セントラル幕間寸劇
◆登場人物
・キング・ブラッドレイ
・オリヴィエ=ミラ・アームストロング
・リザ・ホークアイ
・ロイ・マスタング
・シュトルヒ
・下級士官(通行人A)
・その部下(通行人B)
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(中央司令部のとある廊下にて、大総統ブラッドレイと補佐官のホークアイが何やら打ち
合わせをしている。それを至近から観察しているオリヴィエ。ブラッドレイの背後に控え
ているシュトルヒ。通りすがりの下級士官らが彼らに敬礼をしつつ遠ざかってゆく)
「……これでどうかね」
「はい、問題ないように思います」
「では早急に手配を頼むよ、ホークアイ中尉」
「了解いたしました(ビシッ、と効果音)」
(美しい敬礼を残して去ってゆくリザを、ブラッドレイとオリヴィエが見送る)
「……すこぶる優秀な補佐官ですね」
「ああ少将、まったくその通りだ。彼女は本当によくやってくれるよ」
「実は閣下……栄えある椅子をいただいたついでに、もう一つお願いがありまして」
「ほう、何かね」
「私にも北に1人、余人をもって代え難い補佐官がおりますが……このように急な辞令と
あっては留守を任せざるを得ませんでした。しかし、補佐官なしでは今後あれこれと不
便なこと極まりありません。つきましては彼女……ホークアイ中尉をぜひとも私めの補
佐にいただけないかと」
「却下ーっ!!」
(何の前ぶれもなく、土煙と共にスライディングタックルでロイ登場)
「何奴ッ!?」
「おや、誰かと思えばマスタング大佐かね」
「マスタング!! 貴様どこから湧いた!?」
「(ぜいぜいと肩で息をしながら)アーム、ストロング、少将、それは、許しません!」
「なんだと青二才!馬鹿を休み休み言うな!甲斐性なしの貴様のかわりに私がホークアイ
を身請けしてやろうとしているところへッ!!」
「身請けなどと言ってる時点で却下ですッ!」
「花魁も人質には変わりないだろうが!」
「貴女の補佐官ではそれこそ危険度に変わりありません個人的に!」
「おのれ上官を愚弄するか!(シャキーン、と効果音)」
(剣を抜いたオリヴィエをブラッドレイが手で制する)
「まぁ待て、ではこの者を君の補佐に付けようではないか。(振り返って)シュトルヒ!」
「ちょ…わ、私がですか閣下!?」
(いきなり矛先が向き、冷や汗たらたらでオリヴィエの剣の切っ先とブラッドレイの顔を
交互に見比べるシュトルヒ)
「このモヤシのような男が私の何に役に立つとおっしゃるのです閣下!!」
「む、こう見えても彼は紅茶の淹れ方が上手でな」
「こうちゃ……(がくり、と前にコケるオリヴィエ)」
「それは重宝しますね」
(にこにこと微笑みながらうなづくロイを睨み、オリヴィエはブラッドレイに向き直る)
「閣下……この場に乗じて進言がございます」
「うむ?」
「お言葉ですが、閣下のティータイムの頻度はいささか度を越していると心得ます。将官
会議が毎度いっこうに進まないのは閣下があまりにも頻繁にトイレ休憩で席をお外しに
なりすぎるためだとご自覚下さい!」
(オリヴィエに詰め寄られるブラッドレイをかばうようにシュトルヒが前に出る)
「閣下、私の首一つでこの場の収拾がつくのでしたらこのシュトルヒ(泣きながら)」
「引っ込んでいろカイワレ大根!(チャリ、と剣の効果音)」
「少将、先刻はモヤシでしたよ」
「マスタング、貴様も斬られたいと?」
(ロイの突っこみにオリヴィエの声が低くなる。と、その時……)
「……むっ?」
「……おや?」
「……ん?」
(一同、異様なオーラを感じて振り返る。すると、そこには絶対零度の微笑みを浮かべた
リザが書類を抱えて立っている。背後でゴゴゴゴゴ、と効果音)
「リザ……じゃなかったホークアイ中尉……」
「ほ、ホークアイ……」
「ほう、さすがに早いなホークアイ中尉」
(リザ、一同の顔を代わる代わる見つめながら一歩進み出る。その怒りの小宇宙(コスモ)
に気圧され、じわりと一歩あとずさりする一同)
「皆さん……どうかお願いです……仕事を……仕事をしませんか……」
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(以降、台本のページが破れていたために顛末は不明。ただし関係者の記憶では、銃声と
おぼしき擬音語や悲鳴と思われるセリフ、それに続く悲惨図の描写があったとかなかった
とか……)
- FIN. -
く、くだらないものを書いて申し訳ありません(汗)
最新軍部事情シリーズでした。では☆ぴゅっ(逃げ)
(ところで閣下ってトイレ行くのかなぁ??)
