------------------------ 4巻 ------------------------
エンヴィーがあまりに憎々しいもので、48も66もむしょうに良いヤツに思
えて仕方がありません。香水は以前、愛用してたんだけどなぁ……エンヴィ
ー(←Gucciの)。え、関係ないって?
この巻でとても好きなシーンは、やっぱりロス少尉のビンタです(笑)。
「もっと大人を信用してくれてもいいじゃない」は名セリフですね!作者様
は子供とよく接している方なのでしょうか。よく観察していらっしゃる……。
錬金術の能力以外のことでは、エドは年相応の子供なんですね。ああやって
叱られてさ、しかもそれが正論で相手の真心から出たものだと理解すると素
直に謝ったりして。良い子だな。ロス少尉は何だかママみたいで、ホークア
イ嬢とまた違う意味で素敵ですね。
そしてこの件で、「国家錬金術師資格」がどの程度の地位に相当するのか
具体的に分かりました。少佐官相当とは、ヨキさんの反応も納得できる高位
だ〜。皆がエドに一目置くのも仕方ないのかも。
一方アルは66の言葉に揺れてしまっているけど、むしろ「人工的な魂」じ
ゃないから動揺するんだ、とまでは思い至らなかったのかな。これ、そもそ
も荒川先生が人間の構成要素として「肉体」と「精神」の他に「魂」を挙げ
ていらっしゃること自体が大きなポイントですよね。これは「二元論じゃ片
づかないわヨ」という意思表明と見た!「精神」のみを錬成(どうやるんだ
ろう)したとしても、たぶん人格や記憶は失われたままなのでしょうね。つ
まりその人の「その人らしさ」は「魂」に由来するとお考えな訳ですから、
物語の鍵を握るのはアルの存在ということ?これはいよいよ先が楽しみ。
大活躍のウィンリィはほんとに可愛いけど、必殺「みっちゅ!」のエリシ
アちゃんにはやはり一歩譲りますか(笑)。これも作者様うますぎ!ちっち
ゃい子ってほんとに一瞬止まって考えるのよね。あ〜ん超かわゆいv
でも、巷で親バカと評されるヒューズさんですけど、実は親ってみんなこ
のくらいで普通な気がするなぁ。特に女の子を持ったパパなんか、みんなメ
ロメロですよー。身近な話でもいろいろ……例えば友人の旦那様はある日、
「そのうちTVがうちの娘の取材に来たいって言ったらどうしようか?」と真
顔で相談してきたらしいし、別の友人の旦那様は、私の目の前でお嬢ちゃん
のほっぺをなめていました。(←マジでぺろり〜んって。)皆さんのパパも、
皆さんが小さい頃にはきっとそうだったんです。理解してあげてね(笑)。
でもね、親バカってちっとも恥ずかしい事じゃないんですよ。だって自分
の子を可愛いと思って何が悪いの〜。それを見苦しいと思う人は、きっと愛
に慣れていないのかもね。
しかし、ああ、この巻には悲しい出来事が待っていたのでした。中枢人物
っぽかったのに、作者様はヒューズさんをウロボロスの犠牲に捧げておしま
いになったとは(泣)。読み返せば、彼は会う人ごとに「遺言」めいた言葉
を遺しているではありませんか。ロイには「理解者を増やせ、早く嫁さんも
らえ」と。ウィンリィには「兄弟が弱音を吐いたらきっちり受け止めてやれ
よ」。エドには「(ウィンリィは)いい嫁さんになるぞ」。んもう、出来す
ぎてます……。ここでも作者様の描く「子供の目」は俄然威力を発揮してま
すね。エリシアちゃん、そんなに泣かせないでね。
墓標の前に立ちつくすロイに、ホークアイ嬢のかけた言葉は「大丈夫です
か?」。うーん、これがこの場での精一杯かな。彼女は常に、ロイよりも冷
静であることを自分に強いているみたいですね。でも、続く「雨が降ってき
た」のセリフは、できるなら彼女に言ってほしかった。もう少し早くあの涙
に先に気付いて、彼に助け船を出してほしかったなぁ。読者が口を挟む問題
ではないですが、ロイがあまりにセンチメンタル過ぎて可哀想です。
さぁそしてこの後のセリフ「公私混同とは貴方らしくない」が、かなりす
ごいですね!これって「あんまり私憤にまかせると目的を見失いますよ」み
たいな意味でしょうか?す、すごい!私、この時点で彼らの仲を確信しまし
た。「貴方」という呼び方もさることながら、ここまで彼の真意をわきまえ
ているなんて、もう絶対ただの上司部下じゃありません。すでに作者様公認
の運命共同体、2人で1単位ですよぉ。名セリフ「何を今さら」は、これは
多分、ちょっと怒っているんですね彼女。「は?わざわざ聞かないで」って
感じに……。ああっ壮絶な愛の予感が!!
という訳で、一気にロイアイ熱の高まった4巻でした。カプ語りについて
は
こちらでもどうぞv
「軍の狗」の感想は次巻分に回しますね。