理由も説明がつ
きますよね。つまり閣下の最終兵器こそ「私が選んだ妻」だった、という…。

もしもこの説がビンゴだったら、個人的にはもう萌えを通り越して脳内壊死に陥り
そうです(笑)書いている今も心臓に変調をきたしてますから。
だって「最終兵器奥さま」!!(笑)まさに世界最強なのは母の愛なんですよ!!
それなら、最後に勝つのはやはり閣下……(←胸に手を当ててv)
真の王はやはり彼で、王は国を守りきるのではないでしょうか。
そしてこれは擬似親子の、壮絶な闘いの物語だったということになるのでは…。

99%とは言えませんが、90%くらいの確信はあります。
どう考えても、牛先生がこのギリギリまで、最後に残した伏線は「母の愛」ですし。
どうかな……そういう展開であってほしいな……
全身全霊をこめて、宇宙のお星さまを総動員して祈りたい気持ちです。



◆神を内包したお父様が次に何をするのか

(まだメモです)
扉を開けた者たち=「神に背いた者たち」、つまり人柱5人だけは
「神の力による拘束を受けない存在」なのではないか。
1度禁断の場所へ行っているからこそ。




◆未だ役立っていないセリムの食べたゾルフの能力

◆13巻のエドの説明を分析する

・二頭の竜(雄と雌の)=太陽と月
・交わる雄と雌の竜=皆既日蝕=雌雄同体=完全なる存在(現お父様)
・太陽を飲み込む獅子=賢者の石


◆「扉」とは命ではなく「情報」に対して存在するもの?

◆結局、日蝕でできる「影」は関係がないのか






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