---------------------- 16巻 ----------------------


冒頭のシーンはいったん置いておいて、まずは叫ばせていただきます。

来 ま し た よ 皆 さ ま !!ああもう幸せで昇天しそう……v
(あ、マイオリのことだと思いましたね?ロイアイのことですよー/笑)
コミックス16冊目、ロイアイはついにここまでやって参りました。それは
せーの、「エリザベスちゃんは他の男に取られてしまいましたよー」vv
当然これは「自分のものだったのに」が前提ですよもっちろん!!
はい、画期的ですv誰がどう見ても公認です公認v明らかにこれからは、
ロイアイがカップルであるという前提がないと話の進行に支障があるわけ
ですよね。おお牛神さま……!(五体倒置)

ロイのデート連呼=カモフラージュ説を主張してきた者としては、ああし
て他の女と気安く接することもあるにはあるんだなーという軽い驚きもあ
りましたが(笑)、でも何より「エリザベスちゃん」がロイの本命として
公認されている場所があった、ということに感激と安心を感じましたねv
ものすごいコワモテだけど、「他の男に取られた」という軽口めいた台詞
に深刻さを察するマダムがとても良い人そうで、ホッとしましたよ…。
「ロイ坊」には笑ってしまったけど、ああやってお母さんのように見守っ
ていてくれる人がロイリザにもいたんだ、と思うととても嬉しかったv
きっと喧嘩した時なんかも、「そりゃあんたが悪いさねロイ坊」とか諭し
てくれて、仲直りの場を作ってくれたりしたに違いない!妄想万歳!

もちろん執務室にも萌えましたv一瞬、リザが帰還した?と驚いたような
ロイの「…そうか」がきゅんとくる。でも「忘れ物」の口実で情報伝達も
可能だなんて、閣下も甘いのね(笑)監視も拘束もあまりなさそうです。
そして、15巻ラストのあの壮絶な命のやり取りを、ロイが「約束」と明言
しているのを確認できて心から満足……v
あれはやっぱり、自分以外の男に付くなら私を殺して行ってくれって約束
だったのね!ああ何という愛なの…(涙)ロイの決心というか、リザへの
思いの深さは実際、少し怖いくらいですよ。
そして以前も書きましたが、「死なないで下さい」というのは本当にリザ
の少女の頃からの変わらぬ願いなんですね。どれだけ繰り返し口にしてき
たんでしょう…切ないなぁ。
他にも「くす」とか「許容範囲」とか「やさしいな」とか「ちゃんとやっ
てるよ」とか…vあの「撃ち殺せ」以来、彼らが懸命に育ててきた絆の深
さを感じるシーンでした。本当に、公認ですねvそれが具体的な愛の言葉
は一切なしに描かれているところが、牛先生のワザありだと思います。
そして何よりも、マスタング組の全員が「また」と言って別れたのは心強
い伏線。いつかもう一度、彼ら全員が揃う日が必ず来るはず!!


さて。だけど、スルーできない部分もあります。
冒頭シーン…ロイの目的と、「夢の先」を話して聞かせるリザはとてつも
なく重い。夫婦のように分かり合っているあの執務室の空気さえ、まるで
心中を決めた恋人たちのように、他人が入り込めない世界なんだと思えば
そう見えてしまいますね…。
だって要するに、裁かれて死刑と言われたら従う覚悟があるわけですよ。
ロイがどう配慮しようと、リザはきっと「地獄まで付いてゆく」と言って
離れないはずです。それで2人が幸せだというなら、もうまるで心中じゃ
ないですか、これ!?
あれほど手を血で染めて、のうのうと幸せになろうなんて耐えられない…
という彼らの責任感も分かります。未来を供物にするという覚悟も…。
「鷹の眼」をした凛々しいリザを見ていたら、「幸せになってよ」と言う
ことさえ失礼な気もしてきました。頭のどこかで「殉教」という言葉が浮
かんだりして(涙)

……でもね。やっぱり私はエドと同じことを叫びたいと思う。是が非でも。
もちろん、ここではっきり描かれているのは大人と子供の差ですね。社会
に対して責任を持つ者とそうじゃない者の差。エドは自分たちのことで全
部だけど、ロイの目の前にあるのはまるまる一国なんですから…。
でも、違う。やっぱりエドが正しいと思いますね。彼らのケジメはこのま
まだと自己満足で終わると思う。なぜって、イシュヴァールのロイのこと
を「英雄」と呼んだ人たちだっていたんですから!
政権を覆せば、ロイはまた「英雄」になるはずです。そして自らを罰する
という彼(やリザやノックスさん)を許す、という人々が必ず出てくるは
ずですよね。すべてが等価交換だというのなら、過去に不当に奪った命の
代わりに新しい命のための安全な場所を用意して、その命のために身を捧
げてこそ等価じゃないのかな…と。
(この国の行く末を見届けるほうが「罰」としてふさわしい…というのは
☆夜さんのお言葉。私も100%同意です!)
甘いですか?(笑)でも、どんな状況でもロイアイの幸せを前提に考察を
するのがこのサイトの趣旨です。彼らの未来を信じるのが私1人になって
も、それでも地球は回っていると言いますからv

最後の鍵を握るのは、イシュヴァールの生き残りの人々になるでしょうね。
ロイは民主制に際して必ず、彼らに土地と自治権を用意するはずですが、
すべての事情を知った彼らが「あなたを許します」と言った時、どんな道
を選ぶのでしょうか。「それでも死にます」と言える?絶対言えませんよ
ね!それこそ国の未来を丸投げする無責任そのものです。

やはりこの作品、最後には「子供の力が大人の常識を打ち破る」という結
末になるような気がします。世界が人間の手に戻ったら、やはり自己犠牲
は自己満足なんだと、大人たちは逆に子供たちに悟らされるのではないで
しょうか。エドアルだけでなくもう一人、ウィンリィも鍵となるはずです。
彼女が最後にスカーをどう許すのか、復讐もやはり自己満足にすぎないと
悟るのかどうかも見ものですね。
クサくて安易なお涙頂戴ではなくて、大人の読者も納得できるような堂々
としたハッピーエンドを…「夢の先」のそのまた先の幸せを、切望してや
みませんv


さ、辛気くさいのはここまで!感想を続けます。
いやぁメイもランファンもそれぞれ味を出していますねv特に可愛いのが
メイとアルのからみ。兄をこき下ろしつつ自分を売り込むアルには正体見
たりですが(笑)しかしメイの想像力はたくましすぎる;妄想に近いぞ;
うーんいいコンビです。どうか身分違いの壁を越えてくっついてーv
や、その前にアルはきっとメイから錬丹術を習うことになるのでしょう。

黒が似合うランファンは、フー爺さんの実の孫でしたか…。ウィンリィと
ピナコさんを断ったら、あとはドミニクさんしか義手の作り手候補はいな
い気がします。それで色んな武器を仕込んでもらう…という線も案外あり
そうな気が(笑)
そして、居候を追い出したノックスさんにも一条の光が差してきました。
マグカップが…お揃いのマグカップが泣かせます…(ほろり)クサい演出
でもいいと思うな、私は。家族はね、一緒の方がいいに決まってるもの!
こうやってノックス先生のように、ロイもリザもささやかな幸せを願うよ
うになればいいのにと思います。いえ、絶対なりますよね、最後には!


…と、ここでどうやらロイアイスキーの願いに同調してくれているのがエ
ドみたいです。小銭を返せとせまるみみっちい男(30歳)に対し、返金を
思いとどまるエドの意図は本当に心憎いったら…!
ああして大人たちの覚悟を知ってしまった後だから、借金を引き延ばして
せめてもの「未来」を作ってあげたのね…。いい子だなもう(涙)
このシーンに関して、雑誌「ぱ●」掲載のインタヴューの中で牛先生がお
っしゃるには、リザはイシュヴァール回想で自分の背中の錬成陣のことも
エドに話して聞かせたとのこと…。ですから、このシーンのエドはロイが
どうやって「焔」の銘を得たのかをすでに知っているのです。それはつま
り、2人の関係についても悟ったという意味ですね(笑)
読者は作品に入れませんから、エドにぜひ今後のロイアイのフォローをお
願いしたいなぁ…とか言ってるそばから女乗せてちゃ無理か…;
「中尉に心配させるな」と苦言した直後に、まぁなんと間の悪い(笑)
エドとアルが、ロイは本当は純情一途で、ただちょっと器用なだけなんだ、
と理解してくれるのはいつでしょうね。
嫌味なほど三つ揃いが似合うようになってから、かな?


さて、その嫌味なほど三つ揃いが似合う男はおじいちゃんと待ち合わせ。
「変人」と名高い、というのは女装するような人という意味だったのでし
ょうか!?グラマン中将、かわいすぎる…というか謎すぎる(笑)
しかし、この2人の気の合う様子は微笑ましいですv
ロイが自分を必要とすることはある程度予測していたような言い方をして
いますから、やはりグラマン中将も中央での何らかの不穏はずっと感じて
いたわけですね。
でも驚いたのは彼の口から「野望」という言葉が出たことです!野望??
しかも「消えかかっていた」と言ってますから、もともとは「燃えさかっ
ていた」ということ。ええー好々爺と見せて、中央にいた頃は野心家だっ
たのですね〜どうやら!
しかもロイはそれを知りつつ、事情を話せばおじいちゃんが参戦してくれ
ることを確信していた模様です。今後、東方軍の兵力が必要になるのでし
ょうか?
うーん…物語上、すでにイシュ編が描かれているのでこれ以上の戦争描写
があるのかは疑問ですが…これで最終段階では何らかのクーデター的な動
きがある可能性が示された気もしますね。もっとも対ホムンクルス戦は錬
金術師たちの担当なので、他の兵力は戦いではなくて、国民を保護する方
向で動くように思いますが。
しかし意味深なのは、「地方の長で納まる気はない」というくだりです。
なにそれ!それじゃかつて「中央の長」、イコール大総統の椅子を狙って
いたとでも言うんですか?ロイに若い頃の自分を重ねて可愛がっていたの
かな?女性にモテる者同士だし〜(笑)(←きっと当社比)
でも考えてみれば、年齢的に見てブラッドレイよりもおじいちゃんの方が
古株なんですよね。つまり、出世街道を後ろから閣下に追い抜かれた人な
んです。そりゃ左遷は悔しかったことでしょう…人造人間に野望を奪われ
たと知った今は、特に!
というわけで、いやはやちっとも枯れてませんよ(笑)ギックリ腰に気を
付けて頑張ってほしいですねv




そして興味深かったのは、この16巻で閣下の「家族」にスポットが当てら
れたことです。
特に奥さん!初対面の少年相手にのろけるファーストレディって…(笑)
微笑ましいシーンでした。ビンタされる閣下を想像するだけで萌えますv
ああ…彼らは普通の恋愛結婚だったらいいなぁ。閣下に少しでも人間だっ
た頃の心が残っていてくれたらと思います。たとえ用意された家族であっ
ても、愛まで模造とは限りませんよね。自分の魂を見失った彼が、奥さん
にわずかでも光を見出したなら救われると思うのです。
セリムがもしプライドなら、やはりその点=魂の不安定さを心配した「お
父様」の命令でお目付け役をしているのかも…とも考えられますね。

というのも、やはり怪しい気がするからです、セリムが。
いえ…あの邪気のないおめめがきらり〜ん☆な「イノセントオーラ」には
負けそうになりますけどね(笑)でもやはり、彼こそ「プライド」だと思
われる節がたくさんあります。
よく見れば、結局セリムは兄弟の動向を聞き出していますよね。まず彼ら
が「錬丹術を調べている」と知りました。これは現在、ホムンクルス側に
とっては脅威そのものです。「お父様」でさえスカーとメイの術は封じる
ことができなかったのだし、その術をもし人柱たちが習得したら計画自体
が危うくなるのは目に見えている。
この場面、アルはとっさの判断で煙に巻いてますが、セリムはけっこう鋭
く問いつめています。この辺りもあやしい。
さらに車に戻ったセリム、「お義父さんに自慢しよう」と言っています。
これは「報告しよう」とも言い換えられる。要は偵察だった、と考えても
辻褄が合うんです。ほらね、怪しいでしょう?(笑)
そういえば、セリムは以前の閣下の南部視察後のシーンでも怪しい事を言
っていましたね。「南部はどうでした?」と。閣下は「充実していた」と
答えた。そうですよね、イズミ師匠が人柱候補になるかもと分かったし、
グリードも始末できた。セリムはおみやげ話をしてくれとせがんで可愛か
ったけど、あれもウロボロス同士の情報交換だと思えば思えるのです。
やっぱり怪しいですよ!

以前の考察ですでに書きましたが、ここで「セリム=プライド説」の根拠
をおさらいしてみますね。まず、プライドの条件として、
1:丁寧な口調
2:2重生活をしている(表と裏の)
3:すでに登場している人物のはず(勘だけど、多分)
は最低条件です。さらに閣下との密接な関係(反逆めいた言葉も内密にし
ておくほど)も示されていますね。もっと言えば…イメージ的な効果とし
て、親子の姿だけど実際には子供の方が老齢で、立場も親より上である…
というどんでん返しも魅力なわけです。(もし種明かしがあるとしたらで
すけど。)
1は良しとして、2の根拠はと言うと…プライドがなかなか肝心の時に出
てこられないのは、表の生活があるからだと思うのです。例えば街でエド
とアルが大活躍してると聞いても、家庭教師がいたりして自由に出られな
いんですよ。
そして忘れてはならないのは、こうなってくるとあの閣下とロイとの会話、
「尊敬すべき父親がホムンクルスだと(セリムが)知ったら」
「あれはよくできた子だが、私の弱点にはなり得ない」が、にわかに意味
を持ってくることです。なぜなら仲間だから。(過去、考察5の段階では
まだ情報も少なく、私はその根拠を違う所に見ていましたが…。)
さらに12巻での「君は人間と長く接しすぎた」というプライドのセリフも、
ラースの子供として間近でそれを見てきた者の言葉だとすれば説得力が増
しますよね。
これだけの条件を満たす人物は他にいません。ただその場合、「見た目」
は成長するホムンクルス、ということになりますが。(奥さんが人間なら
さすがにその目はごまかせないですから。)
ま、少しずつ大きく変身すればバレないでしょうが(笑)でも、プライド
はホムの中でも特殊な存在らしいので、もっと色々な秘密がありそうな気
もします。正体が明かされる時が楽しみです!




さて。
もういいかな…。もういいですよね?(←待っていたらしい)
では行ってみましょう!満を持して登場した少佐の姉上こと、豪腕美女に
して雪の女王、オリヴィエさまのお成りでありますvv
ああ…これでやっとコミックスデヴューっ!!すべての方々が女王の魅力
にひれ伏す日がやってきたわけですねvどうですか!?予想をはるかに上
回る美女でいらっしゃいましたよねーvコケティッシュな目元!果実のよ
うなぷるぷるリップ!遺伝を証明する毛先カール!そして悩ましく軍服を
押し上げる胸っ!男性口調は予想通りだったとはいえ、こんなにも凛々し
い御方を16巻まで登場させなかった牛センセイ…!!まさに伝家の宝刀、
といったキャラだったのでしょうね〜。

彼女が「自分の目で人を判断する」と言い切る場面だけを見ても、他人の
情に流されやすい弟の少佐とは対照的な姉であることが分かります。(ど
っちがいいということではないけどね。)
「ちっ」は色んな意味にとれますが、イシュ戦で出世の道を絶たれた弟を
彼女なりに気遣っている…とかかなぁ。「気弱に過ごしていれば気にして
やるものを」とか(笑)とりあえず、姉弟仲は決して悪くないようですv
でもアームストロング家は名門のうえ、お父上が退役していて家督の問題
もあるから、色々と複雑そうだけど。第一オリヴィエって男の名前だし、
何より錬金術の等価交換の原理を「くそくらえ」と言い切る彼女って…?
豪毅、と言うだけでは済まされない理由がありそうですね。その辺の事情
も追い追い知りたいものですv

しかし、「ブリッグズの北壁」の地位は決して左遷の結果ではありません
ね。確かにファルマンたち下っ端の人々にとっては「左遷コース」みたい
だけど、上に立つ人々は責任重大ですから。ドラクマとはイシュでの因縁
もあるし、北の国境は要衝ですよね。閉職ではあり得ません。
しかも姉上、殲滅戦の直前から同職にあったとは…!それってドラクマか
らイシュへの兵器密輸が判明した頃でしょ?約6、7年前ですよね…下手
するとまだ20代の頃。(つまり彼女は殲滅戦には参加していないのです)
そんな若い娘に国境をまかせるなんて…!かなりの大抜擢のような気がし
ますが、本当のところはどうなんでしょう。
でもそれにしては、「それくらいのことは私もやっている」と軍法会議も
のの違法行為を告白していたり(笑)愛国心はともかく、軍への忠誠心に
ついては何だかあやしげな気もしますが。
要塞を「私の城」と呼ぶ気概といい、なんと女王の名にふさわしい凛々し
さでしょうv17巻でも出ずっぱりで、もう目が離せませんよv


そしてオスカル様のかたわらには、褐色のアンドレが!(笑)
いやはや…サングラスを外したマイルズさんの男前っぷりには久々にハー
ト射抜かれてしまいました…。直後の「にこっ」がまた殺人的笑顔でー!
だめ…;も、ものすごくタイプだった…vv複雑な混血、という設定がま
た素敵すぎますよね!
さらに火に油を注いだのがオリヴィエ様との回想シーン。あ、あの口論の
萌え具合ときたら何なんですか;全軍の前で「貴様のような者が必要だ」
「四の五の言わずに付いてこい」「いつでも決闘を受けてやる」ですか!
エドは「後ろに部隊並べて…」と非難がましく言ったけど、それは違うで
しょう。今後マイルズさんにイシュヴァール人としての引け目を感じさせ
ないため、要は彼を守るために、彼女は恐らくわざと全部隊の前で彼の存
在価値を明言してみせたのです。
何というフェアさですか!?一点の嫌味も含みもないですよね。これで心
酔しなかったら男じゃないよー。
と、この時点で新たなカプ派生を確信した私だったのでしたv

…が、しかし。ただ1つの問題は「妻」がいるという彼本人のセリフ…
ここであえなく妄想消滅か…はたまた不倫カプ認定か?という厳しい2択
を迫られた私でありましたが、そこでふと一縷の希望が用意されているこ
とに気付いたのでした。「ついでに妻も」って、どこかあやしくありませ
んか?なぜ普通に言わずに「ついでに」なのでしょう。あまり大っぴらに
できない妻なんでしょうか。
ここでピンと来たのが「秘密婚」説です(笑)もしやオリヴィエ様の言う、
軍法会議ものの違法行為とは……!?もうお分かりですよねv
こうしてロイアイの上をゆく大人カプ、「マイオリ」の通称がいつのまに
か誕生していったのでした。(いや、不倫でもぜんっぜんOKですがv)
うーん…萌えますねぇ。ロイアイを逆さにしたような上下関係といい、身
体的な対比(金髪碧眼のオリヴィエに褐色肌+赤い目のマイルズ…)とい
い、あまりにも絵になります。皆さまもぜひご一緒に萌えましょうv


さて、他キャラについても一言ずつはコメントしたいものです。
まず筆頭は、本格的に登場したキンブリーでしょう。
なぜ出所できるのかよりも、どうやって身だしなみを整えたかの方が読者
には謎だったりして(笑)あんなエロすぎる白スーツでさ〜;
そしてもっと謎なのは、いきなりヒヨコを作ったりシリアスな所で突然繰
り出されたりするギャグ根性かも知れませんね。かと思えば、重傷を負い
つつも仕事の美学に陶酔して独白してしまったり…
一体牛先生は、どういう最期をこの人に用意してくれるのでしょう。
貨車の中でスカーと対峙して、互いに「あの時の…!」とばかりに相手を
認識するシーンは迫真的でした。その瞬間のキンブリーの表情ときたら、
まさに獲物を見つけた鬼畜そのものの顔で…!
最終決戦はブリッグズに持ち越されましたが、どちらも業の深い者同士、
不老不死とは無縁のところで決着するであろう因縁には興味津々です。

そして本領発揮なるか!?という注目株はファルマンですね。
少尉への昇進が嬉しそうな彼でしたが、実際の仕事は氷柱落とし…(哀)
でも大丈夫だよファルマン!ロイが政権を執るまでに、まだまだ活躍の機
会は大ありだからねー。なぜって今後、ロイへの連絡係としての役割が待
っているのでしょうから。
そしてファルマンは66に尋問をした際に「石」のことをかなり聞いて知っ
ていますから、その伏線も北で実を結ぶに違いありませんね。ファイトだ
ファルマン〜v
余談ですが、この分では他のマスタング組たちもそれぞれ昇進している可
能性がありますね(←形だけは)。ということは、リザたんが次に登場す
る時はホークアイ大尉!?そうよね、大総統補佐になるのって名目上は恐
らく出世なのでしょうから…。でも今さら大尉なんて呼べないなぁ(笑)

そして、物語の核心へ向けて大きく前進する17巻への予告のように、スロ
ウスの登場がその幕引きとなっています。色々な方の予想のとおり、この
スロウスが100年かけて掘っているのは「巨大地下錬成陣」なのかどうか?
真相までもうすぐですね!
もう一人、欠けてはならないピースであるウィンリィも、やはり北にやっ
てくる流れになってきました。「死ぬわね」って…(笑)寒冷地では普通
の機械鎧のままじゃダメな事は、専門家には当然の知識だったようです。
そしてウィンリィを北で待っているのはエドだけではなく、因縁の相手で
あるスカーと、彼女の顔を知っているキンブリー…。
この3人=復讐三つ巴の決着からも目が離せません。


最後に、新キャラの考察だけここに書き添えて終わりにします。
牛先生から「重要キャラ」のお墨付きを背負い、文字どおり満を持して登
場したオリヴィエ姉さまと、彼女が自分にとって「必要だ」と言い切る多
民族混血の副官について少々。

いきなり結論から言いますと…彼ら北編の新キャラを見て、牛先生が次第
に作品の終幕への伏線を出してきていると思いました。明らかに、姉上と
マイルズさんはブラッドレイ政権後に活躍するべく登場したキャラなんで
すね。(もちろん旧政権打倒にもひと役は買うでしょうが…。)
特に、今回彼女が「錬金術師の言う等価交換の法則などクソくらえ」と言
ったことは重要だと思う。「賢者の石」の視点から見ると、確かに「等価
交換」こそ世界の秩序であるように見えるし、その法則を無視した「石」
の効能は悪しきものでしかない。今までの鋼ストーリーはそうやって進ん
できました。
でも、その法則を良い方に逸脱した地点こそ、この物語の終着点であるは
ずなんですよね。つまり「生命」は等価交換では生まれてこない、という
ところです。
これは他のサイト様の考察でも同意見の方がいらっしゃいましたが、やは
りこの物語、錬金術を否定するところで終わるような気がします。鋼世界
から術そのものが消滅するかどうかは分かりませんが。
でも、「等価交換で得られない所にこそ真理がある」という地点までは絶
対に行き着くはずですね。(エドとイズミは一度それを実感しているわけ
ですが。)

さて、そこにきて16巻でのオリヴィエ様の発言を吟味してみると、これが
意味深長なのですよ。「クソくらえ」ですからね(笑)暴言です。
もしかすると彼女は錬金術の限界を見抜き、自らの意思で術師にならなか
ったのかも知れませんね。(ま、家柄や相続などの複雑な家庭環境もあっ
たと思いますが。)
でも、例えばイモを1個埋めておいたら次世代に収穫できるイモは1個よ
り多い。別に姉上は農業を指してああ言ったわけではありませんが、世界
の繁栄が1+1=2で割り切れないところで起こっているのは確かだから。
クサい話ですが、何より等価交換の世界には「愛」や「生命」を語る隙が
ないのです。
何でもかんでも錬金術主体で進んできた現在の鋼の世界では、姉上の世界
観はとても斬新に思えますが、実際にはそちらの方がより真実に近いので
すよね。

そしてもう一人、国際結婚の落とし種であるマイルズ少佐こそ、イシュヴ
ァール戦でできた亀裂を癒す一つの解決例でしょう。平和の象徴などと言
えば安っぽすぎますが、彼の血の混ざり具合はまさに「愛に国境は無し」
といったところかな?(笑)血による民族の束縛を受けない彼は、ブラッ
ドレイ政権後の外交政策を象徴しているかのように見えます。存在そのも
のが外交カードなんです。(確かにあの過去回想の時点では、彼は明らか
に自分の血を気にしていますね。しかしオリヴィエの言葉は彼自身の認識
を越える存在意義を彼に与えるものでした。彼女の言葉で、殲滅戦はマイ
ルズの中で消化されてしまったのです。以後の彼はよりニュートラルな客
観性を身につけたのだと思う。そうでなければ、「いちいち説明するのに
うんざりしている」というセリフは出てこないはずですから。)

このように、彼ら2人は非常に未来指向性が高いペアになっていると思う
のですがいかがでしょう。ある意味、ロイアイと鏡合わせの存在だと言え
るかも知れません。
というのは、ひるがえってロイとリザを考えた時、彼らには今の所、過去
への償いの想いしかないからです。それは過去に奪ったものを何とか等価
で返済したいということだから、等価交換の法則にどっぷりつかってしま
っている。事実、哀しいことに今の彼らは未来を望んでいません。
…でもこれは仕方がないことですよね。
なぜなら、オリヴィエとマイルズは殲滅戦を体験していないからです。あ
の殺戮を知らないからこそ自由な発想を許されている、と言われても、そ
れは仕方のない所ですが。(ここで興味深いのは、弟のアレックスも結果
的に虐殺を行っていないことです。ですからマイルズは、アームストロン
グ家には何の怨恨もない。どうです、意味ありげでしょう?うふふふv)

つまり…です。私は一ロイアイスキーとしてここに主張したいのですが、
ロイとリザが幸せになるには、まずはその錬金術的世界観から抜け出さな
いとダメだと思うわけです。手っ取り早く言えば、等価交換で得られない
ものを得てしまえばいい。えへv…そうです。もしリザがロイの子を宿し
たら…彼らはその世界観から瞬時に抜け出せるはずなんですよ…!
そういう展開があって初めて5巻のエピソードや、イズミの話も生きてく
るんですよね。トータルで見た時にね。
…なんて、今はまだ憶測以外の何でもありませんが。でもやっぱり、リザ
ご懐妊の可能性はかなり高いような気がします。