第103話
(考察コーナーへのワープは
こちらから)
いい感じ……いい感じですよ展開が!!!(もちろん当社比ではありますがv)
先月号までの様々な懸念材料も、それぞれに良い方向へと動いてくれている気がし
ます!!ああ良かった…
まずは心配の筆頭であったロイの失明についてですが、これがイシュヴァール戦の
贖罪として描かれているわけではないことはどうやら明かな様子です。ホッ(笑)
そしてエドの疑問が「真理」そのものへと向いたことで、先月号の考察のとおり、
人柱全員が元通りの身体に戻れる可能性が見えてきた感じです。ホッ(笑)
さらに「よもやこのまま奥さんに会えずに逝ってしまうのか?」と心配された閣下
の方も、奥さんが司令部へと駆けつける兆しが描かれました。良かった…(安堵)
作中時間的には進んだのは1時間程度でしょうか?
太陽はかなり欠けつつあるものの、未だ皆既状態までは至りませんでした。
あと残り数話、物語はどのように収拾するのでしょうか…まったく不明です!
各キャラクターたちのドラマも臨界点直前;;もうまさに手に汗握る怒濤の盛り上
がりを見せています!!1コマたりとも見逃すことは不可能ですね。
とにもかくにも、今月のヒーローはスカー…それは間違いないでしょう。
今回は久々に(笑)冒頭から考察を組み立てる必要のない展開でしたので、まった
りと順に場面を追ってゆきたいと思います☆(2010/1/10.14:01)
1:待っっっってましたvvラジオ局の奥様!!
久方ぶりに鋼絵ではない表紙だったわけですが、慣れというものは恐ろしいもので、
チラ見して「あら〜表紙はセリムと賢者の石v」と思い込んだ私は帰宅していざ読
む時まで誤りに気付きませんでした;(疲れていたんですね;)
しかしカラーではない冒頭も久しぶり…!牛先生も、今回は少し本編以外のお仕事
が楽でいらしたなら何よりだなぁと思います。
さてさて、冒頭はいきなりブラハと太陽ですか(笑)
ラジオ局の屋上からリザたんを案じているんですね!かわいいv
一方、中では待ちに待ったターンが来た閣下夫人が!!
あああ待っておりました奥様〜〜〜〜〜(号泣)なっかなかお姿が見えなくて…;
「主人のその後は!?なんとか主人に会えないでしょうか…」
そ う で す そ れ !! そ れ が 聞 き た か っ た !!
あ……もうこの瞬間、全身で安堵した管理人でした(苦笑)この流れを待っていた
んですよ〜〜〜〜もう何ヶ月も何ヶ月も!
しかし、当然ながら止めるブレダ。
「いけません!今出て行けばどこで反大総統勢力にかち会うか分かりません!」
もっともです。まぁ実際にはブリッグズ兵は味方なので、中央軍こそが危ないわけ
ですが、ここラジオ局内では「アームストロング少将こそ反大総統勢力の親玉」に
なってますからね〜;
うーん。必ずや奥様は司令部地下へと駆けつける…というのはもはや確定事項だと
思いますが、でも中央軍に会わずに司令部へ行き着くのは至難の業だし、実際問題
どうやって辿り着くのでしょう。皆で護衛しながらか、はたまた戦車に乗せてもら
うとか!?
もしもここでイズミの掘った穴が使えるなら、それが一番安全かつ最短ルートにな
るかも知れませんが…どうかしら。
一方、チャーリーたちのひそひそ話がさりげなく重要に思えます(笑)
「会わせる訳にゃいかないよな」
「相手は人造人間だ。夫人が出てったら利用されるか殺されるに決まってる」
…ちょっともう、これ見よがしな伏線なんですけど!?(らぶv)
ああ、取りあえずは安心いたしました…v(溜息)
もしも閣下が対スカー戦で生涯を閉じることになろうとも、最愛の妻ともう会えず
に…という展開だけはどうやら免れそうな予感です。(閣下自身はきっと覚悟済み
なのでしょうが、ファン心理としては…どうしてもね(涙))
気が早いけど、あとは奥様にすべてを託すのみですね!
そして「再構築」を知ったスカーが夫妻をどう見つめるのか…それも興味深いです。
(ってまだその部分を書くまで進んでいないんですけど;;のの後ほど;;)
さて、一方こちらは感動の再会を果たしたブロロスv
デニー君はちゃんと涙と鼻水を拭いたのですね(笑)再会の抱擁は、あったのか逃
げられたのか!?
どうやらデニー、「説得もしくは局内の戦力を探ってこい」と命じられて中に入っ
たらしい。あ、これは使えますね〜「デニーがマスタン組に引き込まれる可能性を
中央兵が想定していない」なら!これでデニーを使って中央兵に誤情報を与えて、
それを利用すれば奥様は司令部にゆけそうです!
この部分の具体的な方法については後日考察してみますね☆
(しかしアンチマスタング…笑えるーこの言葉v確かにデニー、22巻でロイを「悪
魔のような奴!」って言ってましたしねー笑)(1/11.1:08)
2:ロイが取り乱していなくてホッとした
と、ここで扉絵。場面は黒目玉ルームの人柱一同です。
副題は『誰のため』…この意味するところは後ほど分かりますが。
うずくまるロイが痛々しい;「光を失ったロイ!!!」という煽りが嫌だなぁ;
呆然としつつも、エドは因果関係を把握しようと努めてくれてますね。
「扉を見たってことは人体錬成やっちまったのかよ大佐」
「私がそんな事をすると思うか!?」
「…………だよな」
だったらロイはなぜ扉のもとへ辿り着いたのか?
すると、セリムが説明する。
「言う事を聞いてくれないので強制的に扉を開けさせてもらいました」
ん〜?この子は先月から「マスタング大佐の戦闘力」にばかり言及していますね。
そんなにロイの能力が脅威だった?つまり、今攻められては困るということ?
これは後ほどすぐに謎が解けますけど。
さて、ここでついにエドが吠える!!
「納得いかねぇ!!」
そして「てめぇさっき「正しい絶望を与えるのが真理だ」って言ったな。まぁオレ
達みたいに自発的にやらかしたのは納得するさ。だがする気のない奴が無理やり人
体錬成に巻き込まれて視力を持ってかれて…それを正しいと言うのか!」
「そんなスジの通らねぇ真理は認めねぇ!!!」
そ れ を 待 っ て ま し た !! あ り が と う エ ド !!
いや〜やっぱりそう来ましたね(笑)
もちろんです!!真理が絶望で終わってるはずがないんですから!!
ただし、黒目玉の言う「おまえが認めなくても現実としてこうなった。事実を認め
よ錬金術師!」…というのも恐らくは本当なのです。さすがの黒目玉にも、真理が
どの部分を持って行くのかを決定する力はないはずですから。ただ…やはり102話の
考察で書いたとおり、真理に関する情報を操作しているのだと思います。
ともかく、ここで「イシュヴァールの贖罪」の件が持ち出されなかったことに全力
で安堵です……!!(ああもう緊張した;;)
良かった(涙)この流れであれば、後からロイが「理不尽ではあるが私の罪には分
相応だ」と、失明したことに納得してしまう展開はまず無い…でしょう。
牛先生の意図は「間違っているのは真理の方ではないか」という問題提起でしたv
そうです、最後の敵は真理!!
やはりエドは以前言っていたように「真理の野郎をぶっとばす」のかも?(笑)
「認めろ」と言われ、あきらめられるか!とばかりに攻撃態勢に入るエドアル。
イズミは「人柱が揃っているのがまずいなら攻撃よりむしろ逃げるべきでは…」と
言いたかったようですが、それを遮ったのは黒目玉。
「逃げられんよ。おまえ達はすでに私の腹の中だ」
…腹の中…ね。
それはどういう意味なのでしょう。どうもあの部屋は天上にも目玉がありますし、
丸ごと「疑似真理空間」のような…少なくとも通常の空間ではないように見えます
よね。腹の中といえばグラトニーを思い出すのですが。
ここで一つ上の階層から下を見下ろしているゴリさんたちがいますが、彼らから見
た黒目玉ルームは奇妙な黒煙にすっぽり包まれているような状態。
「なんだこりゃ」「この中に「父上」だか呼ばれている奴がいるのか?」
うーん、ちょっとあのモクモクに飛び込むのは躊躇しますね;(飛び込んでも中に
入れない可能性もありそう。表面でぼよんと弾かれたり…;)
ゴリさんに支えられつつ、リザたんも覚悟を決めかねているみたいです;
先月の閣下の言葉、「今ごろマスタング大佐は父上の所だ。五体満足かどうかは保
証せんがね」というセリフを反芻しているようですが、リザたんはそれをどう解釈
するのか?そしてどう動くのでしょうか。
「取りあえずロイの命は無事ではあるはずだ」という意味に受け取れるので、重傷
の自分は足手まといだと考え、下へ行くのはやめるか。
それとも「五体満足ではないかも知れない」という意味でもあるので、とにかく下
へ行ってロイを守ろうと考えるか。
うーん…エドアルたちも一緒だということは分かっているわけですものね。
これはまた考察コーナーへと回しますが、どうもここはリザたん、下へ行ってロイ
とは合流せずに、これから駆けつけてきそうな閣下夫人との伏線(そして「妻だけ
は自分で選んだ」の伏線)を回収する役目であるような気がいたします。つまりは
見届け役ですね。(←個人的にものすごく萌えv)(1/11.3:03)
3:エドアルVSセリム、メイ子VS黒目玉
一方、黒目玉の禍々しさにも負けてはいないメイ。
「そこの目玉まみれさン…不老不死なのですよネ…?」…言い得て妙ですが(笑)
しかし返答はなし、否定しないと見て一気に戦闘モード顔になるメイ。
「アルフォンス様、あれは私がもらいまス!」…ちょっともう可愛すぎです!!
エドアルに一人じゃ無理だよと言われ、お二方には小さい方(セリム)を任せると
言い切るメイ子ですが、彼女こそ小さい女の子なのに〜(笑)
小さくてもあれ(セリム)だって十分ヤバイとつぶやきつつ、ここでエドは大事な
ポイントに気付く。
強制的に扉を開けられるなら、なぜ今まで長い間、人間たちが自由意思で人体錬成
をするのを待っていたのか。
……そ う そ こ !! そ れ を 知 り た い の !!
そこに「セリム」の、ひいてはラスボスのすべての謎が隠されているんですよ〜!
見つめる先ではセリムがしきりにほっぺのほころびを気にしています。この描写の
仕方からすると、「すべての秘密はこの子の中」だというのはもうかなりの確率で
間違いなさそうですが…
「気付いたか鋼の」
うずくまるロイから久しぶりのセリフが!
「私を錬成に巻き込んだ時、奴は「この手は使いたくなかったが仕方がない」と言
った」
…ロイ!この状況にあっても冷静に分析していたんですね!敵の弱点はどこなのか、
それは何なのか。「イシュ戦の罪と罰」に思いを馳せてなどいなくて良かった…!
これでこの失明の件は物語的に見ても「アクシデント」として処理されそうですね。
「…奴らにとってハイリスク…って事か」
ロイの指摘を受けてエドは真相を推測する。そう、これはビンゴのはず。
ここでもことさらに、セリムがほっぺを気にしていますね。
先月号の考察の中でも触れましたが、最後まで今回の手を使いたくなかったのはや
はり、あの容れ物が真理空間を通るときの分解再構築で壊れてしまうおそれがあっ
たためですよね。そこまでして、どうしてもセリムの容れ物が壊れないように守り
たい理由があったわけです。(詳細な考察は102話をご参照下さい☆)
来るか、ラスボス本体……!?
一か八か、セリムの容れ物を壊してみようと決心するエド。
まだ錬金術が発動可能なのを確かめ、アルとともに畳みかける…!!
しかしプライド、お得意のぞるぞるが出て来ません…!!それどころか…
「逃げた!!」
アルが驚くのも道理、今まであらゆる攻撃を黒いぞるぞるでかわしてきたプライド
が、セリムのまま逃げたのでした〜。
これはつまり、現在セリムの中にはぞるぞるが入っていない、ということか……?
いや、何も入っていないなら容れ物を機能させることも不可能なはずですよね。
ということは、「容れ物を動かせる最低限の」かつ「外に出したくない何か」、が
現在容れ物の中に入っているすべて、だということでしょうか。
黒いぞるぞるは、もしかしたらロイの扉を開けた時に真理空間の中で消滅してしま
ったのかも知れませんね。つまり初めから「分解」されたら「再構築」はできない
身体だったということです。確かに今まで一度たりとも、プライドもしくはセリム
が錬成光を出して「再生」している場面はありませんでしたし。
それを承知していたからこそ、「この手は使いたくなかった」のでしょう。
(1/11.15:08)
一方、メイ子は本当に単身で黒目玉に立ち向かう気です。勇敢だなぁ。
「不老不死、いただきまス!!」って…(爆笑)シリアスなのに可愛すぎますよv
得意のくさび?を黒目玉に命中させますが、相手は賢者の石のかたまり、今は液状
化した泥人形みたいなもの。
ずぶずぶとその体内に沈み込んだ武器は、超巨大化してメイ子の元へ投げ返される。
自力では避けられないロイを、投げ飛ばして救ったイズミに感謝したいですね!
間髪いれず、メイは体勢を立て直して再攻撃……と、おおお!!ここでホーパパが
「ぶはぁ!!」と黒目玉の中から浮上してきました!!
「だめだお嬢さん!!こいつはノーモーションで…」
おや、パパはメイに忠告をするために必死で顔を出したのでしょうか?中にいても
外の音や出来事を把握できるのでしょうか??
しかしその忠告は一歩遅かった;必殺の跳び蹴りもむなしく、ノーモーションから
電撃のようなエネルギー波を喰らって吹っ飛ばされるメイ子…;
かなり出血もしてるみたいだし、ちょっと心配ですね;まだ小さな女の子なだけに、
まさかメイの流血シーンが描かれるとは思いませんでした。貴重な止血係でもある
し、あんまり無理しないで〜〜〜メイ子;;
うーむ。それにしても、北の坑道の中では「賢者の石」も「石を作る方法」も、持
ち帰ってそれを皇帝に利用されることを懸念していたメイですが、現在はどういう
心づもりで「不老不死」を持ち帰る決意をしているんでしょう。
一時はちびエンヴィーを持ち帰ろうとしていたわけだから、その代替物として親玉
そのものを持ち帰っちゃおう!という決意なんでしょうか?
4:スカーの師父さまたちの作戦とは何か??
ここで場面は中央市街へ。
普通の一般市民の様子が描かれるのってほんと久しぶりですよね〜!今回はビルの
工事をしているおじさんたちでしたが、どうやら建設作業中にクーデターが始まり、
憲兵たちに「建物から出るな」と言われてそのまま……という状況らしい。
のんびり日蝕鑑賞をしてますが(笑)
でももう3分の一は欠けましたね。ちょっと寒くなってきているみたいです。
そしてもちろん、重要なのはそのビルの位置!
屋上からは2,3ブロック先に中央司令部が見えますね。ということは、例の「5
つの研究所」が描いていた正円…ちょうどあの円に乗るくらいの位置にありそう?
そしてそのビルの下をうろうろする数人のイシュヴァール人が…
所変わってこちらは繁華街?の中。ホテルなどが並んでいるあたりですね。
おや、ここからもちょうど2,3ブロック先に司令部の外郭が見えますが…?
やはり例の正円にちょうど乗るくらいの距離感でしょうね。
憲兵たちが駆け回り、司令部の状況をつかもうと四苦八苦していますが、情報が混
乱している上に通信も使えない様子。
そこへ、憲兵たちをぶんなぐって気絶させるイシュヴァール人たちの集団が…!
おお師父さま!スカーの師父さまではないですかーv
そういえば、スカーが「テロ以外でこの国を変えるための同志」と言って以来、久
しぶりの登場になりますが、彼らイシュ人たちは一体どんな作戦で協力をするとい
うのでしょう。
まず憲兵をどけて、その位置に「それ持ってこい!」と仲間を呼び、その仲間が大
事そうに抱えているのは何かの巻きもの?それとも布?
またまた所は変わって、こちらは普通の住宅地のあるお宅。
小さなお子さんと在宅していたママさんが、ノックの音に出てみると…きゃー(笑)
いきなりドカドカと上がり込んできたのはまたしても数人のイシュヴァール人!
「失礼奥さん。何もしないからひとつだけ教えて」
「この家、この位置で間違いないですか」
ママさんが示されたのは一枚の地図。そこに記された×印。
位置はあっていたようですが、彼らはよそ様の家で一体何をするのでしょう?
またまた所は変わり、こちらは工場地帯。
あ、太陽さっきより欠けた!?半分を切ってますね〜。
もちろんここにもイシュ人の集団がいて、やはり巻きものを持ってます。
「ここでいいんだよな?」
「ああ間違いない!」
そして抱えていた巻きものをバサッと広げ、床に置きました。
「さぁて…たのむぜスカー…!」
むむむ、この一連の同じ作業(恐らく)は一体何を意味しているのでしょう?
もうこれはズバリ、「スカーの兄者の逆転錬成陣発動のための布石」と断定して良
いのではないかと思います。
白い布が無地なのか、何か描かれているのかは残念ながら分からない(見えない)
のですが、彼らが日蝕の皆既状態を待っているのは確かですし、その「時」にスカ
ーに託されたことと言えばもう「逆転錬成陣発動」しかあり得ません!
そしてよくよく考えてみれば、このシーンを読んですぐに先の「スカーが再構築可
能に!」な展開に気付いていなければならなかったんですね〜(笑)
なぜなら、逆転錬成陣の発動は「分解」の能力だけではできないからです!!
(1/12.2:20)
5:スカーVS閣下、続き
そして……真打ちは今やもっとも成り行きが気になるスカーVS閣下の闘い!!
実に十数ページを費やして描かれたこの死闘……牛先生の入魂ぶりが熱く伝わって
きます。こんなにも、今回ほど閣下の「いのち」を、あるいは「魂」の重さを感じ
たシーンは今までになかった気がします。
傷を受けるたび、血潮が飛び散るたび、閣下の生命の火は間違いなく消えていって
いるはずなのに、我々が感じるこのリアリティ、「彼がそこに生きている」という
重みは、ページをめくるごとにずっしりと増してゆくという……この二律背反をど
のような言葉で表現したらいいのでしょうか…!!
もはや筆舌に尽くせないとはこういう状況を言うんですね…(涙目)
ただただ、紙面に確かに脈動している閣下の命の姿を見つめるばかりでした。
互いに間合いをつめる二人。閣下の出血量が増えてきている気が…;
そしてああ、ここからの壮絶なセリフ……!!
「こうして死に直面するというのはいいものだな」
「純粋に「死ぬまで闘い抜いてやろう」という気持ちしか沸いてこん」
「地位も、経歴も、出自も、人種も、性別も、名も、何も要らん」
「何にも縛られず、誰のためでもなく、ただ闘う。それが心地良い」
「ああ…やっと辿りついた…」
……雑誌に突っ伏して泣こうかと思いました;閣下のこの表情……
自由、ですか。そうだったんですね……渇望したものは自由だったのですね!!
解き放たれたかったのですね……!!(号泣)
そういう意味で、死こそが彼の求める救いならば……ただただ「貴方に自由を」と
祈る方がその魂のためなのかとさえ思えてきました(涙)
閣下の独白を聞くスカーの表情がまた、何とも言えず感慨深いと言うか。
「地位も、経歴も、出自も、人種も、性別も」の部分、これは奇しくもオリヴィエ
様がマイルズさんに語り、そしてマイルズさんがエドアルに語って聞かせた「弱肉
強食の掟」についての言葉と同じなんですよね。
マイルズさんは言いました。「皆同じ天秤に乗っている」のだと…
閣下もまた、その天秤に乗りたくて足掻いていたのでしょう。思い通りにならない
自分の心、人間の心と闘いながら。
そして今、死を前にしてやっと辿りついた……そういうことなんですね。
もうこうなった以上、届かなくても何でもいいから声が枯れるほど「奥様!!!」
と彼女をここに呼びたい……!!!その思いで脳内が張り裂けんばかりです。
それこそ地位も経歴も出自も人種も(性別はちょっと除外して)、そして名前さえ、
何も必要とせずただ閣下その人を愛した彼女の愛情こそが、閣下をこの世界の「天
秤」へと導く道しるべのようなものだったと思えてなりません。
しかし、「辿りついた」という安らぎの表情も一瞬でした。
次の瞬間には全力疾走に入る閣下。迎え撃つスカー。どちらも一秒の油断もない。
息づかいさえ感じられるかのような牛先生入魂のアクションシーンを、もう本当に
どなたもご自分の目でしかと御覧下さい〜〜〜〜!!
「死闘」というものは実際、この物語に今まで存在したのかしら…
アクションシーンには事欠きませんが、死を賭けてという闘いはもしかしたら初め
て描かれている…のではないでしょうか?
…凄惨です。ええ。
スカーのひじがまともに入り、閣下の骨が砕ける音や、両肩を正面から斬られるス
カー、鬼気迫る閣下の怒号……これはアニメになった時はちょっと子供には見せた
くない激しさになりそう;(大人には圧巻ですけど…)
それにしても、これだけの満身創痍にされながらなお「私を壊してみせろ!!」と
吠える閣下が凄すぎる;そしてただむしょうに哀しい!
ここまで猛り狂うキング・ブラッドレイを見ることになるとは思いませんでした。
彼の「憤怒」はまさにいま「人間」へと向けられているのでしょうね。
ついに剣を折られても、なおその折れた鉄片をつかんでスカーの腕を串刺しにする
その覇気……なんて恐ろしい!!こうまでして闘いながら、その心にはすでに生き
残ろうとする望みが無い、だなんて……
しかし、とどめの切っ先がスカーに届く寸秒先に、信じられないことが!!!!!
ス カ ー 、ま さ か の 再 構 築 !!!!
褐色の手が触れた床からは、紛れもない錬成光と、紛れもない再構築物が…!!!
後方に飛ばされた閣下も我が目を疑うといった表情で相手を凝視しています。
スカー、いつの間に!?
「完全にノーマーク…といった顔だな」
「そうだろう、己れがこんなものを使うなど……少し前まで己れ自身も想像してい
なかった」
おお……上着を脱ぎ去ったスカーの左腕には、燦然と輝く真新しい入れ墨が!!!
「自分に何ができるかをずっと考えていた。そしてこれに辿り着いた」
「我が兄の研究書から得た、再構築の錬成陣だ」
……まさに神展開……しばし言葉を失いました〜〜〜(苦笑)やってくれる!!!
マルコーさんと共に各地に散らばったイシュ人の同志を募りながら、彼が悩み抜い
てその身に刻んだものが「再構築の錬成陣」だったとは……
恐らくは20巻から21巻までの間、描かれなかった冬から春までの数ヶ月の間に、マ
ルコーさんと共に研究を重ねつつ腕に彫り入れていったのでしょうね。
そしてもちろん、先の描写で中央市街の数カ所に「逆転錬成陣のポイント」と覚し
き白い布を配置してゆく作戦も、その数ヶ月の間に一緒に練られたはずです。
太陽と月が重なるその「時」に、スカーが真新しい再構築の錬成陣を使って発動す
る逆転錬成陣での大逆転を狙って……!!!!
もうもうもう、なんという神展開ですか!?
キャラ萌えを通り越して、この丸々1ページを使って描かれた褐色の腕に思いっき
り萌えてしまいました。牛先生に平伏したい気分です!
かくしてウィンリィの両親が生かした命はここで「正」の流れを作るのか…
23巻でロイを説得したスカーに感じた違和感も、この入れ墨を見せられればもはや
ぐぅの音も出ずに納得するしかありません(苦笑)
これだから……!!こうして前の描写を「大逆転」してくれるからこそ、この作品
には麻薬のようにアディクトになってしまうんですよ〜〜〜!!もうvらぶv
そしてもう一つ、漠然とした予感ですが、このスカーの腕が閣下の生命についても
朗報となるような……そんな気がしてきました。
ロイのホムンクルス相手の復讐さえ止めたスカーが、この上本当に閣下の命を奪う
だろうか?という疑問と、そして何よりも今月号で夫人が駆けつけてくる予兆が描
かれたこと……さらにはこの再構築錬成陣の生みの親であるスカーの兄が、弟のち
ぎれた腕に自分の腕をくっつけて治療したことを考えると、もしかして、夫人を前
にした閣下の心に「人間」を見いだしたスカーは、生涯で初めて人の命を救うので
はないかという……そんな予感です。
イシュヴァールの怨恨の結末がそんな風に描かれるのもまた、極上の一興ではない
かと思う、103話の読後でありました。
このあたりはまた考察コーナーで語ってみますね。
以上副題『誰のため』、誰のためでもなく闘う境地に辿り着いた閣下と、国と民族
のために「創造する境地」へと辿り着いたスカーの、それぞれの思いのお話でした。
引き続き考察へ…!!!(1/13.1:08)
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以下、考察覚え書き。(順次加筆してゆきます)
◆閣下が救われる可能性(閣下考察)
今回、とにかく死へと突進してゆく閣下を見ているのは複雑な思いでした(涙)
(今まで拙宅の閣下考察を読んで下さっている方々には分かって頂けるかと…)
確かに「人間の心」を持つ閣下にとっては、「人間の手によって与えられる死」と
いうのは、ホムンクルスとしての自分の敗北ではあっても勝利なんですよね。それ
は理解できるんです。15巻での伏線も生きますから。
でも、本当に閣下はもうこれで「死による解放」を求めて散るキャラクターなので
しょうか?
うーん;どうしてもそう考えるのは早計な気がします。何より「人間として死にた
い」のはホーエンハイムの願いですし、もちろん背景は異なるにせよ、牛先生が同
じような最期を閣下にも用意するとはちょっと考えにくくて…。
一方、いまスカーが闘っている理由は「復讐」ではあり得ないわけですよね。
では彼は何のために閣下と闘うのか?
もちろん「ホムンクルスを滅ぼして国を守るため」という理由は当然だし、至極も
っともなのですが、個人的には何というか……武人として閣下の心意気に応えると
いうか、そういう「サムライ」のような決意を感じます。イシュ戦の因縁をはさん
ではいるけれど、互いの立場を尊重した気高い決闘…のようなニュアンスでしょう
か。
互いに「名前の無い者同士」として闘っているのも、「個人的な怨恨はすでに関係
ない」という姿勢だとも思えますしね。
そう言う意味で、もちろん「武士の情け」として、人間による死を渇望している閣
下の命を断ち、彼の最期を見届ける…という描き方も尊厳のある方法だと思うんで
すが、エンヴィーに対するロイの復讐をも制止したスカーなのに、(恐らくは)駆
けつけた奥さんを前にして、本当にとどめを刺せるのか?という疑問がどうしても
脳裏を去らないのです。
(ちなみにこの闘いでスカーが敗北する可能性はほぼ0です。逆転錬成陣は必ず彼
によって発動させられますから。そうでなければ兄者が報われない〜笑)
そして上の感想部分でも書きましたが、スカーの左手…再構築の左手は、「錬丹術
を組み込んで治療を施せる」ものだということが重要ですよね。兄が弟の腕をくっ
つけて治した錬成陣と同じとみて良いわけですから…。
そしてスカーの心に刻まれているのは、両親を奪って憎んでも憎みきれない自分に
治療をほどこしたウィンリィの行動です。
理不尽は許さない。けれど憎しみの連鎖は誰かが断たねば、世界は正の流れになら
ない。…今のスカーならば、十分に師父さまの言葉を実践できるのです。
そして物語的に考えても、ここまできてスカーがそれを実践せずに終わったら片手
落ちですし…。
そう考えますと、この死闘の末にスカーは閣下の命を救う、という展開は十分にあ
り得るように思えるんですよね。
甘いですか?(笑)確かにクサいしベタだし甘ちゃんかも知れませんが(笑)
でもどうでしょう。どちらが牛先生の意図でしょう。
スカーが作中で初めて本名を名乗る相手は、どうやら閣下なのではないか…という
予感がしてなりません。
◆エドアルVSセリム
こちらはかなり面白くなってきたではありませんかv
今月号の「逃げた!」には思わずニヤリとさせられてしまった管理人です(笑)
(拙宅のラスボス考察を読んで下さった方々(心より御礼申し上げます!)には分
かって頂けることと思いますv)
何度読み返しても、あの場面のセリム=プライドの必死さに対し、黒目玉の緊迫感
の無さには違和感を覚えて仕方がないんですよね。少しギャグ調?も入ったような、
「困った奴らだ」というコマなどは特に…。
プライドを助けるでもなく、この脳天気さは一体何なのでしょう。エドアルが家を
壊して困るなら、今だけ錬金術の発動エネルギーを止めたらいいではないですか。
それとも人柱が五人揃った今、もうウロボロス兄弟などどうなってもいいと?
どうせあと1時間ほどで国家錬成陣の発動までこぎつけられるのだからと、油断し
ているのでしょうか…
こうなってきますと、もう焦点はセリムの中身、それに尽きますよね。
もちろんここはラスボス=セリム説にのっとって言うわけですが、黒目玉がホーエ
ンハイムに叫んだ「進歩したのが自分だけだと思っている!」という言葉、つまり
「容れ物から出ても死ななくなったぞ!」という豪語は、やはりハッタリにすぎず、
嘘なのではないかと…思えてなりません。
しかし、まだまだ説明のつかない事柄はたくさん残されています。
「クセ国最期の日」ではホーエンハイム型の容れ物(お父様)に居を移し、「やっ
とフラスコから出られた」と言って喜んでいたフラスコが、なぜまた好き好んで子
供型の容れ物に入ったのか。
「お父様型容れ物」が老化し、多くの管につながれてその形を保っていたことと、
セリムの容れ物を新たに作った(?)ことは関係があるのか。
それともセリムの中にいるのは元フラスコではないのか。
それともセリムの中には現在何も入っていないのか…(何もないということはあり
得ないとは思いますが)
個人的な勘では、皆既状態寸前にセリムの謎はすべて解ける(セリムが自ら真実を
話すか、グリリンが駆けつけて謎解きするか、かな…?)という気がします。
早ければ来月でしょうか(笑)ものすごく楽しみですね!!!
セリムと言えばもう一つ気になっていることがあるのですが…。
それは他でもない、おかあさんとの再会はあるのか?という件です。閣下夫人があ
の場へやって来るだろうことはほぼ確実と思われますが、しかし閣下が闘っている
のは一つ上の階層…。セリムは階下ですよね。おまけに黒いモクモクがあります。
果たして夫人は愛しい息子ともう一度会えるのでしょうか?
それ以前に、閣下はセリムの居場所を夫人に教えないのでは(危険だし)…とも思
われるわけですが、もしもこのまま閣下が逝ってしまい、セリムが逆転錬成陣によ
って消滅してしまったら、夫人にとってセリムは「クーデターで行方不明」のまま
記憶に残ることになるんですよね。それも変かな、と…
さりとて、彼女がホム云々から疑似家族までのすべての真実を知って理解する…と
いう展開も、なかなか時間的に厳しい気もしますし。(まぁ漫画の中では一瞬です
ませる方法もありますけれど笑)
ラスボス考察の1(考察#15)で書いたように、セリムが最終的に「ピノキオ」の
ように1人の人間の男の子として残るという展開は、個人的な願望としては強く推
したい気持ちですが、現実としてはちょっと難しくなってきたと(理論的にも;)
思われますので、ここは大人しく物語の行方を見守りたいです。
それにしても……回を追うごとにこの一家への愛おしさが増して困ります(笑)
閣下も夫人もセリムも、3人が揃って笑顔で終わる結末などほぼあり得ないのに。
期間限定だったからこそ、彼らの幸せは尊いのかな…。
まるでシンデレラのような奇跡の時間だったんですね。(泣ける…)
◆ラスボスはなぜ閣下に結婚をさせたのか?
アニメを見ていると原作の良い復習になるんですが、FA40話でクセルクセス最期の
日を見ていたら、フラスコが語った「人間はコミュニティーを持たねば種を存続で
きなくて不便だな」という言葉が改めて気にかかりまして…。
お父様とセリム、どちらの中に元フラスコがいるのかはまだ不明ですが、ともかく
ラスボスはなぜ、「計画の仕上げのための最後のホムンクルス」を人間ベースにし
て、しかも普通の人間女性との結婚を許したのでしょうね。そしてプライドを養子
にして、なぜ疑似家族を作ったのでしょう…。
もちろん「人間ベースのホム=人間に疑われず頂点から国をあやつるため」、「プ
ライドを養子に=閣下を含めた計画全体の監督」、という役割があることは想像が
つくのですが、しかしなぜわざわざ年を取るホムンクルスを…再生能力のない、兄
弟よりも弱いホムンクルスを作ったのかが改めて分かりません。
復活グラトニーのように、ラースの賢者の石を胸元で培養?して大きくすることも
できたはずですし、エンヴィーのような変身能力があれば実際に年をとらなくても
周囲は気付かなかったはず。
そして改めて気になるのは、あれが「人体実験」だったという事実です。
まさに「新人類」として作られた感のあるキング・ブラッドレイ…なのに、ラスボ
スの計画にとってその実験成果が役立つような流れになっていないのが、ここに来
て改めて疑問だと思いまして。
やはり閣下は軍上層部を引きつけるためのエサでしかなく、人柱を集めるだけの役
割しか与えられていなかったのでしょうか…(涙)
それとも、まだ片鱗さえも見えてきませんが、ラスボスの真の目的は「人間とホム
ンクルスの中間的存在、新たな人種」であり、その実験ケースとして人間ベースの
ホムが、ひいては「疑似家族・大総統一家」が作られたのでしょうか。つまり、閣
下の結婚もラスボスの実験の範囲内だったのでしょうか…。
どうしてもこの「閣下夫妻のきずな」そして「疑似家族」のエピソードが、最後の
最後まで解決されずに大切に残されていたことが気になって仕方ありません。
牛先生がそれを最後まで残したということに意味を感じます。
うーん…。これはただセンチメンタルな名場面になるだけではなくて…そこに巧緻
なからくりが仕掛けられている予感がしますね。(私だけかも知れませんけど笑)
ホムンクルスの敗北とは、力によるものではなくて、その魂に浸食した人間の愛情
によるのではないか、という気がします。だからこそ、鍵になるのはトリシャママ
と閣下夫人の2人…「化け物を愛した女たち」なのではないかと。
来るか、大どんでん返し(笑)閣下夫人こそが最強の女傑だったりしてv
◆ロイの目はどうなる?(ロイ考察)
上の感想部分でも書きましたが、今月号でロイの「イシュヴァールの贖罪」の件が
持ち出されず、エドの疑問が真理そのものへと向いたことで、ロイを始め人柱全員
の身体が最終的に元通りになる可能性は飛躍的に増したと確信しています。
(これは先月号の考察の中で詳細に述べましたので、ご興味おありの方は
102話感想
をご参照下さいませ☆)
牛先生の意図はロイの視力をもって彼の戦争犯罪を贖わせることではなく、「間違
っているのは真理の方ではないか」という問題提起の方だったわけですね。
ということは、ロイとリザの「軍人としての」イシュ戦のけじめ…贖罪は、この闘
いが終わった後でまた持ち出されるということです。(2人一緒に、ですよv)
ですが、その場合に2人を裁くのは一体誰なのか。それが重要なところですよね。
最も納得がゆくのは国民に是非を問う形ですが(スカーの処遇も含めて)、暫定政
権というか、上層部が一掃されたクーデター後に誰がその段取りを整えてゆくのか、
というあたりまで果たして詳細に描かれるか否か、というのもあるし…(是非とも
描いて頂きたいですが、あと数話で時間があるのかな…心配;)
おさらいになりますが、もしもグラマン中将が無事に(姉上への手土産としてマイ
ルズさんにお縄にされたりせず笑)中央へ乗り込めたとすれば、中将が残存する軍
の中で最も階級の高い人になり、もしも中将が「正義の味方」になれず「悪の親玉」
にされた場合は、もちろん姉上の「少将」が最高階級になるわけです。(上層部、
やたらと准将が多かったですしね笑)……が。しかし。
うーん…。個人的には、もしできるならそういった次期政権のことまで閣下にまと
めてほしい…のですが…今やちょっと強く主張できない私(苦笑)でも、やはり現
役トップの言葉が国民に対して最も説得力がありますから、閣下が後継者を明言す
るのが混乱を防ぐいちばん良い方法ですよね。
また、戦争裁判までゆかない収拾方法もあり得ると思う。
「戦争責任」とはいえ、もしもイシュヴァール人たちが「もう償いはいい。民族の
壁を越えて双方が(スカーもロイたちも)国を救うために尽力したのだから、過去
は過去として互いに理不尽を飲み込み、平等な未来が約束されればそれでいい」と
納得するなら、呆気ないけどそこでイシュ戦はおしまいなんですよね。
戦争の発案者がホムンクルスだということは言わば「宇宙人の侵略」みたいなもの
なので、すべての地球人が被害者として同じ敵に立ち向かう、という立場で団結で
きる。その縮図がいまの司令部地下です。
逆転錬成陣の考案者はイシュ人だし、解読したのはアメ人とイシュ人。そして人体
錬成を断固として承諾しなかったロイをスカーが見届け、閣下VSスカーの死闘によ
って恐らく「人間」が勝利する。(閣下の命は助かるかも知れないけど、彼の中の
「ホムンクルス」は敗北するのが筋ですよね。)
民族間の和解のための伏線はじゅうぶん描かれているんです。
ということは、軍内部での裁判のような描写は無い……のかも知れません。
ロイの最終的な階級のことも含めてまだまだ予測の材料が足りない軍部ですが…
どうかロイとリザ、2人の幸せな未来が示唆されますようにv
◆リザは階下へ駆けつけるか?(リザ考察)
これも展開が読めません;今の状態でロイが焔を駆使できないことは確かのような
ので(プライドの判断によればですが…)、もしもまだこれから「焔の錬金術」の
出番があるのなら、ロイの「目」の代わりになる人物としてリザが階下へ駆けつけ
る可能性もあるとは思います。(リザたんが口頭で照準してロイが焔を…っていう
図はすごく萌えますよねvv)
ただ今月号を見ますと、「ここでプライドがやられたら種明かしができない」とい
う状況なので…;エドアルの活躍のためにも、ロイの焔の出番は無いのではないか
と個人的には思っています。(ロイは最強最凶だし、それじゃすぐ物語終わっちゃ
いますから;)
もちろんロイが錬金術を使わないとしても、リザやゴリさんたちが地下にやってく
る可能性はあります。今月号で閣下の言葉を反芻しているリザの思考は、どう考え
てもやはり「五体満足ではないかも知れない。行かなければ!」だと思いますし。
でも…いくらゴリさんが強力なボディガードと言っても、今のリザは自力で身をか
わすことすら危うい。もし再び人質に取られたら、時間的に見ても今度こそタイム
オーバーですよね。その辺りを考えて、彼女はどういった結論を出すのか…。
個人的には、感想の中でも書きましたとおり、リザは階下へゆかず閣下VSスカーの
結末を見届ける役目だと思います。
やはり閣下夫人が駆けつける予兆が描かれたということは大きいですね。あの夫婦
が仮面夫婦ではないことを本人から直接聞かされているのはリザだけですし(シュ
トルヒさんでも知っているかどうか)、夫人と面識があるのもリザだけですし。
さらに、何と言っても閣下VSスカーはイシュヴァール戦の結末になるシーンですか
ら、闘っている当人たちだけで終わるとは思えない。相応の見届け人、それも軍に
所属する人間が描かれるはずです。
そして万が一、閣下があの場で命を終える展開の場合、閣下の口から何らかの「今
後の軍部」あるいは「今後の政権」についての指示があるのではないかと思うんで
すね。(例えばロイの階級とか?笑)
もちろん時間的にみて、オリヴィエ様一行があの場に辿り着く可能性も高いです。
でも、リザはまだ現時点では現役の「大総統補佐官」。次期トップを公言している
ロイの「代理」としても、是が非でも閣下の伝言を聞かねばなりませんよね。(ロ
イのライバルである姉上にだけ有利にならないように。笑)
そして以前の考察でも書きましたが、私は閣下がリザに「大総統補佐官」の仕事を
研修させて覚えさせたことがそもそも、未来のための布石だと思えてなりません。
なぜなら…
クーデターによって上層部が一掃されることは、閣下には事前に見えていたはずで
すよね。マスタン組の動きは予想済みと言ってましたし、姉上の腹の内についても、
彼女から直接聞いて知った上で敵のただ中に彼女を入れてやった。
最初からロイと姉上がトップを争うことは見えていたわけです。(それでなくとも
クーデターの後で国の要である自分がいなかったら、国政が混乱することくらい目
に見えていたでしょう。)
そんな中で、たとえ「約束の日」の後にトップが定まらなくとも、大総統という仕
事の段取りを知っている者がいれば政府としての機能は死なずにしのげる。
そのために、ロイのパートナーであるリザには事前に補佐官の仕事をさせて、大総
統たる自分の仕事を間近で見せておく…。恐らくは生き残って国政正常化につとめ
るであろうロイ・マスタングにとって、これほど心強い味方はありませんよね?
つまり、リザの補佐官修行は文字通りの花嫁修業だったと…(笑)
恐らくはそれこそが閣下の布石の1つだったのではないかと、私は信じます。
ロイの未来のために、閣下は一足早く大総統補佐官を用意してあげたのですよねv
そういう意味でも、リザには閣下の伝言を受け取ってほしい…のですが、さて!?
(ロイのもとに駆けつける方が一時は萌えると思うんですが、後で全体として見た
時にこちらの方が萌える気がしますv個人的にv)
◆閣下が救われる可能性・補完
ふと思いついたことですが。
やはりスカーは閣下にとどめを刺さない方向ではないかと強く思いました。
というのも、もし彼ら2人の闘いを閣下夫人が目撃して、その末に夫が死んだとし
たら、夫人とスカー(イシュヴァール人)との間でまた新たな怨恨が生まれてしま
うと思うんですよね。双方が武人として闘っていたとはいえ、やはり目の前で夫を
殺されれば夫人が納得できないのは当然です。
もしも彼女が地下へは駆けつけず、後で他人の口から閣下の死因を…「スカーとの
戦闘で命を落とした」と聞いたとしても、それでもやはり怨恨は残りますよね。
「復讐の連鎖を断つ」というのがスカーの使命である以上、ここは夫人の目の前で
閣下の傷を治療するとか、その命を救う方向へ動くという予測に確信が沸いてきま
した。
結果として閣下夫人にとっての「救い」は夫を失わずに済むこと…。そしてセリム
は失われる…。夫と息子のどちらかは彼女のもとに残ると信じてきましたが、どう
やらそれは夫の方かな?と。
◆ホーパパのカウンターとスカー兄弟の逆転陣(逆転陣考察)
アニメに触発されて、ホーパパのカウンターとスカー兄弟の逆転錬成陣、この2つ
の「反撃措置」が同じものなのか、それとも別々のものなのかをもう一度考えてみ
ました。
メイのアイデアから解読できた逆転の錬成陣ですが、20巻でこれをアルから見せら
れたホーパパは、ひと目で「逆転の錬成陣だな」と見抜きましたよね。つまり彼の
頭にも、スカー兄と同じ「錬丹術を組み込んで発動する反撃のための錬成陣」とい
うアイデアがあったわけです。しかし、それならホーパパ自身が何年もかけて準備
してきたカウンター(各地に体内の賢者の石を埋めてまわった作戦)とは、この逆
転錬成陣の準備の一環だったのでしょうか?そこが今回の疑問です。
103話の流れでは、もはや逆転陣を発動させるのはスカーに間違いない雰囲気ですが、
それならスカーとホーパパは互いの話し合いのもと、それぞれの準備と役割を分担
したことになりますよね。(イシュヴァールの仲間たちが当日、白い布を置いて回
ることなども含めて。)
しかし、現時点までにそういった会話はまったく描写されていません。興味深いこ
とに、20巻のリオールでホーパパと対面する直前に、マルコーさんとスカーはアル
一行と離れて別行動をとっているんですね。(21巻でザンパノとジェルソが「急い
で中央へ行ってエドアルの父親に会ってくれ」と言っていることから、彼ら2人が
まだホーパパと会っていないことが分かります。)
つまりホーパパとスカーが初めて対面するのは中央のカナマにて、なんです。
でもこの時、すでにスカーの左手には「再構築」の入れ墨が彫られているはずなん
ですよね。彼は兄の考案した逆転錬成陣を自ら発動させるために、リオールにはゆ
かずに各地のイシュヴァール人同志を訪ねて回り、自分もまたそのために準備をし
たわけです。それは冬から春までの3,4ヶ月間にも及びました。(おそらく)
けれど、それでも3,4ヶ月間です。もしもこの逆転陣の発動に、ホーパパが何年
も費やして準備をしてきた措置が必要不可欠の準備なのであれば、19巻で彼らが研
究書を解読した時点ですぐに彼らが準備にはいったとしても、発動させる状態まで
こぎつけるには時間が足りなかったはずです。さらに、賢者の石を各ポイントに埋
めてゆくなどという作業は普通人には不可能…。石を入手することさえ不可能です
ものね。ということは…?
どうやらホーパパの準備したカウンターとスカー兄弟の逆転錬成陣は「別のもの」
という結論になりますね。それぞれ別々の準備を必要とし、両方が「その瞬間」に
別々の効果を発揮する作戦、ということになります。
もちろん、カナマでホーパパとスカーが初めて対面した時には、お互いの作戦につ
いての説明と話し合いもあったはずですが。(エドは「仕込みは終わったよ」と言
っていますから。)ただし、リオールをはさんでの両者の「すれ違い」、ホーパパ
とスカーを最後まで会わせなかったことには牛先生の意図を感じます。日蝕本番の、
「その瞬間に発動する人間側の作戦」についての具体的な情報はまったく無いわけ
ですものね。
従って我々はいきなり「その瞬間」を見せられ、すべての種明かしは「その時を見
ろ!」ということになるんですね〜(笑)
まぁ確かに「その瞬間」こそは正真正銘のクライマックスですし!!
牛先生が何年も何年も待ち望んだ、きっと描きたくてうずうずむずむずしていた描
写なのでしょうから(笑)
どんなド迫力の展開、ド迫力の画面が我々を待ち受けているのか…もうドキドキで
すね!!
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