本誌感想(+小考察)のコーナーです。
毎月の日記で書いた分を順次こちらに移動してゆく予定です。
また、コミックスの発売1ヶ月前をめどにその巻の収録分を消してゆきます。






第77話




先月あれだけ読者に心配させまくったエドアルですが、さっくり無事で
したv良かった良かった〜。
そして……来ましたっ!ついに研究書解読完了!!
これぞまさに起死回生の一手だー……すごいです。つくづく面白い漫画
だなぁと思い知らされますね〜毎回…。
中央はまだまだ霧の彼方ですが…(セリムたんは1コマ出てきたけど;)
このまま一気に北の決着がつくのか!?
以下詳細感想いきます。


1:百獣の王!?
まずはホッ…!そのひと言につきます(笑)
鉄パイプで串刺しになったエドですが、やっぱり大丈夫でしたね。さす
がは主人公v
いやしかし大丈夫と言ってもあれだけの重傷、出血量も心配だけど…;
それよりも今月は、真理空間の描写に至らなかったこと…つまりエドが
ある程度意識的に真理空間の感覚を再現できた、ということが今後のた
めに重要になってくるのかな?と思わせる話でした。

しかし…息も絶え絶えであんな状態なのにキメラ2人を助けるべく鉄骨
でフォローするなんて、エド!ゾルフが彼らを捨て駒にするのは見えて
いたから…?
で、「助けたんじゃなくて自分を助けてもらうために残した」か。
これってつまり、先月のゾルフのセリフ、ひいてはマイルズさんのセリ
フが逆になったわけですよね(苦笑)
「(殺さないという)その甘さが君の命を奪うかも知れない」とマイル
ズさんは言ったけど、エドは自分の美学をつらぬいて見事に自分の命を
救ったわけですから。もう〜〜ほんとにこの子はっ(涙)マイルズさん
が知ったら苦笑しつつ「羨ましい」と言うところでしょう。
何だかんだと子供だけど、その子供が意思を押し通すと大人以上のこと
を成し遂げてしまうという…それが鋼の真骨頂ですよねvこの話、随所
にそういうシーンが散りばめられているところが素晴らしいなと思う。
子供のその意地とか駄々こそピュアなんだよね。

そしてキメラ兵に「鉄骨を抜いてくれ」と、「その瞬間に錬金術で傷を
塞ぐから」と依頼するエド。相当の出血だよ…;
生きようと自分自身を叱咤する脳裏に、しっかり「ウィンリィを泣かせ
るわけにいかない」という思いが含まれているのがいじらしい…(涙)
そうよ、男の子はこうじゃなくちゃね!何のかんの言って両思いなエド
ウィンがとても可愛いv
さて、そしてこの「傷を塞ぐ」描写が意味深なんですよね。
「自分を魂一個分の賢者の石と考える」ことで、自分の寿命は縮むかも
知れないけど生命エネルギーを使う、という…。
それなら、「自分が魂何千人分の賢者の石」な人だったら簡単に他人を
治したりできる…わけですか?それがホーエンパパやお父様の原理?
このへんはぜひ考察してみたい部分ですね。
しかし背も縮むかも知れないとは思い至らなかったのか、エド(笑)

それにしても、今月の扉絵といい獅子キメラといい、キィワードは何や
ら「ライオンキング」ですか(笑)あのキメラの言った「かっこいいだ
ろ、百獣の王だぜ」というセリフはすごく気になります。伏線に聞こえ
ますね。
それは一つには、例のクセル遺跡の宮殿の錬成陣に描いてあった獅子…
来るべき最終決戦で、国土錬成陣の「獅子の座」との関連があるのかも
知れません(この辺はまた考察したいなぁ)が、今月の印象では何とい
うか、それこそ物語の結末を暗示しているような気がしました。
獅子が太陽の象徴で、ひいては金、人体では心臓、つまりは生命そのも
の…イコール賢者の石。そして金髪と金の瞳を持つエドがその上に君臨
しているという図はつまり、エドが不老不死を手に入れる…という意味
に取れそうですよね!
これはもちろん推測にすぎませんが、やはりエドは一度は不老不死にな
るのかも知れませんね。そしてその後で父親と同じくそれを捨て、その
奥義というか真理だけを胸に今後を生きてゆくとか。想像だけど(笑)
まぁでも、完全な身体に戻ることはないとの予想はやはり変わりません。
「罪の証」だから。でも、そうであってこそ本当のハッピーエンドと呼
べるんだと思うvああラストが待ち遠しい…(寂しいけど)

ともかく今月のビッグトピックその1は、キメラ兵がゾルフの落とした
賢者の石を発見して拾い上げ、それがエドの手に渡ったこと!
いや、まだ渡ってないか…渡るよね!?渡らなかったらどうしよう(笑)
いや、絶対渡るはず!探し求めた石がついに!来月も凄いよ〜これは。


2:これが逆転の錬成陣かー!
さて、一方のアルも意識が戻りましたね。良かったー。
重すぎる鎧の身体をバラバラにされて、一行の各々に部品をかつがれて
いるアルの「ふんどし」を運びながら萌えてるメイ子がかわゆいーv
そしてようやく隠れ家を見つけ、中に避難した研究書解読班ですが……
その研究書を一気に解読する鍵を思いつく役割を、マルコーさんじゃな
くてメイが担うとは思いませんでした。今回は彼女、大活躍の面目躍如
といったところですね!
あ、でもバラバラのページの各図をつなぐのは彼女の思いつきだったけ
ど、それをひっくり返して「逆転錬成陣」にするのはアルのひらめきだ
ったワケだから、共同作業??あらら〜仲いいじゃない(笑)

今月はとにかくこの解読シーンが超圧巻でした。いやはや興奮した…!
段取りがまた憎いですよね!まずはメイの思いつきで図をつないだもの
の、出来てきたのはマルコーさんがすでに予想済みだった現在の国土錬
成陣で。なあんだ…と、一度読者をがっかりさせておいて(笑)スカー
にも「兄者よ、命を賭けて守り通した研究書もここまでだったのか?」
と悔しがらせておいて!ふとひっくり返してみたら「錬丹術組み込み式
の新錬成陣」になるなんて…!
牛先生、本当にしてやったりで今頃スッキリしていらっしゃるのではな
いでしょうか(笑)きっと「やっと描いてやった」みたいな気持ちでい
らっしゃるのでは。

いや〜…面白いです。うん、ほんとに。
しかし、こうなると新たな疑問が生まれますよね。まずは2点、

1:兄者がこの逆転錬成陣を考案したということは、彼はアメ国に巣喰
う国土錬成陣に気付いていたことになるけど、イシュヴァール領内から
出たこともない(ですよね?)彼がどうやってその存在を知ったのか。
隊商から買った錬金術書から推理…は無理でしょう?

2:どうやらすでに「お父様」への対抗手段を始めているホーエンパパ
と、この逆転錬成陣は矛盾しないのか。ホーエンパパが「これしかない」
と思いついた手段も、これと同じものなのか。

うーん。兄者とホーエンパパ、2人に何か接点があれば納得もいきます
が、今のところ有り得るとしても兄者がパパの著書を読んだかも…くら
いしか思いつきませんね。直接会ったことでもあれば面白いんだけど。
これは今後、種明かしがありそうですね。
でも、2は多分そうなんだと思います。お父様に対抗するには発動エネ
ルギーの異なる錬金術、つまり錬丹術を使うしかなかったし、錬丹術と
言えばその大御所であるホーエンパパですもんね!ゆえに兄者とパパ、
2人の発案したのは同じ方法と言えそう。
ということは、いまパパが施しているのはその実践…つまり逆転の錬成
陣を描いている最中だ、と思っていいわけですよね。体内の賢者の石を
使って、各地を回って。

ぬぅ……これは本当に面白くなってきました。
もしかしたらこれ、お父様が国土錬成陣を発動させると、実は発動する
のは逆転錬成陣の方……という仕掛けになるのでしょうか。
えらいこっちゃなことが起こりそうですね。今からドキドキ…!!


3:キンブリーVSプライド
このカードはさしずめ…べろVSおめめ。なーんて(笑)
でも牛先生、ぜったい意図的にゾルフの舌を強調して描いてますよね!
あの擬音からして変ですよ〜「べろぉ」だよ??
まぁ今月は部下にも変人呼ばわりされたことだし、変態のお墨付きって
ことであのエロすぎるべろもご愛敬か……(しかし…エロいなぁ;)

で、部下もろとも縦坑を陥没させてエドを足止めし、一行を追って悠然
と坑道を進むゾルフ。この人、独り言でも丁寧語なんですね;
そこへ現れたブキミな扉……うわぁ…うすら寒い風が吹き込んでるー。
そのトンネルこそ、スロウスの掘っているトンネルの瓦礫を出す場所だ
った…ということは、この坑道自体が国家錬成陣トンネルと隣り合わせ
だということですよね!な〜んかクサい。これも伏線として使われるの
かしら。
さて、言ってるそばから現れたおめめの化け物は、もちろんプライド。
この時のゾルフの表情がたまりませんね!この人が恐怖を顔に出すのっ
て初めてじゃないかなー。そうか、それほどの殺気なのか…
リザたんも同じでしたが、イシュヴァールを生き抜いてきた軍人だから
こそ、とても敵わないと瞬時に悟るほどの威圧感なんでしょうね、プラ
イドって。

そしてゾルフに与えられたのは新たな命令。
スカーよりも北の争乱の方を優先しろ、と。イシュヴァール人マニアの
ゾルフはすぐには承服できないみたいですが(笑)
でもこの人の怖さは狂人ぶっていながら内心では冷静に計算してるとこ
ろです。オリヴィエ様という無二の指揮官を引き離してなお、ブリッグ
ズ兵の結束力は変わらないことを、すでに見定めていたんですね。
ということは、マイルズさんを代理指揮官として、今後は真っ向から敵
対してくるのかな。それとも「一枚岩であることを利用する」なら、内
紛でも起こさせるとか。どちらにせよ、「オリヴィエ様のために」って
名目でなければブリッグズ兵は動いてくれないと思うんだけど(笑)

ラストはここだけ中央、遠隔操作でおめめを操っているようなセリムと
お父様ですね。あああ我々が見たいのは中央地下じゃなくて地上だよ;
しかし、このセリムはやっぱり抜け殻っぽいなぁ。
そしてお父様は何だか…これ、昼寝じゃなくて意識が途絶えてるなんて
ことはないのかしら。無数のパイプといい、あの老い方といい、どうも
「その日」というのは錬成陣発動の日ではなくて、寿命が尽きる日のよ
うな気がしますね。肉体の寿命が近いのね、きっと。「急げ」とは今回
初めて使われた表現ですが、これじゃ例の「最期の日回想」でのクセル
クセス王にそっくりです。あるいはそれも関係あるのか…。


というわけで、ロイアイもマイオリも閣下も出番なしでしたが、物語的
にはビッグなビッグな77話でした。は〜面白かった!
でも、この引きだと来月は話が中央に来てもおかしくないですねv
いかんせん萌えが足りません萌えが〜;ゾルフにロイアイの分の萌えを
捕られてしまうよ〜(汗汗焦)



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以下考察覚え書き。順次加筆します。


◆ゾルフの「舐め舐め」は実は伏線である!?
いえ私ふざけてませんよ(笑)真剣ですよぉ!
実は某方とゾルフのお話をしていて、よもやあの「舐め舐め」が伏線な
んてことはない…よなぁ?…とちょっと本気で考えてみたんですよ。
そうしたら!
有り得るじゃありませんか!
それもゾルフの最期を示唆する伏線ですよ!(笑)
以前からちらほらと、ゾルフの死に様については「賢者の石の副作用」
なんて予想がありましたが、まさにそれって可能性大だと思いました。
ええ…ゾルフがああして執拗に自分の手のひらを舐めているうちに、傷
口に賢者の石が触れてしまい、彼の血液を通して石の中の魂が体内に入
ってしまうのでは…というのが私の仮説です。

だって思い出して見て下さい!あの石の原料はどんな人々だったかを…
あの丸い石は確か、マルコーさんが最初に作り上げたやつでしたよね。
はい、原料はイシュヴァール人、そして殲滅戦のさなかにゾルフに手渡
され、彼にイシュ人大殺戮をさせた当の石なんですよ!!
そのイシュ人の魂がどどどっとゾルフの意識内に押し寄せたら…
どどど、どうなっちゃうんだろう(ぶるぶる震)こ、こわすぎるー!!
仕返しとか仇討ち、なんて生やさしい言葉では言い表せない、恐ろしい
復讐劇がゾルフの意識内で起こるんじゃないでしょうか。
そして確実に発狂死させることでしょうね…本体を;;
それこそ真に、最もゾルフにふさわしい死に様ではありませんか〜!?
…というわけで、もしこの仮説が当たっていたら、牛先生ってほんとに
神か悪魔か?ってくらいの深慮遠謀の人ですよね。拝むわ本当に…。
うーんでも考えれば考えるほど確信がわいてくるような気がします。
できれば長生きして、もっとイイ味で魅せて欲しいキャラですけどねv
でも生き残れる奴ではないし…今のうちに萌えておこうっと(笑)


◆ホーエンハイムの作戦について
今月号により、いま国内のどこかでホーエンハイムが進めている打倒お
父様作戦が、恐らくはスカー兄の考案した「錬丹術組み込み式の新錬成
陣」と同じものである線が濃厚となりましたね。そこで、この辺でもう
一度ホーエンハイムの思考をたどって、今後の展開を予想してみようと
思い立ちました。
彼の最終目的が「不老不死を捨て、人間に戻って死すこと」だとすると、
新たな「練炭術錬成陣」はお父様の国家錬成陣を破ることだけでなく、
彼の肉体を取り戻すためにも役立つ、言わば一石二鳥的なものでなくて
はなりませんよね。
そう、私も今まで失念していましたが、彼が死んでトリシャの隣りに眠
るためにはまず、失われた肉体を取り戻して人間にならねばなりません。
そしてそのためには是が非でも真理の扉を開けなければならない。なぜ
って扉の向こうには、彼の人間としての肉体が今も彼を待っている可能
性があるからです。(もちろん、今現在の肉体こそ元々の自分の肉体で、
加齢しないのは賢者の石のおかげ…という仮説も成り立ちます。でも、
あの『クセルクセス最期の日』の描写を見るとやはり、あの時確かに彼
の身体は一度は真理に持ってゆかれている…ように見えるんですよね。
まぁ代償になる石は山盛り状態だったわけだから、肉体が持ってゆかれ
ていなくても納得はできるのですが。うーんどっちなんだろう。)
ただし、扉のあっちに肉体が待ってるとしたら、アルじゃないけどいい
かげん加齢を経てもう腐乱してるんじゃ…という心配はありますけど。
だから元の肉体を取り戻しても、エドアルに遺言を残せるくらいの元気
な身体かどうかはあやしいですが…。
でもどちらにせよ、彼が人間に戻るには体内の賢者の石を全部出し切り、
あるいはそのエネルギーを使い切り、なおかつ魂だけはそのままの状態
で肉体を獲得しなければなりませんよね。
だからもしかしたら、ホーエンハイムは特に国を救うために動いている
訳ではなくて、実際には私事のために奔走しているだけなのかも知れま
せんけど…まあ、今はそこは置いておきましょう。

分からないのは、作戦がうまく進行して二重に描かれた錬成陣で、開く
扉は果たして同じ扉なのか、というところです。真理の扉、贋作はすで
にグラトニーとして作成済み…ということはやはり、本物は一つしかな
いと思われます(当たり前かも知れないけど;)。でもそれなら、わざ
わざ新錬成陣を描かなくても扉は開くはず。なぜ錬丹術を組み込んだ陣
を描く必要があるのでしょうね。
そしてお父様もまた、扉を作ろうと試みるほど扉を必要としているのは
確かです。そして最終段階において、発動する錬成陣の中心にお父様が
陣取ることも恐らくは確か。そしてもう一人、ホーエンハイムも必ず錬
成陣の中心に陣取るはず。…だとすると…?
クセルクセス滅亡時の再現になるのはほぼ間違いないでしょうね。
ただし、今回はホーエンハイムの思惑の方が「フラスコ」を凌駕してい
るはず…(じゃなければアメ国は滅亡だ!)…なのですが、具体的にど
うなるのかはまだまだ闇の中(笑)
推理の材料はかなり揃ってきたと思われますが、あと一歩、何か大きな
ヒントがほしいところですね!!(結局予想になってない;)






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