------------------------ 3巻 ------------------------

 ウロボロスのシンボル、そして賢者の石が登場し、何だか最初に想像して
いた「中世の魔法世界」っぽくなってきたので内心小躍りする私でした。
その「魔法」にあたる錬金術を使う人たちが、少しも胡散臭くないところが
やや不満なんですけどね(笑)。素敵なマッド・サイエンティストが出てこ
ないかな。あまりにも潔癖な理想世界を思い描くばかりに、非人間的な行為
を是としてしまうタイプ。(あくまでフィクションの中での話ですよ!)
 おそらくラスト一味が呼ぶところの「お父様」、同一人物と思われるエド
とアルのお父さんのホーエンハイム氏が、そういう役回りなのでは?と予想
していますが。

 リゼンブールの挿話はほんとに心が温まりました。作者様の、子供を見る
目が温かいんですねv読者は自然に「気はやさしくて力持ち」な少佐の目で
彼らを見てる。ピナコおばあちゃんは保護者の角度で見てる。ウィンリィは
ちょっと複雑な立場から見てる。エドとアルがそれぞれに愛されているのが
よく分かります。特にウィンリィのセリフ、「こんなちっこいくせに…〜…
無防備に寝ちゃってさ」はいいなぁ。すでに女の包容力っていうの、自分が
ボーイフレンドの「帰ってくる港」であることを暗に認識しているような、
大人びたセリフ。なんて可愛いんだv

 ここでお話は初めてセントラルへやってきて、必殺「暗記パンアタック」
を持つシェスカ登場!うらやましいわこの能力……これならモバイルで写さ
なくても立ち読みでOKだねー。(だめだめ!本屋さんごめんなさい。)
 「錬金術が台所で生まれた」というのには大納得です。私もお料理を覚え
たての頃にそう思いました〜「理科の実験と同じだ♪」って!正しい分量の
材料をそろえて、正しい順序で適切に加熱するってことよね。すると材料が
お料理に化けてくれるの。でもね〜、一度ホームパーティーでこれ言ったら
お客さん方のテンションが急激に下がったのでもう言いません(汗)。まぁ
本当はね、作り手の愛と計量スプーンからはみ出た分が「おいしさ」に化け
るんだよね。初心者を脱すると今度は逆に計量どおりじゃダメなのよね。難
しいんです。(ブツブツ)

 さて、「賢者の石」はなんと人間が原材料だった事が判明し、一同ショッ
クを受けています。うーん…この辺もやや不満ですね。もう少し、ある程度
の科学的な説明で理屈を通してほしいなぁ。基本は「等価交換」なワケでし
ょ。死刑囚が原料なのと、もっとマトモな人々が原料なのとでは、できた石
に品質の差があるのか?とかね。ラスト達が言っていた「人柱(生け贄)」
とはこの事なのでしょうか。でも、マルコーさんはエドに「君なら完全な石
を作れるかも」と言いましたね。それはエドが「魂の錬成」の実践者ゆえ。
だったら、やはり「賢者の石」には人間の肉体が要るのではなくて、「魂」
が要る、ということになるのかな?何にしても理屈がほしいです。
 しかし、この賢者の石って見るからに水銀。水銀と硫黄は重要だけどね、
地球の錬金術にとっては。この世界ではどうなるのかな?

 「外伝」はほんとにリラックスしきったファンサービスですねvあえてロ
イの発言をまともに受け取るホークアイ嬢が超かわいい!ロイは行動一つ一
つに箴言を披露したりして年寄り臭いわ〜(笑)(←あ、これは愛ゆえの発
言ですのよ。)
 にしてもこの人、エドにすごく気を使っていますね。タッカー事件の時も
そうだし、腕の修理の時もヒューズさんに伝言で「後が面倒だから管轄下で
死ぬな」なんて、素直ではないけど心配してるし。この「焔×鋼」の時も
「なかなか当たらない」と言いつつ多分手加減しているし、「煙で見えん」
と言いつつ多分心配していそう。昔の自分を見る思いなのかしら。
 ま、子供扱いがバレれば子供は怒るしね(笑)。でも実際は、大人はもの
すごく子供を子供扱い(=大目に見てるってこと)してるんですよね。私も
子供を持って初めて深く納得したよ……なんで幼少時にトランプがあんなに
強かったのか!(爆)
 でもロイは相手が子供でも半分はムキになりそうで、その辺も可愛いな。