第88話
養母設定に沸きに沸いた先月号の余韻と言いますか、根拠のない甘い期待を抱いて
のぞんだ今月号には、ロイのロの字も見当たらず…(苦笑)
しかし、当然ながらストーリーは先へ先へと進んでおりますねー。
これで主要登場人物の全員が再び中央に集結した様子ですし、スカー+マルコー組
とホーエンハイム親子、マスタン組が一堂に会する日も近い…ような気がしてきま
した。
しかし何より今月は!セリムたん!!あああ君はほんとに一体なんなんだー(笑)
先月に引き続き、セリムたん=プライドの新たな習性が明かされて脳内混乱中です。
大総統夫人の潔白(真の人間)は想定範囲内だから良しとして、まさか…!まさか
この問題発言が現実にこの子の口から発せられようとは!!
夢にも…いや妄想はしましたが、こうして現実のものになるとは想定外でした。
ホーエンパパの言葉と合わせ、今後の展開をもう一度ゼロから考察してみたいもの
です。うーむ…
しかし、こうなると新たな萌え宝庫は大総統一家ですv(私的には以前から萌えで
したが!)萌えというよりハートウォーミング、かな?
今回の副題『親子の情』は、いつもに比べたら何の変哲もないタイトルですけど、
そこにはやはり重層的かつ深い意味合いが込められていましたよ〜!我が輩感動v
というわけで、以下場面順にいきましょう。
1:アルの意識が戻ったv
冒頭は先月の続きより。
とにかく「最強だぜ!!」と言わんばかりに攻撃してくるプライドに、居合わせた
皆の衆は右往左往ですね;こうなったらもう逃げるしかない感じ?
ランファンとリンの超接近ショットが…v と思いきや、もうグリードに奪還され
ちゃっていたんですか;「残念」ってほんと残念だよ!!
このシーン、ランファンの素の表情をぜひとも拝みたかったです。お面からのぞく
目だけじゃ(目も可愛いけど)物足りなさすぎる!
ちゃんと「若っ!!」の時だけ母国語を使い分けているランファンが萌えますねv
エドとランファンのやり取りもいいなぁ。まだリハビリ途中の彼女をかばってあげ
て、「ここは自分の身を守れ!」「この先頼りにしてんだからよ!」ですか。優し
いなーエド!!友人(リン)の大切な子だから、ですよね。
一方のホーエンパパは、アルの血印に触れるようにして話しかけ、みごとにアルの
意識を取り戻させました。やっぱりパパすごーい!
アルは合同演習に来た列車のところでさらわれたから、以降の記憶がないんですね。
あ、でもセリムが干渉してきたことは覚えてるんだ…。そこで本人から直接正体を
知ったわけですね。
真面目に言い間違えてみせるホーエンパパ最高(笑)このシリアスな場でギャグ!
しかし、しかしです。そのあとで重要極まりないセリフをつぶやいてくれました。
これはぜーったい後日生きてくる伏線です!曰く、
「ホムンクルスたちはホーエンパパの分身の分身のようなものだから、その血筋で
あるアルの血印に干渉しやすい」
うーん待ってました…!これは逆も言えるわけですものね。つまりそれなら、ホー
エンパパやエドアルたちもお父様やホムンクルスたちに何かしらの干渉が可能なの
では、ということ。もちろん「魂レベルで」ね!
これは以前の考察でも書きましたが、ずっと気になっていたことでした。フラスコ
がやけに何度も「血を分けた家族、ホーエンハイム」という言い方をしていました
からね。それならフラスコの成分はもともとホーエンパパの血なのだから、パパの
方から何か深いところでフラスコに操作はできないのかな?と。
例えば、パパの魂が死んだら、魂の情報を失ってお父様も消滅したりはしないんで
しょうか。またあるいは、フラスコに「分けてあげた血」を回収して、もう一度元
のホーエンハイムを錬成しなおすのは可能なんでしょうか。
また後日考察のネタにいたしますが、これはちょっとかなり結末へのヒントになり
そうな感じですね!面白いです!
姿がフラスコそっくりなだけに、もしもプライドがラスボスであればなおさら面白
いことになりそうな予感。
2:プライドVSホーエンハイム!!
さて感想に戻りますが。
ライオン丸のハインケルさんは命には別状ないみたいですね。でもグリードはじめ、
フー爺さんもエドも少しずつ負傷して、もう皆プライドにはお手上げといった様相。
そんな中、アルが自分をおとりにする作戦の提案をホーエンパパに…!
やだもうこの子ったら責任を感じてるよ〜;何もアルが誘拐されたせいでこうなっ
たわけじゃないのにね。「魂に干渉された感じ」というのが、ちょっと悔しいとい
うか歯がゆいのかな?
ここからのホーエンパパの描写がむっちゃくちゃ格好いいですv
のそのそー…と出ていって「やっと登場ですか」とプライドに皮肉られて、「ヒー
ローは遅れてやってくるものだよね」とか茶化してエドをムカつかせて(笑)
プライドには「(倒すのは)無理無理」「おっかないもんなぁ」などと妙に下手に
出て逆に警戒させて。
そしてその隙をアルに狙わせた!…と見せかけてアルをプライドに生け捕らせ、今
度こそ一気に土のドームで奴を丸ごと覆い隠してしまいました、か!!
うぎゃーかかか格好いいっvv鳥肌モノじゃないですかこれーー?
悪いけどエドより格好いいような…(苦笑)役者の年期が違いますよねっvv
「君の息子も物好きな」からたった一コマで豹変するパパの表情がたまらない!!
「俺の息子を馬鹿にするな」この本気モードにはもう生唾飲みましたよーひぃぃv
しかも錬成時に何の動作もなしっていうのがまた… し び れ ま す vv
いや〜本当に錬金術師の頂点にいる人なんだなぁと改めて実感しましたよね。
さしもの天才エドだって度肝を抜かれてるよ!この子、自分より上をゆく実力って
ものを初めて見たんじゃないかな?
何より、戦闘シーンが魅力的なこの作品の中で「アクションなしで闘う」っていう
のがこれほど格好いいものだとは思いませんでしたvv
もう一人、お父様も錬成アクションなしで術を使う人でしたけど、もしもこの先彼
とホーエンパパとの戦闘があるとしたら、二人とも突っ立ったままでの術の応酬に
なるんでしょうかね(笑)そ、それも凄そうですが〜。
しかしこの土製ドーム、ハンパじゃない大きさです。
かまくら、なんて程度じゃないですよね!これはもう「山」!立派な山です。
当然、中は完全な闇なのでプライドはセリムの中から出ることは不可能。すごい。
恐るべしはアルの深慮ですね。
まさか最初から自分も一緒に閉じこもる気だったとは…策士だ!というか黒いよ;
「何なら約束の日とやらが過ぎるまでここにいようか」って超サディスティックな
セリフだと思いますよ私;(いや、これが14、5歳の美少年のセリフと思えばむしろ
萌えるかも知れない…って倒錯してるなぁ;)
外では案の定、アルを巻き込んだりして何考えてんだー!と、エドが父親に吠えて
ますが、それもすでにアルが予想済みだったところがおかしい(笑)
と言うか、ここが今月の『親子の情』のまず一つ目ですよね!
そう、親の愛っていうのは子供をただ「危ない危ない」と庇うだけじゃないんだと。
時が来たら子供の正論を認めてやって、それが危険なことでも一人前にやらせてや
ってこそ「親の愛」なんだ!という、実はこれ、究極の父性愛を描いた名シーンな
のですよね!ああホーエンパパ…あなたは立派なお父さんです…(涙)
いやぁ…鋼って実は育児書なんじゃないの?とか思ってしまったりして。いえ冗談
じゃなく、このすさみがちな時代にまっとうな家族のあり方を描いて下さっている
と常々思ってますよ〜…しみじみ。クサくても大事なことですよね。
親の端くれとして、ちょっと心に留めておきたい今月号でしたv
あと、グリードが「仲間」の無事を確認してるのもいいなぁ(笑)
敬語を途中でやめるフー爺さんが微笑ましい。そして「ねーちゃんも無事だな」と
リンの顔で言われて複雑そうなランファンがかわいいv
やーんvいいですよねこれ〜グリリンラン萌えvグリードいい奴だなー。
…と思ったのはほんの束の間で;
仲間を置き去りに、脱兎のごとく中央司令部を目指すグリード…あらら〜;
やっぱり抜け目のない奴だわあんた。プライドのいないうちに手薄な中央を狙って、
「世界の王」を目指すのか…。通算868本だよ?
(←それは野球)すみません;;
ともかく、これで何だかグリードの今後には暗雲が垂れこめてきた感じですね。
リンは生き残ると確信していますが、グリードのみ消滅…なんて展開も有り得るの
かも?
3:アルVSセリム、密室のショタ少年たち(笑)
さて、今月のハイライトと言えば個人的にはこのシーンです!!
密室ですよ?その中に少年二人ですよぉv
いえ、あやしい雰囲気をあおりたいわけではなく(だいたいアルは鎧だし)、ほん
とに二人の会話が微笑ましいvというかあまりにも可愛いすぎるでしょこれはっ!
まるで修学旅行先で枕投げの後に夜通しあれこれ話してるうちに何だか本音を言っ
ちゃった…みたいな演出ではありませんか;可愛いすぎる;;
つくづくセリムって反則だなぁと思いますよね!あざといよー;
アルじゃなくても騙されちゃう。いやいや、今回は本気でこれが本音なのだと信じ
たいところですが!
いやーしかし、とにもかくにもメガトン級の大問題発言です。
よもやプライドの口から「母親とはこういうものなのか、と」などという、初めて
母性のぬくもりを知った愛に飢えた少年まんまの台詞が聞けようとは…!!
閣下の「妻だけは」発言以来、あの家族の中ではセリムだけが正真正銘の悪魔で、
彼ら夫婦の純愛を鼻であざ笑っている冷酷非道なガキだと信じ切っていた矢先に!
これですか〜〜牛先生〜〜!!
でも、まだフェイクかも知れない…とはちょっともう、この状況では考えられない
ですよね。うん。
「家族ごっこではあったけど、楽しかったし、あれ(=お義母さん)は好きです」
そして「これは本当」とまで言い足してますもんね。
仮にここでアルを騙していたとして、今後また騙していたことを明かすためのシー
ンが描かれる…というのもあまりに不自然ですし、これは本気でプライドの本音だ
と断定すべきでしょう。
それにしても…(笑)いや、もちろん夢は見ていました。夢は!
あの天真爛漫な、人を疑うことなどこれっぽっちもなしに惜しみのない愛情を注い
でくれるタイプの大総統夫人が、あんなにも可愛がってるセリムにその愛を踏みに
じられるシーンなんて絶対見たくないと思ってました!!
むしろあの太陽のような「おかあさん愛」が、プライドの魂を逆に感化してよい子
にしてたらいいのにと、思ってましたよーもちろん!!
でもでもそれは二次創作的な都合の良い妄想であって、現実は厳しいんだろうなぁ
とあきらめていたのですが…(笑)
ありがとうありがとう牛先生v性善説ばんざいですvほんとに〜(感涙)
セリムが車に轢かれかけた時にあの奥さんが身を投げ出して助けにきた回想なんか
も、よくありそうな話だしどちらかと言えば直球すぎてベタだと思うんですけど。
でも、そもそも人間の複雑な感情を理解できないホムンクルスにとってはね、それ
があまりにも意外な方向へ分かりやすく直球だったんで、かえって良かったのかも
知れませんよねv(というかあの奥さんの言動はすべて直球でベタな気もしますけ
どねぇ…笑)
そっかー…楽しかったのか。
家族ごっこだったけど、好きなんだ、おかあさん。(うるうる…私も単純だわ;)
今まで何十年も軍上層部の子供役をやってきたはずだけど、初めてああやって愛さ
れたのかな?
いや、たとえ母親を「あれ」と呼んでいてもいいよ!
ものすごく癒された気がします!
何より彼女が息子に騙されていなかったと分かっただけで嬉しいよもうv
だって彼女の愛情はきちんと伝わっていたんですからね!
ああ、ホムをも変えた母の愛vv愛は傲慢を超えた!!(感動に浸り中)
……はぁ。このハートがじんわりとあたたまる心地よさって何ですかv
これが漫画を読んで得られる効果だなんて、ほんと素晴らしいですよね!ますます
この作品はやめられませんよーv萌え萌えv
さて、しかし考察屋としてはこのシーンを放っておく手はありません。
後日じっくり考えてゆきますが、まずは覚え書き程度に書き連ねておきますね。
まず見逃したくないのは、牛先生が「夫人がセリムについて語るより先にセリムに
夫人についてを語らせた」こと。この順番は大切だと思います。
もちろん、閣下のことも合わせて考えねばなりません。
特にあの「お父様には報告しないでおきましょう」「ははは、それは助かる」のシ
ーンはもう一度吟味したいものですね!今月号の件でプライドが閣下を見逃した理
由が納得できるのか否か…。
いや、はっきり言って謎は尽きませんねーこれ(笑)
第一、閣下はプライドの夫人への気持ちを知っているのでしょうか?
また、閣下が「妻だけは自分で選んだ」のをプライドは知っているのでしょうか。
さらには閣下がいずれお父様を裏切る(=私的予想ですが)つもりなことを、プラ
イドは気付いているのでしょうか。それとも一緒に裏切るのでしょうか?
先のシーンの、あの「我々は人間に化け物と呼ばれる存在であることを忘れるな」
というプライドの台詞は、こうなると非常に意味深ですね!
まるで「あまり人間に深入りすると、後でつらいだけですよ」とか、「悲しいけど
人間とは種が違うんですよ」などと、閣下をさとして自分にも言い聞かせていたよ
うにも受け取れるのですが…。
それなら、夫人への愛着という点では二人は一致団結していたのか?
さらには、その「家族生活」を経て初めて触れた人間の愛情は、彼らの計画に影響
を与えたのか否かも考えてみたいです。これはプライドがもしもラスボスなら、面
白い結果になるのですが…どうでしょうか。
そして何より物語に直接関わる重要な部分は、母親の話題のあとでアルとプライド
が語り合っていた件です。
まさにこのアルが指摘した点が、今までどうしても分からなかったんですよ!
つまり、なぜ実行寸前のぎりぎりまで人柱たちを強制的に集めなかったのか。
これは我々ロイアイストの共通の疑問だった「なぜロイの扉編が始まらないの!」
の答えになる部分ですね(笑)
今月のプライドの台詞を借りれば、それは「国外へ逃げず、中央へ闘いに来るよう
な責任感(正義感?)の強い人間を人柱として選出したかったから」、ということ
になるんですが…。
分かるようで全然分からない;;
この「我々は人間の揺るぎない心を信用しています」って何でしょう?彼らが利用
したいのは、人柱たちの「錬金術の腕前」ではないのでしょうか?
これ、同じことをエンヴィーが言えば「付け入りやすくて助かるよ、人間」という
ことになるのでしょうが、利用すると信用するでは全然意味が違いますもんねー。
この辺りもじっくり考察してゆきたいものです。
それにしても、本気で「その日」まであの中にいるつもりなのかな〜彼らは(汗)
次に出てきたらマブだちになってたりして。
4:スカー+マルコー御一行様到着
さ、あとはどうでもいい…なんてことはないですよ(笑)
つなぎとはいえこれも重要な描写です。
スカー+マルコー御一行様がついに中央に到着!うわーまだヨキがいるよー(笑)
閣下が列車爆破に遭ったことも当然彼らは知らず…慌ただしく情報交換がなされて
いますね。
そしてやっとメイ子(+瓶づめエンヴィー)の消息が!やっぱりもう中央へ戻って
きてたんだ…。皆驚いてますが、今はどこにいるのやら〜。
あと、「イシュ人たちはテロなんかしない」とスカーが明言したことも重要ですね。
あれ?でも、テロ以外でこの国を変えるのは素晴らしい決意だけど、それならロイ
たちが「イシュ人の偽装テロを収拾するフリをする」っていうのはどうなるの!?
ロイを英雄と呼んだ元部下たちも、そろそろ東部から中央へ着く頃ですよね。
一体どういうクーデター計画なんでしょうか……??
5:ぞるふ、スーツ新調したんだ〜(どうでもいい)
そしてスカーを追いかけて、ついにぞるふさんも再登場〜vわーv
まーた無駄にカッコつけてますが、今までどこで何してたんでしょうこの人(笑)
この人が紳士服店に行って「白いスーツをたのみますよ」などと注文してる場面を
ものすごく見たいものですけど、まぁそれは良しとして。
こちらも本番が近づいている模様ですね。
「テロ以外の方法で」と言い切ったスカーが、この宿敵ゾルフを前に本当に闘わな
いのかどうかも興味深いですが、何より2人の最期が気になるところです。(さす
がに生き残れるキャラじゃないでしょう2人とも!)
推測ですが、恐らくは彼らの因縁の行き着くところをマイルズさんが見届けるシー
ンがあると思います。だからマイルズさんもまた近々東部から中央へとやって来る
はずですね。
というわけで88話『親子の情』、エルリック家とブラッドレイ家のそれぞれの家族
の在りようがそれぞれにハートフルでしたv
うーむしかしセリムの犯罪的かわいさ…;;本当に我々は騙されていないんでしょ
うか?どうもあと1%のところで確信が持てない気もしますが(苦笑)
でも、もしも切迫した状況で「大総統夫人を殺せ」と命じられたら、セリム=プラ
イドは実行できるのでしょうか。それとも躊躇するでしょうか。
また、以前にコメントを下さった方が言っておられたように、もしも夫人の危機を
目の当たりにしたらプライドはどう出るのでしょうか。自分がそうしてもらったよ
うに、身を挺して助けたりはしないのでしょうか?
何にせよ、「人造人間」という母性を否定した存在にも、母性が影響を及ぼすこと
ができるのだと分かったのはとても大きな収穫でしたvそうでなくっちゃ!!
さらに思考を進めて、それならお父様が真に必要としているのは「お母様」…?
という仮説も面白いと思うのですが、それは後日の考察ネタへと回しますね☆
**************************************************************
では以下、考察コーナーです。
◆ブラッドレイ家の「家族ごっこ」実態
祝v奥さん潔白!
というわけで、晴れてまたもう一歩大総統一家考察を進めたいと思います。やはり
次はこれでしょう。「奥さんはどこまで気付いているのか」。
とにかく奥さんの立場がはっきりしたのはたいへん喜ばしいことでv
しかし、3者それぞれに愛情が通っていたことが明らかになった今、これはもはや
「家族ごっこ」と呼ばなくてもいいのでは…という気もしますよね。(あえて言え
ば、フェイクだったのは閣下→セリムへの父性愛だけでしょう?それだってホム同
士だし、奥さん相手に気を使うという点では「協調」してたはずですから、いがみ
合ってたわけはないですよね笑)
うん、しっかり「家族」だよこれもv
ですが、こうなると結局のところ、奥さん→他の2人への愛情は一方通行ではなか
ったわけなので、彼女が家族の中に違和感を覚えていた可能性はグンと低くなりま
す。とすると、彼女の性格から考えれば「本当にな〜んにも気付いてない」という
ことも、かなり有り得る線なのではないかと…思えてきますね。
やはりネックは「セリムの身長がなかなか伸びない」とか、「傷などが異様に早く
治る」などの身体面への疑問でしょうか(笑)(閣下については、もし彼が再生力
を持たないとすれば身体面ではほぼ人間と同じですから、奥さんが何かに気付く可
能性はさらに低くなりますよね)
でもそれだって、その疑問からいきなり「もしやこの子…人造人間?」などと思考
を飛躍させることは不可能だと思いますし、「親思いのいい子ね」と息子を溺愛し
ている人が、息子を「人間じゃない」と考えることなんて普通有り得ないでしょう。
ですから、多少なりとも考えられる線としては、単純ですがこんな感じかなと。
1:セリムの足元からぞるぞるが出ているのをもろに目撃してしまった。
2:閣下の眼帯の下を見てしまった。(閣下、寝る時は眼帯どうするのかなぁ;)
3:セリムと閣下が悪だくみの相談をしているのをもろに聞いてしまった。
…うーん真面目に考えてるんだけどなんか笑える(笑)ギャグだ;
とにかくまぁ、彼女が何か不審に気付くとしたらこんな事件を通してだと思うんで
すが、いかがなものでしょう。
しかし、個人的には今月号を見て「何も気付いてない説」にほぼ傾ききっています。
そう思える根拠をもう一つ挙げれば、ロイと奥さんとの会話よりセリムの内心吐露
の方が先に描かれたから、です。これは大きい。
なぜなら、こうして先に読者がセリムの「本音」を知ってしまえば、次に来るのが
「セリムを信じ切っている奥さん」の方が演出効果が上がりますから。その「本音」
を当人以外で知っているのはアルだけで、そのアルは当分の間、誰にもその情報を
伝えることができません。
ここが牛先生の巧妙な伏線(笑)
つまり奥さんは、「セリムだって私を好きなのよ、私たちは仲の良い家族なのよ」
と主張しても誰からも信じてもらえない……という、そんなシーンが今後描かれる
のだと思います。(可哀相すぎるけど;でも多分ね)
だってそうでしょう?周囲にいる可能性のある人物…ロイアイ、あるいはエド、ホ
ーエンパパ、皆が「あいつはプライドなのに…」と思っているわけです。敵側、ホ
ムンクルスたちも、まさかプライドが人間の義母に愛情を抱くはずがないと思いこ
んでいる。どっちから見ても奥さんは「騙された人」なんですよ。そこへアルか、
セリム本人がやってきて真実を述べないかぎりはね。
そして、今月号の伏線はそうなってこそ回収されるわけです。
ということは、そういったシーンが十中八九描かれるはずだと思うんですが…。
ここからは100%推測というか、妄想SSじみてますので、別タイトルを立てますね;
◆プライドの最期(予想)
続きです(笑)
これはけっこう確信があるのだけど、奥さんはそこで初めてセリムの正体をはっき
り知るんだと思う。そしてきっとね、それを知っても奥さんはこう言うんですよ。
「どんな姿でもあなたは私の子供」という意味のことをね。たじろがないの。
彼女はセリムが自分を本気で慕っていたことを分かっているんです。
もうそう言われたら、プライドの傲慢もそこまでで(笑)
本気で「母」を敬うんじゃないでしょうか?それがプライドのハイライトなんです。
そして、これは以前頂いたメッセージから引用させて頂くのですが…
プライドの最期は「母を守って逝く」というのも、こうなると大ありなのではない
かと思います。お父様が「プライド、その母親を始末しろ」と言ってもプライドに
はもうできないんですよ。そしてお父様がそれなら自分で殺ってしまおうとすると、
自然に彼女をかばって自分が消滅してしまう、とか。
それはきっと閣下もその場に居合わせて見届けるような気がしますね。
個人的には、最後はセリムの体内に閉じこめられたプライドが「お父様の子供版」
みたいな存在になって、奥さんの手元に生きて残ればいいなぁと思うけど…!
虫が良すぎるかな?いや、これはちょっと切に願うなぁ;;せめて閣下かセリム、
どちらかは彼女のために残してほしいですよね。
牛先生が奥さんに用意して下さる「救い」を信じたいものです!
(というか、どのラインまで救って下さるのかな;閣下は?プライドは?)
◆で、ロイは奥さんにどう出るか?
先月号から考えていたんだけど、やっぱりロイがいきなり「あなたの息子さんは」
と暴露するわけもないですよね。ロイは優しい人間だし、それ以前に作戦の立案上、
それじゃ変でしょう。まずは彼女を安心させるはずですよね。
だから、妥当なところで「中央に不穏な動きがあります。閣下の命令を受けて私が
奥様を安全な場所へ…」と、閣下の名前を出すのではと思うんです。閣下直属の補
佐官のリザも一緒にいるわけだし、そう出れば説得力が増しますから。
そして奥さんがセリムの本当の姿を知るのは、きっと他人の口から聞くのではなく
て、実物を目で見る形じゃないかと思います。それは(上記予想のとおり)まだ少
し後かなぁと推測しますが…。
でも、彼女が何も知らないまま話が終わることだけは有り得ないですよね、こうな
ると。
匿われて、「約束の日」が終わって出てきてみたら夫と息子は「テロで」死んでて、
お墓の前でむせび泣く奥さん……とかって100%有り得なーい!!
いえ、私は牛先生の救いを信じて疑ってませんよv
◆ホーエンパパとお父様、その血による魂のリンクは?
これもとても重要な発言でしたね。
「ホムンクルスたちはホーエンハイムの分身の分身のようなものだから、その血筋
であるアルの血印にも干渉しやすいのかも」
上記感想部分でも書きましたが、これはそのまま逆も言えるわけですね。つまり、
「ホーエンハイムやエドアルも、お父様やホムンクルスたちの血(?)に干渉しや
すい」と。
ただ、その「干渉」というのが具体的にどういうことなのか、何ができるのかはま
だよく分かりませんが…(ダメじゃん;)まぁでも今月のアルが「魂に干渉された
みたいで気持ち悪い」と言っていたところを見ると、元の魂を差し置いて、肉体代
わりに使っていた鎧の主導権を取られた、つまり血印の仲立ち力をOFFにさせられた、
という感じなのかな?そしてパパがそれをONに直した、と。
これは以前、グラトニーの中から帰還する際にエドがアルの扉の前へ行ってしまっ
たこととも関連がありそうですね。あの時も「兄弟だから混線していた」、つまり
血の近い者同士だとそういうことも有り得る、という説明でした。
それでゆけば、ホーエンパパもエドアルもお父様もホムも、みんな混線可能、干渉
可能ということになるの…かな?それじゃ真理空間は大変そうですが(笑)
それよりも、この魂のリンク状態は特にホーエンハイムとお父様の直接対決時に大
いに関わってきそうなことですね。かつてのフラスコの言葉を借りるなら、2人は
「血を分けた家族」に等しいということですし、クセルクセス回想の中でフラスコ
=お父様がパパと同じ姿になったことを、本人は「君の血の情報をもとに容れ物を
作った」と言っていますし。
これはつまり、今もお父様の中にはホーエンパパと同じ「魂の情報」がある、とい
うことです。そして、パパはその部分へ「干渉」することができる…。
恐らくはそれが、彼がお父様=フラスコに勝つための最終的な鍵になりそうですね。
…とは確信できるものの、具体的な方法については皆目思いつきません(苦笑)
上でも書きましたが、そのフラスコに分けてやった「血」をもう一度パパ自身に回
収することは可能なのでしょうか?
それらの対決はやはり、真理空間で行われるのかも知れませんね。エドがエンヴィ
ーの石を使って自分自身を再構築した場面がヒントになると思うんですが、あれを
もっと大規模に行うような感じで、パパは石の中の全クセルクセス国民の魂を浄化
させてあげないといけませんから。(もちろんお父様の中身の分も)
その時にアルも肉体を取り戻せる…のかな?
そして更に先を推測するなら、パパは元の肉体を取り戻した後にトリシャの所へと
旅立つのでしょうね。不死のままでは行けない場所へ…。
ああ大変;残り1年半ほどで本当にそこまで行き着くのか?(余計なお世話)
◆人間の揺るぎない心を信用しています??
これも謎すぎる台詞でした。
アルの言うとおり、人間を褒めているのかすごい皮肉なのか分からない!
感想部分でも書いたとおり、同じことをエンヴィーが言えば「付け入りやすくて助
かるよ、人間(12巻より)」つまり「利用しやすいよ」ということになるんでしょ
うが、利用すると信用するでは全く違いますからねー。
信用する、という今回のプライドの台詞だと、そこには「人間への期待感」が含ま
れてくると思うんです。そしてその期待とは、ホムンクルスではできないこと、正
に「人間らしさ」をもってしか成し得ないことを、自分達の代わりにやってくれる
ことへの期待ですよね。
うーむ…この国の危機を作った張本人のくせに、まるでホムたちもその「危機」を
回避したがっているかのような言い方で、何とも謎めいているのですが…。
さらに驚きだったのは、ここでプライドの口から「人柱選出の条件」が聞けたこと。
今まではただ「扉を開けて帰ってこられる力量を持つ術師」ということでしたが、
実はそれだけに留まらなかったのですね。力量にくわえて、「危機を知っても国外
へ逃げず、中央へ闘いに来るような揺るぎない心の持ち主」でなければならなかっ
た…。
この条件だと、ホムの手先となってまで自分の快楽のために錬金術を使うゾルフが
人柱として不適当なのは当然ですね。人体錬成のために扉を開ける術師の心には、
必ず「愛」があるわけだし(クサいけど)、自分だけ助かればいい派の人間はダメ
なんですもんね(笑)
でも、それならロイなんて合格もいいところです。(クーデターに加わった全員が
「揺るぎない心」を持ってますよね;)うーんまさか彼がクーデターによって中央
へ闘いに来るまで「扉」を試すのを待っていた、とも思えませんが…(感想内では
そう書きましたが〜)。真相は謎です。
あ、まさか…そういった「揺るぎない心」の人間を選出するためだけにこの国の危
機を演出した、なんてことはないでしょうね?わざと上層部をあおって、わざと各
地で内乱や戦争を起こして。その上で中央へ闘いに来る人間を選んだ…??
いや、でもそれではスロウスが一所懸命に穴掘った意味がなくなってしまう。もし
有り得るとしたらこっちかな?「計画の途中で真理の扉が作れないことが判明(グ
ラトニーの件ね)、そこで急遽人間の人柱に頼るハメになった」と。推測ですが。
まさか、お父様は本物の真理の扉を開けられない…なんてことはないか??
あと、この台詞に関してはもう一つ考察しておきたいことがあります。
以前の考察でも書いたことなのですが、「国家錬成陣を人柱の自由意思にまかせる
なんて変!」ということです。
だってそうでしょう?人柱を集めて錬成陣のしかるべきところに配置する、人柱が
もしも拒んでもふんじばってそのポイントに置く、…そこまでは可能です。でも、
そこから錬金術を使ったり、扉を開けたりするのはあくまでも術師の自由意思にま
かせるしかありません。それなら、いくら「国民すべてが人質だ」と脅しても、人
柱たちが最後まで拒めばお父様の計画は失敗することになります。
そんなのおかしい!!(笑)アルが言ったとおり、それではずさんすぎるんです。
と、そう思っていたところへ「信用しています」という台詞が来たんですねー。
なんと、お父様はその点は心配していないと…?揺るぎない心の人間なら、必ずお
父様の言うとおりに動くと信じているわけですか…。
…謎です;まるでお父様こそ救世主みたいな言い方ではありませんか。絶対悪は他
にあるとでも言うの?人柱に向かって「さぁ世界を救え!」とでも…??
◆母性の欠如とお父様の野望について
感想内でも触れましたが、今月のプライドの台詞「母親とはこういうものか、と」
というのには正直「待ってました!」という気持ちでした。
19巻でフラスコとホーエンハイムが「繁殖について(コミュニティーの存続につい
てと言うべきか笑)」を語り合うシーンがありますが、あれが丸ごとラストへの伏
線になるのでは?と予想していましたので、いつかどこかで母性についての話が出
てくるものと思って待っていたわけです。
しかし、その象徴としてまさか閣下の奥さんが駆り出されるとは…!そして、ホム
の親玉のようなプライドの口から(まぁ姿はセリムたんですが)、よもや先の台詞
が飛びだそうとは!何度も言うけど萌えポイントです(笑)
繰り返しになりますが、ともかく「母」を必要とせずに増えてゆくホムンクルスと
いう存在にとって、母性は最大の弱点なんですよね。(賢者の石の力そのものが母
性を無視してるわけですが。)そして恐らくはそれが欠如していることが、滅びて
ゆく最終的な原因なんじゃないかと推測できます。この点では、特にプライドの最
期を注目して見てゆきたいものです。(まさかあの奥さんの腕の中で、セリムの姿
で逝くとかだったらどうしよう!泣いちゃうかも;;)
一方で、作品中に示された人体錬成の例は、エドアル、イズミ双方とも母性に関わ
ることが原因です。そしてホーエンハイムとお父様の最たる違いもまた、「母性を
通して子孫を得たか否か」ですよね。となれば、お父様の目的に、この「母性」が
関係している可能性はないのでしょうか?
うーん…。上では「お母様を作るのが真の目的?」などと言ってましたが(笑)
でも今までの言動を読み直しても、残念ながらその点を匂わす材料は全く見当たら
ないんですよね。まぁ、傲慢のかたまりのようなお父様がわざわざ対等な配偶者な
んて作らないか…。でも、逆に「唯一絶対の存在」を目指すというのなら、もうそ
れは使い古されたネタすぎると思うんですけど…。
第87話へ