**** 本誌2008年10月号より、マスタング家と穏健派将校について考える ****
※コミックス未収録部分のネタバレを含みますのでご了承下さい。
さて、タイトルがあんまりですが久しぶりに緊急考察です(笑)
本誌2008年10月号において、ついに!マスタング家の謎が紐解かれ始めました!!
驚愕、驚喜?その衝撃の内容とは、あの「バーUSHIGOYA」のマダム・クリスマスが
実はロイの養母であったという空前絶後な新事実でした。
何と言っても今まで86話分の物語の中に、ロイの家族は誰1人として登場しておら
ず、会話文の中にすら一度たりとも出てきていなかったんです。(あ、未来の家族
は初めから出てますけどねv妻がねvうふふv)
これは正直言って異常事態ともいうべきでしょう。だって端役ではないんですよ!
エドには劣るけど、でも同じくらいロイだって主役の1人なんです。
その彼の出自が、今月号までまるっきり謎だった…。これはもちろん牛先生の伏線
です。つまり「早い段階でロイの出自を描くことは物語の重要部のネタバレになる
から」こそ、今の今まで謎のままだったんです。それはほぼ確信しております。
しかし!やっと明かされたと思えば、それはロイの実の両親よりも先に「養母」!
ますます怪しさがつのりますよね(笑)これはつまり「実の両親の情報はより確実
に重要なネタバレにつながる」と見ていいでしょう。逆に言えば、養母が登場して
実の親が登場しないはずはありません。それはつまり「ロイの実の親まで設定済み」
という牛先生の思考サインですから。
ここで嫌が応にも思い出されるのは、いつか考察で書きまくっていた「穏健派将校」
のことです。あのイシュバール戦の発端となった事件……鬼畜なエンヴィーによっ
て子供を撃ったという濡れ衣を着せられたまま断罪された(しかもまだ汚名が晴れ
ていない)、穏健派の将軍こそ、ロイの両親のどちらかだったのでは…という説で
ですね。(まぁ自然に考えると母親よりは父親の可能性が高いですが)
これはエンヴィーがクリオネになってしまった時点で一旦は諦めた説ですが、その
後の展開でエンヴィーの復活もありそうだということで今回に至ってます。
でもきっと大部分の方々にとっては寝耳に水だと思うので、その根拠を簡単に箇条
書きにしてみますね。
なぜ、その穏健派将校がロイの父親だと推測できるのか。
1.
ロイが軍人になることにこだわった理由としてこれ以上のものはないから。他でも
ない師匠が軍を見限っているのを知りつつ、なぜそこまでして軍人となって国民の
ために挺身しようとしたのか。それは「軍人でありながら無抵抗な子供を射殺した」
父親の、せめてもの罪滅ぼしをするため。つまりは償いのため。(ロイはまだそれ
が冤罪であることを知らない。国民も皆知らない)
また、主役クラスのキャラで親族関係が不明なのはロイしかいないから。
2.
ロイにとってエンヴィーが二重の意味で仇であることが、演出上盛り上がるから。
エンヴィーはヒューズの仇であり、そして親の仇。ロイが全力を尽くして闘う条件
は「リザのため」か「ヒューズと親のため」以外にない(笑)「扉編」では、その
条件のうち1つ、あるいは両方がそろいそうな予感?しかも親については経緯が経
緯だけに、真相を知った時のロイの怒りは計り知れず、最凶の錬金術が解放される
かも知れない。
3.
今までこの説の障害だったのは、「しかしロイが軍に入った時点で、その姓を見れ
ば上層部には彼が穏健派将校の血縁であることがバレバレではないか」という点で
した。でも!でも!マスタング姓はマダムの姓だった!!
というわけで、これならロイが何も勘付かれずに軍に在籍していても不思議はあり
ません。実は牛先生、今までもこの手を使ってますよね!エドのことも、「エルリ
ック」が母方の姓だったからお父様はホーエンハイムとエドの血縁に気付かなかっ
た。リザもそうです。父方の姓だからロイもリザ本人もグラマンとの血縁に気付か
ないでいるんです(笑)すべて牛先生の巧妙な伏線です。
え?状況証拠だけですかって?
ま、そこは一読者の単なる推測ですからね〜(あは;)あとは勘です。
また、年表上の計算も一応のつじつまは合います。
KRの龍華さんがすでに計算しておられますが、一応ここでも試みてみますと…
現在ロイが30歳として、イシュバール戦が勃発したのが約14年前。つまりその発端
となった「イシュ人の子供射殺事件」が約14年前ということです。そして軍法会議
によって裁かれた穏健派将校(=ロイ父と仮定)は、無実の罪を着せられたまま死
去…。これがロイが16歳頃のことですね。
士官学校の就学年齢が16歳くらいらしいですから、この事件によってロイが身より
を無くし、マダム・クリスマスの養子となった後に入学したとすれば話は合います。
その時に「国民の恥となった父親の姓を名乗るわけにはいかない」とロイが考えた
かどうかは分かりませんが、結果的にその養子入りは将校との血縁を隠す隠れみの
となったというわけですね。
ですから、もしもマダムが最初からロイの親類縁者だった場合は、マスタング家は
ロイの母方の実家だということになります。つまりマダムは母親の姉妹、ロイの実
の叔母に当たるというわけですね。
今の時点では何も根拠はないのですが、ロイと同じ黒髪や、つり上がった目元など
を観察すると、マダムがロイの叔母である可能性も捨てきれないと思います。体型
だって、彼女も若い頃からビヤ樽だったはずもないですから(笑)とはいえ、外見
上どう見えるかは個人の主観ですからこの際聞き流して下さい。
それよりも、赤の他人が急に養母役を引き受けるよりは、幼い頃から知っている甥
っ子を叔母が引き取る、という方が自然に思えますよね。あの「ロイ坊」という呼
び方も、考えてみれば明らかに幼児に対する呼び方です。小さい頃からそう呼ぶの
に慣れてしまった叔母が、成人した今もそれを改めてくれない……という裏事情が
見えるようですよね(笑)つまり、幼児の頃からロイの周囲にいた人、ということ
になります。
マダムについてもそうです。恐らく昔からバー稼業をしていた彼女は、ロイが自分
を「おばさん」と呼ぶことを禁じたのではないでしょうか?そしてずっと「マダム」
と呼び続けてきたロイも、彼女が養母となってからそれを改めるのが面倒で……と
いうような裏事情。実際はどうなんでしょうか(笑)
また、ロイが養子入りをしてマスタング姓を名乗ることになった時期を、ホークア
イ師匠への弟子入り時期とも照らし合わせないといけませんね。
16歳で士官学校へ入学したとすれば、弟子入り時期はそれよりも前と考えるのが妥
当でしょうが、そうなるとロイは弟子入りした後に「今日から姓が変わってマスタ
ングになりました」という報告を師匠にしたことになります。それも何だか間が抜
けていますが…(苦笑)でも、少女リザがロイを「マスタングさん」と呼んでいる
情景で我々が知りうるのは、ロイが19〜20歳の時の描写のみですから、弟子入り当
時にリザがロイを別の姓で呼んでいた可能性はもちろんおおありなのです。
リザとマダムが初めて顔を合わせた時期については、これはもう妄想次第と言えま
すね。ロイの弟子入り挨拶時、弟子入り後にロイが店に連れてきた等、仔リザの頃
にすでに将来の嫁と決めていた説から、以外と遅くてイシュバール後の東方司令部
時代に紹介された説、中央の店がオープンする時に「ロイ坊、人手が足りないわ」
というわけでリザが助っ人に急行させられる「エリザベスちゃんのホステス修行物
語」が初対面……などなど、どんな風にでも妄想可能でしょう(笑)二次創作上の
おいしいポイントと言えますねv
ただ、もちろん本編の中ではマダムとリザの会話シーンは今のところ存在しません
が、「2人はまだ会ったことがない」説だけは有り得ないのではないかと思います。
やはりリザを「エリザベスちゃん」と呼ぶからには相応のお付き合いがあるはずで
すし、「リザを他の男にとられた(大総統補佐就任時)」とロイが報告した時のマ
ダムの表情をみても、その一言だけで事情を察してしまうくらいロイリザ2人の状
況を把握しているらしい様子がうかがえますから。(ちなみに、これで「エリザベ
ス=リザの本当の名前」説は少し信憑性を増したかも?)
しかし、リザの方がロイについての情報をどれだけ把握しているかについては、確
信をもって「すべて知っているはず」とは言えなくなってきました。もちろんマダ
ムが養母であることは知っているに違いありませんが、穏健派将校の件まではロイ
から打ち明けられていない可能性も……。なぜなら、15巻でエドがその話を出した
時にリザはまったくのスルー状態だったからです。
まぁあの時は、エドも詳しくエンヴィーの話を伝えたわけではなかったし、もしも
リザがロイから事情を聞かされていたとしても、ロイ一家の過去に踏み入る話をあ
の場でエドに語ったとは思えないのですが……。
ともかく、今の時点で穏健派将校の真実を知っているのは、グラトニーの胃の中で
エンヴィーの話を聞いたエドとリンだけです。ロイがどこから真実を知るのかはま
ったくの不明ですが、もしかしたら「扉」の一件にはエドやリンも同席することに
なるのかも知れませんね。
というわけで、物語も佳境からラストスパートというところでようやく明かされ始
めたロイの出自の謎は、まだまだこれからが本番だと推測します。
もちろん物語全体の構成を考えた時に、イシュバールのあとでこの「穏健派将校説」
を出せばロイの身辺がいささか濃すぎる演出になるのでは……という意見も分かり
ます。イシュ編でロイがトップの椅子を目指す理由が描かれたばかりなのに、更に
味付けしては強調のしすぎでは?とも思いますよね。
しかし、エンヴィーがあれほどまで得意げに語った悪事です。そして「お国の大事
件」にもかかわらず、現在までその冤罪の真相が明かされていない……というのは
とても不自然。
だってイシュバール戦の発端なのですから!これが公になれば、イシュバルの人々
はその怒りの矛先をもうアメストリス人には向けられないのです。
そして、真犯人のエンヴィーから子細を聞いたエドですらあれだけ怒りを爆発させ
た真相を、当事者のロイが知った時の怒りのエネルギーはどれほどか……想像した
だけで「扉」なんか吹き飛んでしまいそうな予感もしますよね(笑)
それこそ最強をはるかに超えた最凶の焔が、エンヴィーを跡形もなく消滅させてし
まいそうだと思いませんか?
ああ一体どんなドラマが展開されてゆくのでしょうか…もう胸の動悸がおさまりそ
うにありませんよ!!
蛇足ですが、ロイの父方の姓が「ハーネット」だったとしても私はあまり驚かない
かも(笑)(ハーネット=イズミの旧姓。つまり彼女がロイの姉である可能性。こ
れも以前からささやかれ続けている説ですね〜。でもほんと似てるしあの2人!)
スペシャルサンクス:☆夜さんv
この考察は☆夜さんとのおしゃべりの中で組み上がっていったものですよ〜♪
ありがとうありがとうv
追記
◆
文責:鈴々
2008/9/17