本誌感想(+小考察)のコーナーです。






第91話




我知らず「おおおお!!」と叫んでしまった今月号!
いや〜ついに…!ついにホーエンハイムとお父様が…!物語の元凶2人が300余年の
時を経て再び対面しました!感慨ひとしおです…ついにここまで来ましたか。
副題もそのまま『賢者の再会』。これによって彼ら2人がそれぞれ東の賢者、西の
賢者としての過去を持つことが公に確定したわけですね。
しかし、一方でまさかの展開も…!
よもや瀕死のハインケルさんのポッケから賢者の石が出てきて、他でもないアルが
その石のパワーを使ってゾルフとプライドに立ち向かおうとは!!
そしてメイの再登場、エンヴィーの復活(!)でますます混迷の様相を呈してきた
中央地下。上ではお姉様とスロウスが激突するし、もうこうなってくると話の予想
も何もあったものではありません!物語はいよいよ暴風域に突入したんですね。
惜しくもロイアイの出番はありませんでしたが、今月ばかりはちょっと「今の内に
休んでおいてね!」と言いたい感じ(笑)どうせ彼らもすぐに暴風域ですから!!
あっちもこっちも衝撃的で脳内真っ白ですが、必死に感想いきます☆



1:アルフォンス、賢者の石を使う
冒頭はスラム。ゾルフに土まんじゅうを破壊されたところからですね。
おや、ゾルフは単身で駆けつけたわけではなくて、数名?の軍人を連れてきていた
模様。車が2台ほど見えます。
スラムの住人に混じってマルコーさんとヨキの姿が…。
アルを心配して助けに行こうとするマルコーさんを、「バカ!あんたが人質になっ
たらアルフォンス達の足かせになっちまう」と必死で止めるヨキ。偉いじゃん!!
いや〜今までのヨキだったらマルコーさんを売って「軍人返り咲きv」なーんて事
を考えてもおかしくなかったのに、人間変わるものですね(笑)
まぁ軍どころじゃないと分かったせいかな。(それ以前に自分が近づきたくなかっ
たんだな)

しかしまた無駄にエロいゾルフ…。先月号で確か爆風で帽子が飛んでたのに、今月
はまたちゃんとかぶってるなぁ。律儀なv
「グラトニーもいると聞きましたが」と言ってますから、やはりお父様から命令を
受けて駆けつけたんですね。しかし、プライドがグラトニーを食べたと聞いて「仲
間を?」と聞き返すゾルフは意外でした。人間の異端を自認するゾルフでも、最低
限の人間らしさはまだ残っていると言うべき?面白い!
このプライドのセリフはまた要チェックですね。「仲間ではなく共同体」か…。
「またひとつに戻っただけのこと」って意味深ですよね。87話感想の考察でも書き
ましたが、これだと日食当日にホムンクルスが全員いなくなってしまっている可能
性もあると思います(閣下を除いて)。すでにラストもいないし、国家錬成陣の発
動にはホムンクルスたちは直接関わらないようですから。
そしてもう一つ、彼らが「一つに戻れる」というのも重要だと思います。これは今
月の引きのお父様のセリフに通じる部分ですね!後日考察に回します。

でもとにかくハインケルさんが生きてて良かった…!(やっぱり殺すつもりだった
のねゾルフ;)しかしほとんど瀕死状態のようですが(涙)
駆け寄ろうとするアルはプライドの触手に両足をつかまれて引き戻され、何とびっ
くり、錬金術で自らの両足を切り落としましたか!!
うーんエドが居合わせたら騒いで大変だったろうなぁ;
でもアルはハインケルさんを助けることしか頭になく、「おまえだけでも逃げろ」
と声を絞り出す彼に「あきらめないで!!」と応酬。何だかラスト戦の時を思い出
すなぁ…。あの時も「逃げなさい!」と叫ぶリザたんに、「守れたはずの人が目の
前で死んでゆくのを見るのは我慢できない!」と叫び返してましたよね、アル。
クールだけど土壇場ではめちゃくちゃ熱いんだねアル!!
その熱さだけは兄弟共通なんですねv
でも、膝下から切り落とした足ではスムーズに歩くことさえ困難…;

と、その時!絶体絶命のピンチでハインケルさんが思い出したものとは…?
来た〜〜〜おおおお何とゴリさんじゃなくてこっちだったのか…!!ハインケルさ
んのポケットからは、ついに待ちに待った賢者の石が…!!
「ぶちまかしてやれアルフォンス!」
…いやぁ神展開です。なんて格好いいんだろうこのシーン!
そして土煙の前で待ち構えるプライドとゾルフの目の前で、ド派手な錬成光が炸裂。
おお!アルの手足が法則を無視して生えたー!
もうすごすぎて読みながら口をぽかんと開きっぱなしです(笑)
煙の中からは戦闘意欲をみなぎらせたアルが登場。これすごいよ!目が闘志でぎら
ぎら光ってる!さっきまで泣いてたくせに〜!(←トーンがけずってあります)
アルが賢者の石のパワーを使ったことをすぐに悟り、一瞬にして凶悪モードに切り替
わるゾルフがまたしびれます。つくづく魅せてくれるキャラだなぁ。
でも「いい!!非常にいいですよアルフォンス・エルリック!!」って何だかすごく
エロ〜いセリフに聞こえるのは何故!?(笑)

いやぁしかし予想だにしない展開でした。このままアルは強敵2人と戦うんでしょう
か…。うーん、あるいはその最中に真理の扉に行き着き、肉体を取り戻してしまう可
能性もどうやら出てきましたね。これだけ条件が揃ったことだし。
アルはホーエンパパが「父親として」、体内の石を代償に元に戻してくれるのではと
予想していましたが、よもやこんな展開になるとは!


2:エンヴィー復活!!
ここで扉絵。副題『賢者の再会』が示されています。
そして扉絵をめくるといきなり全速力で逃げてくるメイ、という演出が何とも可愛ら
しいなぁvついにメイ子、瓶詰めのエンヴィーと一緒に再登場!でもいきなり不死の
軍団に追われて超ピーンチ!
いやぁ「今までどこで何を?」という読者の疑問に有無を言わせぬ展開です(笑)
このあたりは本当に最短距離を行っているのでしょうね、牛先生。
そしてこの後の展開は大方の予想通りでした。「石さえあればまた復活できる」とチ
ャンスをうかがっていたエンヴィーの周囲には、石を注入したばかりの食人鬼どもが
わらわらと…。
あとは瓶から脱出するだけだ!とばかりに小さなしっぽで「このっ!くのっ!」と瓶
のコルク栓をぶったたくエンヴィーが必死でかわいい(笑)
さぁその甲斐あって「ポン!」と抜ける栓!瓶からまろび出たエンヴィーは宙を飛び
ながら「やっ…たーーーーっ!!」とばかりに食人鬼の群れに落ち…
うわぁ取り付いてますね;ヒルのように;石のパワーを吸われている個体は隣の個体
の首に噛みつき、その個体もパワーを吸われてまた隣の個体を…と、次々と人形ども
の身体が融合してゆく様子がものすごい;
「せっかくの手がかりヲ…」とあわてるメイ子、もはや時すでに遅し。
結局その場に居合わせた不死の軍団すべてが融合してしまい、エンヴィー完全復活!

しかし何とも凄まじく気持ち悪い描写ですね;立ちすくむメイと擬音だけ、というの
がまた臨場感があります。擬音だけ抜き書きするとこんな風?
じゅる…ズブズブ「おごぎゃああああ」ズズズズ…バシャぐじゅぐじゅぐじゅ
…やめます(笑)おえ〜。

そんなわけで、「禊ぎの戦い」をしたマルコーさんの立つ瀬はちょっとなくなってし
まった感がありますが、これでエンヴィーの今までの悪行のすべてが白日の下にさら
される準備が整ったことになります。
そう、何と言ってもエンヴィーはイシュヴァール戦の発端を作ってますからね!
この発端についての誤解、「最初にイシュ人の子供を撃ったのはアメストリス人の将
校」という誤解が解けないかぎりは、ロイアイもスカーもイシュ人の生き残りもアメ
国の国民全員も、皆が救われない!物語の最重要解決項目です。
そしてもちろん、ヒューズの仇としてエンヴィーとロイ、ロス少尉が顔を合わせるシ
ーンも100%必ず描かれるはず!その時はもうすぐそこですねv

しかしだからと言って、マルコーさんの戦いに意味がなかったはずもありません。
おそらくはあの場面で、今後への伏線として「賢者の石を壊す」術を見せておくこと
が必要だったのでしょうね。またドクターのターンは来るのだと思います。


3:無敵のオリヴィエ様v
さて、そして先月号で再び美しい剣さばきを見せてくれたオリヴィエ様v
おおなんと、斬った将校をそのまま引っ立てて会議室を出、廊下をズンズンと進んで
おられるとは…!先月の考察で色々と予想してみたけど、そうか〜人質説でしたか。
可哀相に、斬られ将校は今度は首に剣を、こめかみに銃を突きつけられ、屈辱の表情
を浮かべながらも身動きさえかなわず。
…んん?待って下さいよ〜これはぜんぜん可哀相じゃないわ(怒)何なのこの密着度
はっ!!マイオリでは未だ2人のこんな密着したところなんて描かれていないと言う
のに!!きぃぃぃ悔しい!(涙)腐れ将校め!端役のくせに〜!
…いえすみません;続きいきます;(でもこの至近距離は許し難いものが!耳元じゃ
ないの〜!!きぃぃぃぃ;)ハンカチ噛んじゃう;

そしてオリヴィエ様が将校に要求したのは「ブリッグズ兵とマスタング達が闘ってい
る中央兵を退かせろ」ということ。
なるほどね!内部からのクーデター支援にはこういう手もあったわけですか。
うわー;銃をかまえ直した下っ端兵たちを見て、「部下のしつけがなってない」とば
かりに人質将校の足を剣で突き刺すお姉様がこ、怖い;本気で容赦ありません。
そしてついに最後通告か、「早く兵を退かせないとブリッグズ兵は遠慮なしに闘い続
けるぞ」と…。
姉上も密着してますが、銃口はもっと将校に密着してますね;彼女はついさっきメガ
ネの将校を迷いなく射殺したばかりですし、これは堪えるでしょう;
歯噛みをしつつ、人質将校はついに要求を飲む…
かと思いきや、おおお最後の勇気をふりしぼりましたこの人!!
「中央司令部東西南北すべての門を閉めろ!!」ですか!!
苦笑いのオリヴィエ様、「腐ってはいるが根性なしではないようだ」…確かに(笑)
でも将校、「調子に乗るな女郎!!」と致命的な一言を…
しかしこの時オリヴィエ様はすでにホムンクルスの気配をさとっていますから、お耳
に入らなかったのなら何よりだわv(女郎だとぉぉ!?)
来た〜〜〜〜スロウス!!絶対来ると思ったよ!
哀れ将校、「ひねりつぶしてやる」と言おうとした途端にひねりつぶされてしまいま
したね;アーメン。スロウス、人違いとはやってくれる(笑)
飛びさするオリヴィエ様の流れるおぐしが美しいですv

それにしてもこのセリフ、「感謝するぞ人造人間!!我がアームストロング家に代々
伝わりし名刀にうすら汚い血を吸わせずに済んだわ!!」ってすごいですよね;
つまり最後には斬って捨てるつもりだったと(笑)ああ何てかっこいいんだー!!
そして自分らの不老不死のために国民を生け贄にするような将校の血は、ホムンクル
スの血より汚れていると言うのですね。
もうこれって「王」の気概だと思うんですが!何と高潔なお言葉なんでしょう!?
ここでも「また上の席が空いた」と言ってますし、もうこの際だから大総統の椅子を
直接狙っちゃいましょうvお姉様v
しかし、この流れだと次号は1対1でスロウス戦ですかね〜。もう何だか無敵すぎて
彼女に助けはいらないような気がしてきましたが、でもマイルズさんを待ってますv


4:エドご一行様vs不死の軍隊
一方その頃、中央地下ではエドたちが奮闘中。(これ同時進行ですよねきっと)
どうやっても死なない化け物どもを見て、ついにエドが気付いた様子です。
「さては人形に魂乗せてやがるな」さすがだ!
そして一同、化け物どもが表の世界へ出て行かないように外への出口を塞いでしまい
ましたね。「これで逃げ道は無くなった!」ってあんたたち〜(笑)
いや、みんな良いやつだなぁ…リタイアする気なんて毛頭ないのね。
しかし大勢います、不死の人形たち;;これを全部やっつけてエドたちがお父様の場
所へたどり着くには、まだまだ時間がかかりそうな気配…

どうでしょう。同じく人形たちと遭遇したメイとエド一行は、かなり近くにいると思
われるんですが、次号あたりで合流するかな?でもそうなると、復活したエンヴィー
までも相手にしなければならなくなりますが…
このあたりも考察に回しますね!


5:賢者の再会
そして今月のハイライトはパパ!
暗い廊下に靴音を響かせながら、ついにお父様の居場所にたどり着きました…!!
いやぁこのシーン、まるで映画みたいですね!なんと素晴らしい…
カツーン、カツーンと、近づいてくる靴音を、書物を見ながらずっと聞いていたであ
ろうお父様。もちろんその靴音の主を彼はもう分かっているんですよ。
そしてすぐ背後で靴音が途絶えた。でもお父様は振り向かない。
300年ぶりの会話は、何の感慨も高ぶりもなく始まった。
「……一人か。あの兄弟も連れてくるかと思っていたぞ」
「おイタしたガキをしかるのに何人もぞろぞろいらないだろ。フラスコの中の小人よ」
…ぐおぉぉなんてかっこいいシーンなの!?
ちょっともう鳥肌ものです!!
いや、確かにパパがものすごく男前で、本気で惚れそうなまでにかっこいい!!のも
確かなんですが、そればかりではなく本当にこのシーンは素敵です。
ああ…きっと牛先生が何年も前から、練りに練ったネームなのでしょうね…(感涙)

しかしこのセリフ、「何人もいらないだろ」ということはやはり、パパは意図的に一
人でやってきたことになります。初めからリンを探しに行かせるつもりでランファン
と組んだわけですね。
あ、もしかすると…あの張り巡らされた管(先月号でお父様の気配が通っていた管)
の気配で、最初からお父様の居場所の方向も分かっていたのかも?
そして最後のセリフは丸ごと考察へと回します。
「私に身の一部を与えてくれた奴隷23号よ。今度は私の身の一部となるが良い」
うーん、先月号の考察で書いた通りだった(笑)けど、これはラスボス考察に影響を
及ぼしそうな発言ですね。
まさか、本当にお父様はホーパパと再会するためだけに国家錬成陣を企てたのか…
そのあたりももう一度考えてみます。


というわけで、いやはやあっちもこっちも神展開!!
ハインケルさんが石を取り出すシーンなども、きっと先生は描きたくてずっと待って
いたのだろうな…などと想像することしきりvだって何というか迷いが無いもの!
満を持してラストへと動いている、という感じですね!!




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以下、考察コーナーです。(順次加筆してゆきます)





◆門を閉められたらロイはどうする?
はい。最後の最後で意地を見せた人質将校が叫んだ、「すべての門を閉めろ!ブリッ
グズ軍もマスタング達も一人たりとも中に入れるな!」という命令は、恐らく実行さ
れるものと思います。(あれでスルーだったらあんまりですよねー笑)
そうなった場合、何としても司令部に入りたいロイはどうするか…?
推測ですが、今月の展開を見てロイもまた第三研究所を思い出すのではないかと思え
てきました。ロイの知っている地下への入り口と言えばあそこしかないですしね!
何より、そうやって中央地下へ侵入することでエンヴィーとの接触が自然なものにな
りますから。すでにロス少尉も合流していますし、これでヒューズの仇の件ですべて
の役者が揃うわけです。可能性はかなり高いと思います。
ただ、あと一人マルコーさんも役者の一人だと思うんですが、今後の動きはどうなる
のでしょう。ハインケルさんの治療、というのもありますしねぇ。


◆「おイタしたガキ」!(ラスボス考察)
いやぁパパが元フラスコをこんな風に表現するとは(笑)
まぁもしかしたらある程度挑発のつもりがあるのかも知れませんが、ホーパパも闘志
満々と言ったところですね。「ガキ」とは!
そしてお父様に「私に身の一部を与えてくれた奴隷23号よ。今度は私の身の一部とな
るが良い」と言われてニヤッとした、ということは、パパはこの申し出を予想してい
たことになります。予想通りだったから不適に微笑んだわけですよね。
とすると、これで国家錬成陣の目的はかなり限定されるのではないでしょうか。
先月号の感想内考察とダブりますが、つまりお父様はホーパパを吸収して「完全な存
在」になろうとしている。あるいは、それには人柱たちをも吸収する必要があるのか
も知れませんが…。

しかし、ここから先は勘でしかないのですが、どうも違和感があるんですよね〜。
本当に「お父様=フラスコ」なのかどうか。つまりラスボス考察ですけれども。
何と言いますか、どうもお父様の言動が「傀儡(かいらい)っぽい」と言うのでしょ
うか、リアルに聞こえてこないのです。動作などを見ても、時として寝て?いたり、
管をつけないと身体を維持できない?あたりも…。
巷での一説で「セリムによる遠隔操作」というのがあるようですが、私もそれに一票
を投じたい気もします。と言うより、やはり今月号を見た後でも、真の黒幕(=フラ
スコ)はセリムで、実はお父様こそが「ホムンクルス・プライド」なのではないかと
いう疑いは晴れません。
確かにセリムは「我々には父上はいましたが」「元は同じ父上から生まれた身」など
と、自分がさも「息子」の1人であるかのように公言していますが、しかし他のホム
ンクルスとは桁違いの気配(リザたん談)を持ち、他のホムンクルスを絶対服従させ、
グラトニーを相談なしに独断で食べてしまうなど、どう考えてもその貫禄は「ボス」
そのものなんです。閣下がロイたちにしてやられて「少し楽しい」と本音を言った時
も、自分がボスであればお父様に告げ口する必要もないですからね。(閣下は「それ
は助かる」と言ってますから、報告されたらそれなりの処罰があるニュアンスだと思
う。反逆めいた言葉だったし)
そして決定的に思えるのは、お父様がセリム(プライド)に命令をするシーンだけが
描かれていないことなんですよね。他のホムンクルスたちは、必ず一度はお父様から
指示を受けるシーンがあるのですが…。

うーん。やはり臭いような気がします(笑)やはり私には、元フラスコ=セリムのよ
うな気がしてなりません。ですから、次号でもしホーパパとお父様の錬金術戦となり、
パパがお父様の身体を徹底的に破壊したとしても、恐らく問題は解決しないはず。こ
れはもう私の中では確信に近いです。
あるいは現在、ホーパパやエドが中央地下へ向かったことを知りながらもセリムが慌
てて地下へ戻らないのは、皆の思い込みを利用してお父様に時間稼ぎをさせるつもり
だからかも知れません。そうすれば、人柱たちを中央地下へ集めつつ、自分はアルや
他の人柱の確保に動けますからね。
もしこの推測が正しいとすると、セリム=元フラスコは他のホムンクルスたちまでも
騙していることになります。つまり、今月号でお父様が言った「今度は私の身の一部
となるが良い」というのはフェイクで、フラスコの真の目的はまた別にあるというこ
とです。まぁでも、他のホムを騙していたとしても「一つに戻れる」なら大したこと
じゃありませんが…。
しかし、そうなると頼みの綱は閣下だけです!
恐らく閣下だけは、セリムの真相を見抜いているように思います。なぜなら一緒に過
ごす時間が長かったから。とすれば……閣下がもし裏切るとしたら、その真相をエド
かロイにばらす、というのが最もあり得る線かも知れませんね。
そうすると、閣下の再登場はもう少し先、ホーパパがお父様を破壊してもダメだと悟
った後、国家錬成陣発動の直前くらいかなと予測しますが、どうでしょう。

…というわけで、現在考えているラスボス考察の主なところを書いてみました。
追記とですが…
こうなるとやはり巷で言われているように、21巻収録のチェス盤(85話の扉絵です)
の人物配置にはそれなりの真実が隠されているようにも思えてきますね。
このチェス盤の上では、「王」ホーエンハイムの対局にいるのはセリム…。つまりラ
スボスはセリムと読み取れるわけです。そして閣下は横向き、これは中立はあり得な
いのでやはり裏切りの姿勢。スロウスはそっぽを向いて役立たず?(笑)
注目すべきはゲーム盤に上がっていないイズミでしょうか。彼女はもしかすると、ホ
ーパパの作戦によって中央地下以外の場所で役目を与えられているのかも知れません。
他にも重い足枷を引きずっているハボックなど、このチェス駒たちはそれぞれ意味深
な描かれ方をしてますよね(笑)
(以上、覚え書きとしてとりあえず置いておきます。長くなったのでそのうち株分け
して独立した考察文にすると思います)


◆アルは本当にゾルフと戦うのか
カッコ良かったですねーアル!確かに、石のパワーを使うか否かを迷うシーンがなか
ったのは意外でしたが…(次号で描かれるのでは、とも思いますが。ハインケルさん
の治療シーンともども…。あれで治療してなかったらあんまりだ〜;)
でも自分の身体を戻すために使う訳じゃないので、「反則する相手には反則で」と割
り切ったのかな?何よりあの場は策を選んでいる状況ではなかったですしね。
興味深いのは、アルが使う石がもともとゾルフが長いこと所有していた石だというこ
と。目には見えないけどゾルフの胃液とか唾液とかが付着していて(うげげ〜笑)、
イシュでは大虐殺の原動力となったその当の石なんですよね。
そのパワーが、今度は元の持ち主だったゾルフに襲いかかる……何やら因果を感じま
す。当然ながらゾルフも丸い方の石を使ってくるでしょうから、これは作中で初めて
の「石vs石」のバトルになるわけです。最終的なゾルフの死因は石のリバウンドなの
では、と予想しているだけにこれは興味深いですね!北の炭坑のシーンから、ここま
でずっとその所在を牛様が隠しに隠してきた石だけに…!
ただしやはり「対スカー戦・三度目の正直」はきっと描かれると思うし……そうなる
とゾルフはあの場を切り抜けることになりますが、どう決着するのかな。




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