本誌感想(+小考察)のコーナーです。
毎月の日記で書いた分を順次こちらに移動してゆく予定です。
また、コミックスの発売1ヶ月前をめどにその巻の収録分を消してゆきます。






第74話




いやはや…あっちもこっちも見事に予想の外れた今月号!(笑)
考えもしなかった展開って素晴らしいですよねv
何と言っても今月の白眉は「ロイアイ暗号」でしょうv何喰わぬ顔で
「あんたたち諜報部?」な萌えをどうもありがとう牛先生!!いや、
これ新たな「萌え設定」ですよね!(交換日記レヴェルだv)
そしてオリヴィエ様はすでに北を離れて颯爽と中央司令部にあらわれ、
イズミにはとうとう軍の手が伸び、ホーエン父さんの衝撃的な過去と
物語の真の黒幕も明かされました。
これ以上何を望めと?いやー神懸かり的な面白さの74話です。
以下、出番の順にゆきます。


冒頭:八甲田山のエド・マイルズ組
いきなりゾルフの錬成陣の分析をしているエド…。
今回干されたのは北でしたが、来月以降、やはり彼らはゾルフの術を
封じる方向で動きそうね。心配なのはアルだなぁ…


1:オリロイ会話は読者の予想どおり〜(笑)
廊下でロイに出くわすなり、「ちっ青二才のマスタングが…」と吐き
捨てるオリヴィエ様vあああステキっvもっと足蹴にしてー(笑)
や、しかし何かロイも受けて立ってるけど。慣れですか?(爆笑)
これ、過去にはきっともっと相当な蹴られ方をしていそうですね。何
を言ったのよーロイ!(←想像がつきすぎ!笑)
懲りずに食事に誘ったり、花を贈りますよ〜などと口八丁なロイが心
底可愛いですvでも「貴様が破産するまで食べていいなら行ってやる」
って反応、さささ最高〜…GJ女王!!
いや、これは二次創作での読者の願いが通じた例ですね!(マイオリ
サイト間ではあれはすでに公式の図でしたよね!あははv)

いえ、暗にロイはきちんと彼女に「花屋のおばちゃんからの伝言は確
かに聞きました」と伝えたわけですけれど。…よく考えたらあのワゴ
ン花事件ってほんの昨夜かその前くらいなんだけどね;


2:ブラオリ会話は予想以上に萌えた…!!
そして個人的に身震いするほど萌えてしまったのが、オリヴィエ様対
閣下でした。ひぃぃ……か、格好いい…(目がハート)
もちろん私、スタンスはマイオリで微動だにしませんが。しかしこれ
は予想を上回る萌えカプです!
のっけから「何をした?」と斬り込まれ、即座に騙せないと判断する
オリヴィエ様…ここからの緊張感あふれるやり取りがたまらないです。
「始末したのか」の問いに「要らんでしょうあれは」…うーむ;
「君の独断で?」「ええ私自らの手で」…すごすぎ…!
閣下とまったく対等に渡り合ってるよ姉様…vなんて漢前なの!?
惚れ直しましたーvいや実際、閣下も惚れたんですよ彼女に(苦笑)
「それでこそ…だ!!」の「…」に入るのは「人間」の2文字よね!

そんなわけで、これでオリヴィエ様も完全に閣下の「若者たちの時代」
つまり、15巻(イシュヴァール)で彼自身がつぶやいた「我々(ホム)
を滅ぼしに来る人間」の1人として認識された模様ですね。
よくよく思い返せば、今回の彼女の振る舞いはロイにそっくりなんで
す。「あの阿呆の座っていた席を私に下さい」という剛胆すぎる申し
出も、ロイが「自分の野望のためにまだ軍を辞められない」と言って
のけたのに似てますしね。閣下の気に入らないはずはないか(笑)

もうずっと前から確信してますが、やはり閣下の「憤怒」は、やられ
るがままの人間に向けられていると思います。だからこそ、人間とし
ての矜持を見せる(つまり真っ向から刃向かってくる)人材を集めて
いるのだし、そうまでしてホムンクルスに一矢を報いる人間を見たい
のも、やはり自身に人間の頃の記憶が残っているからだと…。
正反対の理由でですが、閣下とゾルフに似た部分があるというのも面
白いです。「どちらが勝つのか見届けたい」っていう部分ね。彼らの
それぞれの末路も興味深い。

…ああしかし萌えましたv妄想ですが、あの2人が剣で闘う図なんか
も絵になりますねぇ。「手合わせを願えるかね?」なんて言われてv
本気でやりあったらオリヴィエ様は閣下には敵わないと思うけど。

さて、こうして自ら敵地に乗り込んだオリヴィエ様は、しばらく北に
は帰れないだろうと言ってます。マイオリ2ショットはしばらくお預
けね(涙)
でもブリッグズではお留守番のバッカニアさんたちが頼もしいなぁv
「真の主」か。でもそうすると、姉上が戦車の先頭に立って中央へ…
という展開は事実上ムリに??


3:学食…じゃなくて食堂のロイアイvv
でもって、軍の食堂でのロイアイなんですが。が!
このただよう「日常感」は何なんですか〜もうっ(苦笑)こーんなに
あっさり!苦もなく!照れもなく!邪魔もなく!差し向かいで!
食事なんかできるものだったんですね!?なんか騙されていた感じ!
ぼく(=セリム坊ちゃま)はどうしたのよ(笑)閣下もてんで甘いん
だからなぁもう。「扉」までにはまだまだ時間がかかりそうですね。

はぁ…しかし溜め息出るくらい可愛いロイアイですv大方の読者の理
想のロイアイだなぁこれvお互いちょこんと座ってもくもく食べてv
ロイの前で「閣下は仕事が早い」とか「できる殿方は違いますね」と
か当てつけるリザたんがナイスvそれに律儀に嫉妬しちゃうロイがほ
んとにかわいいですv作者主催の二次創作みたいv
「今度食事でも」「今向き合って食事してるじゃないですか」も何か
同人誌的ですよねー。でも、こうして本誌内でロイがはっきり彼女を
誘ったのは初めてなんだから、画期的!やはり公認モードはばっちり
ONのままのようですv

そしてコップとペンで音を立て、「以降、暗号いきますよ」「了解」
の合い言葉を交わす2人。すごい…前もって決まっていたんだー;
(「山」「川」みたいな暗黙の合図くらいあるのでは?と言っていた
のは☆夜さんですが、当たってましたね!すごいよー!)
この「合同演習のおもひで」がこれまたつっこみ所満載で…!(笑)
これ最高ですよーもう抱腹絶倒v丸ごと同人誌だーv特にオリヴィエ
様が予想どおりリザを特に気に入ってるとか、ハボが汗かいた靴下を
乾かさなかったから凍傷一歩手前になったとか、ブリッグズで鹿を獲
ってみんなで食べたら美味しかったとか!
なぁんかもう楽しすぎてvああやっぱり東方司令部時代って良かった
よね、なんて読者までなつかしくなってしまいます。

…で、思い出話の登場人物の頭文字をつなげると「セリム・ブラッド
レイはホムンクルス」になるわけね。うふふ、曲者ロイアイ!
妄想ですが…
この方法を発案したのはロイで、「じゃあ試験的にやってみるぞ」と
いうわけでリザがメモを取って解読したら「I LOVE YOU」だった…
なんていう逸話はいかがですかv


4:ついにイズミに魔の手が!
場面変わってダブリスの某お肉屋さんには、閣下の手の者たちがイズ
ミを連れにやって来ていました。そうか、やはりロイを人柱に仕立て
るよりも、「人柱候補の確認・確定」が先というわけですね。
うーん…この強引さはもはや勧誘じゃないなぁ。招集あるいは誘拐に
近いです。
タイミングよろしくカーティス夫妻はご旅行中vということで、出直
しを強いられる軍の役人たちですが……その車の床に張りついて、彼
らを尾行(?)する奴がいたんですね〜。
かつてグリードの手下だった「怪人トカゲ男」!す、すごい…ヨキよ
りもさらに雑巾以下の扱いだろうと思われた奴を、ここで再利用!?
も〜〜どこまで牛先生の地下伏線は伸びているのやら…;
トカゲ男は「グリードさん」を追って行ったようですから、リンの元
にたどり着くのでしょうが…今のグリードは昔の手下なんか覚えてい
ないんじゃないかなー。そうすると他にどんな役目があるのかしら。
小さいけど注目したい伏線ですね。

そのリン=グリードは、中央地下でプライドと会話中。(しかし可愛
いなぁセリムは;)めずらしくお昼寝中の「お父様」の見ている夢の
中の出来事として、ついに少年時代のホーエンハイムが登場です!


5:衝撃!!真の黒幕はまっくろくろすけだった
(この項目に関しては追加文を最後に載せていますが、とりあえずは
最初に書いた分をそのまま載せておきますね)


時は恐らく古代…クセルクセスですね。なんだかローマ時代のような
雰囲気の街が描かれてます。その建物の一室で床掃除をしている少年
…彼こそが、まだ不老不死になる前のホーエン父さんだったわけです
ね!うっひ〜エドに激似(笑)じゃなくて、エドが父親に激似なんで
すが。ふむふむ、遺伝は完璧だねーv実の子だねーv
しかし衝撃的なのは、ホーエン父さんが「お父様」宅の奴隷だった、
という事実です。「23号」…奴隷ナンバーね。ということは少なくと
も23人の奴隷が仕える大邸宅…その主人が「お父様」ってことですね。

折しも場面は「プライド」誕生の直後とおぼしい。フラスコの中で生
まれたばかりの「まっくろくろすけ(激似)」が、奴隷少年に話しか
けているという衝撃的な図です。曰く、「血をありがとう」…うーん
「お父様」は自分の実験に奴隷の血を使っているのね;
しかし、あろう事かこのまっくろくろすけは偉そうにも少年に名前を
つけてくれたばかりか、彼をそそのかしています。「このままでいい
のか?自由と権利、知識が欲しくはないか?」と…

はい、正 体 見 た り !!
物語の黒幕はこいつ、プライドだったんですね!やはり「始まりの」
とはこういう意味だったんです。「お父様」の野望もすべて、こいつ
にそそのかされたのが発端なんですね。こいつは文字通り、人間のプ
ライドを増長させる性質を…いや、人間のプライドそのものが凝縮し
てできたような存在なんでしょう。いやはや…見事なり!!
そうすると…
「お父様」もホーエン父さんも、知らず知らずのうちにこいつの欲望
を叶える手助けをしていたわけですね。そして「人間の生き血」を糧
とするこいつのために、大量の殺戮をやらかしては地下に血を注ぎ、
雪だるま式に育てていたのでしょう。
物語の初期、ラストたちが「人間は愚かだわ…」「だから我々が付け
いる隙があるんだ」などと、あまり独創的でもないセリフを吐いてい
たものですが、それも今となっては全部納得がゆきます。
なぜなら人間の争いの根源にはいつも「傲慢」があるから。
きっとプライドは、血液の中からその「傲慢エナジー」みたいなもの
を吸収して肥え太るんですよ。だから、戦争や内紛は大歓迎だった…

なんとおそろしい;しかしよくできています。
とすれば、ホーエン父さんがいつかの回想で「あの野郎…!」と口走
った相手は、お父様ではなくてプライドだったのかも知れない。敵は
お父様じゃありません。プライドこそ諸悪の根元!!
もはやリザとプライドとの因縁など些末なことになりましたね。ホー
エン父さんとプライドとの因縁こそ、このストーリーの決着を付ける
べき骨組みだったわけです。
どうやったらあの「欲望のかたまり」みたいな存在を根絶できるのか。
その方法を探り当てたらしいホーエン父さんは、一体いまどんな処置
をしているのか。体内の石を使って…
いや、一番の謎はお父様の目的、いえお父様を操ってここまでこぎつ
けたプライドの目的ですね。それは一体、何なの!?
いよいよラストに向けて盛り上がってきましたね〜!(ドキドキ)



というわけで、真の敵が明らかになった衝撃的な74話でした。
これで以後、プライドを倒すのが人間チームの最終目標になりますね。
終わってみれば本当に、先月からの予想などこれっぽっちも描かれま
せんでしたが(苦笑)でもいやはや面白かった……うーん。
結局、「扉」の件はどうやらイズミの後回しになりそうだし、リザた
んのほっぺの傷にはロイはおろか誰も気付かなかったし、大量の花の
行方もナゾのままでしたね(笑)
次回、しおれそうな大量の花をオリヴィエ様に贈りつける度胸がロイ
にあるかどうか?(←ものすごい嫌味ですねこれって)
興味で胸いっぱいです(笑)





では、上記の5の項目(プライドと奴隷少年)に追加考察です。
というのも、あの少年と「現お父様」の関係を考えることを忘れてい
たためです。彼らが瓜二つな容姿だということを忘れていました〜;
ひぃぃ恥ずかしい(笑)
また某所や色々な方の考察を拝見していましたら、あの少年が「現ホ
ーエンハイム」ではなく「現お父様」だとも解釈できることに気付き
ました。
確かにあのシーンはお父様の夢の中のようですが…でも、あの少年が
あまりにもエドに(言動まで)似ているのは無視できませんね。即座
に「俺の若い頃そっくりだな」というホーエン父さんの言葉が思い出
されます。
これについては幾つもの可能性が考えられるので、ここは一度、箇条
書きにしてみましょうか。

1:奴隷少年がホーエン、主人がお父様。
2:奴隷少年がお父様、主人がホーエン。
3:お父様はホーエン(=少年)がプライドにそそのかされ、自分の
血と情報から実験的に作ってみたそっくりホムンクルス。
4:ホーエンはお父様(=少年)がプライドにそそのかされ、自分の
血と情報から実験的に作ってみたそっくりホムンクルス。
5:奴隷少年には兄弟(やはり奴隷)がいて、プライドの呼びかけに
その兄弟も巻き込んだ。兄弟こそホーエンとお父様。
6:奴隷少年(ホーエン)は主人(お父様)の血を引く私生児だった。
7:奴隷少年(お父様)は主人(ホーエン)の血を引く私生児だった。

…こんがらがってキリがないですが(笑)
そして今度は過去のお父様のセリフから矛盾点を洗い出しましょう。

A:お父様はエドアルに会うまではホーエンの名前と顔を一致させら
れなかった。(自分にそっくりとは知らなかった)
B:でもホーエンが不死なのは知っている。
C:ホーエンが人柱確定人物であることも知っている。
D:「奴」「あいつ」など、目下の者として認識している。

こんなところかな。
では、1〜7のうちでこれらの条件を矛盾なく満たす関係とは…??
鍵となるのはやはり名前で、プライドが少年を「あの時に」ホーエン
ハイムと名付けた、その事実が重要になると思います。
もし少年=お父様なら、主人がホーエンハイムという名のはずはない。
そして、後日作り出した「そっくりホム」に自分の名を譲渡して、そ
の容姿を忘れてしまう…なんてこともあり得ません。何よりホーエン
ハイムは「途中から」不死になったわけで、元は人間です。
ですから2と4は却下でしょう。7もですね。
では少年が「ホーエン」なら?
5のように同じ奴隷の兄弟が「お父様」なら、やはりAの条件が成り
立たないのでこれも却下。3は否定しきれませんが、これだと作られ
たそっくりホム(=お父様)は生みの親をあまり知らないことになる。
まぁ、ホーエンが「作り逃げ」したと考えればOKですか。
ただし、「クローン人間」のようなそっくり人間を作る技術は物語中
に示されていないし、そもそもそうするとプライドを作った主人が無
関係者になってしまいます。
それもあり得ませんね。やはり3と4はおかしい。
残るは1と6ですが、もし6のように主従が血縁であったなら、この
主人は人命をかえりみない非人間的な人物と言えるでしょう。例えば
少年は主人の人体実験の途中で生まれた失敗作で、人間に興味のない
主人は名前もつけずに奴隷として使っていたとか。そういったおぞま
しい想像もできなくはないですね。(ご都合主義ですが;)
つまり、どうやら1が正しそうなのですが、それだけでは2人がそっ
くりであることを説明しきれないという状況です。
うーん…「瓜二つ」の理由の解明には、現時点での情報量では無理と
判断すべきですね。来月号でもし夢の続きが見られれば、明らかにさ
れることでしょう。

というわけで、今月号の段階では少年=ホーエン父さんと断定して仮
説を置いておきます。
それに沿ってその後を考えてゆくことで、矛盾が生じないかどうかを
見てゆきますね。


仮説

では、そもそも奴隷少年の主人とは何者なのか?確かなのは錬金術師
であることと、プライドの生みの親であること。つまり血液からホム
ンクルスを作れる人物です。そしてこの手の研究をしているというこ
とは、「不老不死」を手に入れて完全な人間になりたいと欲している
人物でしょう。(これだけでも「お父様」と断定できそうですよね)

一方、奴隷少年がプライドにそそのかされて抱いた野望とは何なのか。
まずはやはり主人を見返すことではないでしょうか?つまり錬金術の
知識をまず身につけたはず。そして次は…?やはり人間としての究極
の欲求は「不老不死」だったと考えるべきでしょうね。

鍵は、ホーエン父さんが途中までは人間であったこと。
「お父様」は初めから何者なのか分かりませんが、あの少年が今月の
段階ではまだ人間であることは確かです。そして加齢が止まるまで、
つまり現在の(エドアルの父親としての)容姿・年齢で「不老不死」
の身体となるまでの間に、彼はプライドの言葉に従って知識と権利を
手に入れていったのでしょう。

クセルクセスが一夜にして滅亡した件には彼も一枚噛んでいると思わ
れますが、恐らくその時点で「不老不死」となったホーエンはしかし、
そこで野望をストップさせてしまった。
11巻の墓参りの場面でエドに言った「自分の過ちの後を見たくなかっ
たから、逃げたな。(私にも)分かるさ」というセリフが、自分の経
験を踏まえたものだとしたら…?彼は、知人友人を犠牲にして得た
「賢者の石」で不死の身体を得たことを「あやまち」と認識したので
すね。その時点でプライドの呪縛から正気に戻ったわけです。

そして、読者間での定説となっているとおり「西の賢者」としてシン
に現れた。滅亡したクセルクセスから逃げた、とも受け取れます。
そして17巻収録の『家族の肖像』で明かされたように、トリシャに出
逢ったことで彼の運命は180度変わってしまったのですねv
愛妻と2人の子供たちを得た男は、今度は自らの「不老不死」を捨て
るために、もう一度プライドと対峙しなければならなくなった…
すべては真実の愛ゆえに!!(クサいけど本当のことだもん!)

しかし一方、プライドはどう動いたのでしょう?
恐らくはホーエンと同時にその主人、お父様の野望も煽動していたに
違いないプライドですが、奴にとっては人間の傲慢魂こそが養分なの
でしょうから、より不遜な野望を抱いてくれた方が助かるわけですよ
ね。
お父様がホーエンハイムを「あいつ」などと目下に呼んでいるという
ことは、少なくとも少年が奴隷状態を脱して、「ホーエンハイム」と
いう名前の人間としてお父様とまみえていることを意味します。
プライドに知識をもらって、錬金術師の助手にでもなったのかも知れ
ません。お父様からは決して対等な存在ではなかったでしょうが…。

しかし恐らく、クセルクセス滅亡で大量の「賢者の石」を得るまでは
彼らはたもとを分かっていなかったと考えるべきでしょう。だってホ
ーエンハイムもちゃんと石の分け前をもらっていますからね。
そして滅亡の「証拠隠滅」の際にはエンヴィーも同席したことが分か
っていますから、少なくともこの時にはブラッドレイを除くホムたち
は誕生済みだった。つまりラストやエンヴィーも、もしかしたら2人
の共同作品である可能性があるし、お父様の単独作だったとしてもホ
ーエンハイムが彼らを見知っている可能性は極めて高いと思います。
ここまではプライドの思惑通りだったのでしょうね。

しかし、ホーエンハイムはその後シンへと逃げてしまった…。
プライドの手駒は、もうお父様しか残っていません。
そこで奴は更なる傲慢な野望を彼に持ちかけます。もう一度、クセル
クセスの再現をしようではないかというわけですね。新しい国を作り、
もっともっと巨大な規模の錬成陣を使って、クセルクセスよりも繁栄
して肥え太った人間たちを丸ごと資源にしよう、という…。
ここで1つ謎なのは、ホーエンハイムの加齢が止まっていると思われ
るのに対して、お父様の方はあのマトリックス管をつなげていないと
生命の維持ができない様子であることですね。これに関しては、残念
ながら今はまったく推測も及びませんが…
ただ、それが「クセルクセス再現」の理由だった可能性はありますね。

そして最も根本的なことですが、アメストリスを丸ごと使って彼らが
何を目指しているのか…これだけは今もって謎のままです。
黒幕がプライドだとは確信できても、その究極的な望みが何なのかは
残念ながら分かりませんね。
…というわけで、いささか尻切れトンボながら74話時点での仮説とい
たします。ご意見などおありでしたらぜひお聞かせ下さいませ☆




では次に、「近々予定されているらしい北と東の合同演習」がそのま
まクーデター軍となる可能性について考えてみましょう。
これはもはや99%に近い確立で実現が望めると思います。ついにおじ
いちゃま・グラマン中将の大活躍!が拝めるのではないかとーv

これはまず、オリヴィエ様が北の司令官を一時的に退いたことが伏線
ですね。そしてオリ・ロイ会話の流れから、花屋の伝言がすぐにでも
グラマン中将に伝わる気配はムンムン。
そして閣下に要塞を預けると表明した時のオリヴィエ様のセリフ…
「手塩にかけて育てた屈強な兵達は必ずや閣下のお気に召す」…とい
う意味深な表現もまた、シニカルな伏線となるはずです。これはバッ
カニアさんたちが「ヤツらはブリッグズ兵を知らなすぎる」とつぶや
いたことに見事に呼応していると見ました。
要はオリヴィエ様、「閣下のどんな手先が来ようと、私の育てたブリ
ッグズ兵は私の意のままにしかなりませんので」と言っているに等し
いんですね。ああん格好いいv

よく見れば、彼女は部下に完璧な指令を出してから中央に乗り込んで
来ています。バッカニアさんに「レイブン中将は少将と2人きりで最
下層に降りていったのが最後」とわざわざ言わせたのも、誰が考えた
ってオリヴィエ様が怪しいと嫌疑を向けざるを得ない状況に持ってゆ
くためでしょう。これでその後のことまで指示が出ていないはずがあ
りませんよね。
今月号で明らかになった「東方軍との合同演習が近い」ことは、毎年
恒例ということもあるので、すでにバッカニアさんたちには心づもり
があると思うんです。そこへオリヴィエ様から「花屋の伝言」の件が
伝えられる…つまり、「東方軍司令官のグラマン中将とは盟友として
の話がつく予定だ。万が一、事ある時は大総統の手先ではなく、グラ
マン中将に従って動くように」くらいの内容は言い置いてあると思う
んですよね。

ストーリーの流れとしても、作中の時間配分としてもドンピシャです
し(笑)ロイアイの暗号会話でも「なんで冬にやるかな〜;」みたい
なセリフがあったけど、まさに季節はこれから冬ですもんね。
ロイは「扉」の件で動けなくなる前に必ずもう一度マダム・クリスマ
スと密談をするはずです。そしてグラマンおじいちゃんは作戦を練る
ことでしょう。中央を「獲る」ためのね!
そして時間配分から予測すれば、その「合同演習」よりも前にゾルフ
とエド・マイルズ組、スカー御一行の何らかの決着が着くのでは…と
思うけど、これはまだ本当に推測の域を出ません。エドアルが再び中
央へ帰ってくるのはいつかしら…。
そんなわけで、うーん盛り上がって来そうですねv
中央へ乗り込んできたグラマン中将が、オリヴィエ様に「ほら、君の
手下共を連れてきたよ。待たせたね」な〜んて言うのかなぁ。
マイルズさんも敬礼しつつ「お迎えに上がりました、少将」とにっこ
り微笑み、オリヴィエ様は後ろの全軍の敬礼を受けて「うむ、ご苦労。
だがせっかく来たからには中央でもう少し働いて行け」と言ってクー
デターの仕上げをすればいいなーv(妄想はふくらむばかり〜)



以下、もし時間があったら加筆予定の考察覚え書き。

・オリヴィエ様の「将軍会議」参加は何をもたらすか
・トカゲ男ビドーはどんな伏線か
・イズミはどう出るか
・セリム=ホムンクルスと知ったロイはどう動くか




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