第82話
副題『魂の家族』というわけで、今月はそれに該当する3家族、前グリードと
デビルズネストの面々・大総統一家・ホーエンパパ一家がメインでした。
中でも長らく不明だった「エドアルははたして本当に人間か?」という疑問に
ようやく解答が与えられたのにはすっきりしたv(笑)
そしてリンのファンには待望の活躍の時が…!
でも先生、ロイの活躍の時はいつでしょう…!(涙)
ま、それも近づいている予感は示されていたから良しと致しましょうか。
では場面順にいきますー☆
1:エド、護衛2人と北を脱出
冒頭、先月の続きで闇医者のところを出るエドとゴリラ氏とライオン氏。
護衛2人の戦闘シーンが何だか無駄に格好いいですよね;くそぅ〜;(せめて
このくらいの活劇シーンをマイルズさんにも見せてほしいものです…)
闇医者の老夫婦も心得ていていい人じゃないかv
そしてぶんどられる車が常に「今はやりの金持ちのボンボンが乗ってるような」
のが萌え〜(爆笑)なつかしいセリフだなぁ。
エドの錬成センスがまた暴走してますが、これももはやお約束。(可愛いv)
そしてアルと合流すべく、彼が行きそうな場所はどこかと思案するエドですが…
2:「賢者の石人間」から生まれた子供は人間?
一方、ホーエンパパはアルにコミックス19巻を読ませたらしいです(笑)
いや、でもそんな感じじゃないですか〜奴隷時代から洗いざらい、ね。
思ったよりアルの受け入れが早くて驚くパパ。でもこの2人、ほとんど初対面
みたいなものなんですよねー。しばしば会話が沈黙しちゃって、急に豆みたい
に小さく描かれてしまう2人が何というか切ないけどユーモラスと言うか;;
続く父子の会話も何だか寂しくてキュンとなります。
「…ねぇ、死なないってどんな感じ?」
「…友達が先に逝ってしまうのが嫌だな」
「…ボクは、夜に1人だけで起きてるのが嫌だな」
ああそんな悲しいところで共感しちゃうのか〜この親子はー(涙)
でも、それで苦笑し合うことでお互いちょっと打ち解けたみたい。良いシーン
ですね…(じーん)クールなアルがちゃんと「子供」に見えるわ。
さて、そしてトリシャとの出会いは「俺の一目ボレ。俺メロメロ」だったこと
が判明。ほんとこっぱずかしいおっさんだな;(でも元美少年だから許す)
さらにここでさっくりと、ファンの長年の疑問だった「エドアルは人間?」の
問いに答えてくれました…パパ!ビバ!(笑)
そうですか、真に人間なのね!これですっきりしたよ!
うーむ…実はこの説明はあまり説明になってない気もしますが;でも本人のセ
リフですからね。この辺は考察必須項目ですね。
さて、必須項目はそれだけじゃありません。次もまた重量級の考察ネタ!!
ここでついにアルが取り出したのは、国家錬成陣と逆転錬成陣…!
来た来た〜待ちに待った核心ですvv
あれ、でもホーエンパパってば「ほぉやるなぁ。ここまで調べたのか」で軽く
流しちゃうの…?
急がないと〜…とあせあせするアルを横目に、余裕の態度を取るパパ曰くは、
「まだ「その日」ではないからだ」…ですか…う〜ん。
これはきっと、島田荘司作品によくある「読者への挑戦」ですね(笑)牛様の。
ヒントは「下ばかり見てないで上を見上げろ。そうすれば見えてくる」…か。
そして「(お父様は)来るべき日を待っている」、更にはズームアップされた
太陽神レトの像と空。これで鍵は全部置いた、という訳ですね!
では一体、お父様の待っている「その日」とはどんな日なのか?
うーむこれは…まず間違いなく自然現象がらみでしょう。
とすれば、恐らくは太陽関係…もしや日蝕?冬至か?
あ、「太陽を飲み込む獅子」って日蝕のことかしら。北欧神話のフェンリルを
思い出しますよね。そうなると、うわぁラグナロクですか!?
でも、具体的に日蝕がどんな作用をするのかは分からないな…
このへんももちろん、考察しまくりたいものです!
3:哀れビドー;(南無南無)
一方的にいたぶられ、「グリードさん…仲間忘れちゃったのかよぅ」と涙を流
しながら串刺しにされたビドーの冥福を祈ります…さすがに可哀相すぎ;;
いやぁ先月の段階では、「次号予想」として「ビドーはメッセンジャーになる
のでは?」などと言っていましたが、甘すぎました。
その殺戮行為がスイッチとなって、消え去ったはずの前グリードの記憶がよみ
がえる、というのがビドーの伏線だったようです;
アルの記憶が戻った時と同じですねーこれ。エドとアルが母親を錬成しようと
した時に「魂の情報」として自分達の血を加えていたけど、この作品ではそれ
を「DNA」とは呼ばないところが牛先生の心意気ですよねv
侵入者を排除した途端、突然に脳裏によみがえってきた元の仲間たちの記憶に
精神を引き裂かれそうになるグリード。おお、実はちゃんと記憶は残っていた
んだね!そこへ内部にいるリンも「仲間に手を掛けるとはどういう了見ダ?」
とたたみかけて、文字通り精神崩壊しそうなグリード=リン。
う〜ん難しい描写なのに画面の説得力がすごいですね。
そして「過去など全て忘れている!!!」と打ち消すグリードに、ここで怒り
極まったリンの名セリフが炸裂!ひゅ〜v
「仲間ってのは魂で繋がってんだヨ!!魂に染みついちまっているものをすす
いで落とす事なんかできないんだヨ!!」
おおお熱い!いいなぁこの子。あんまりいいセリフだから全文書いちゃうよ!
続けて「おまえハ!魂の家族を切って捨てやがっタ!全てを手に入れんとする
強欲が聞いてあきれル!!」
…いやぁど迫力ですね;ここで完全にグリードは錯乱し、ビドーの亡きがらを
抱き上げて咆哮…。ああ何だか感動しました(涙)
そうか、仲間を切ることは自分の魂を切るのと同じことだったんだね。ビドー
の血の中には、仲間たちとのきずなまでが「情報」となって入っていたのね。
このシーン、まさに少年漫画の王道だと思います…!!
今月の副題『魂の家族』はもちろんここから。
そしてグリードは、閣下との戦闘の記憶を辿って大総統邸へ。
4:グリードvsラース再び
前にも出てきた、あの階段のある広い部屋でくつろぐブラッドレイ一家がいい
感じですv閣下のベスト&タイ姿もかなり素敵だと思う…(はぅ…悶)ロイに
勝るとも劣らないよ。「LEON」の表紙を飾れます(←こ、これ見たいっ!)
さて、けっこうお酒をたしなむらしい閣下はグラスを横に置いて新聞を広げ、
奥さんはセリムと紅茶を片手に本の話を楽しみつつ…という団欒のひとときに、
突然乱入するグリード=リン!怯える大総統夫人…
「あなた!!」「下がっていなさい」(←セリムは目に入ってない管理人)
ああん萌えーーvv嫌でも80話の「妻だけは自分で選んだ」がフィードバック
されますって!また閣下の剣さばきが死ぬほどかっこいいんですよぉぅ(悶)
ダメだ…もともと好きだったけど本気で惚れそうだ…(がくり)
鳥肌モノです…齢60にしてこの戦闘シーン…!!
以前から「最終決戦の対戦カード考察」なんていうのを繰り返していますが、
ここに来てグリード=リンと閣下の因縁度がかなり強調されてきましたね。
前グリードとリン、2人とも閣下と因縁を持つ、というところがポイントみた
いです。閣下は恐らく、ホム側を裏切りつつもうわべはホム側として戦うので
しょうから、今回このままグリードが不安定になってしまったら、この2人は
更なる対戦を繰り返すかも知れませんね〜。
その因縁を無視するとしても、この2人には最初から「人間ベースのホム」と
いう共通点がありますから、今月号のやりとりは重要な考察ポイントです。
まとわりつく前世の記憶に苦しむグリード、デビルズネストの面々を閣下に殺
されたことを思い出し、
「どういう事だラース…(中略)おまえ俺のモンに何をした…!!」
対する閣下の返答がものすごく意味深です。
「強欲か…捨てる事を知らず過去をもむさぼる愚か者めが…!!」
そういうことなのかー!
これはもう、同じ苦しみを閣下も経験済みだと言っているも同然!
つまり閣下も、「ラース」となった後で人間だった頃の記憶に苦しめられたわ
けですね。でも、閣下はそれらの過去を捨てたのです。なぜ?
もちろん、生きるために!
正確に言えば、過去を捨てて「未来を選ぶために」でしょう。
恐らくその頃にはもう、閣下は守るべき女性を見つけていたのですね…。
思えば以前、リンとの交戦中に「あなたは仲間を捨ててゆくことができるか」
と訊かれて「できる」と断言した閣下でした。でもそれは冷酷ゆえの発言では
なくて、妻と共に生きてゆく未来のために、人間だった頃の大切な記憶を全て
切り捨てる決心をした男のセリフだったんですね。
くくぅ…どこまで男前なんだ…閣下!!
こんな人が…こんなに人間らしい人が人間じゃないなんて…!
いやもう、人間とそうじゃない存在の境界が分からなくなってきますね。それ
も牛先生の意図に違いないですが…ほんと心憎いです。
さて、しかしここで間違いなく一番恐ろしい存在なのはセリム。
壮絶な戦いを見守る奥さんに庇われつつ、そのセリムの足元からは…あれれ、
人前なのに触手が出てますよ〜;黒いやつが!
結局グリードは窓を割って外へ逃げたので、ぞるぞるは引っこんでしまいまし
たが、窓をにらむセリムの形相が……こ、怖ーい;;
魂が不安定なところを見られたグリードは、再び粛正されてしまう可能性大で
しょうね。そして閣下のセリフも聞かれたはずですが、こちらは疑われないの
かしら…心配です。何しろ同じ「人間ベース」のホムですから。うーん…
しかし、グリードの記憶が途中からリンの記憶に変わってしまったところを見
ると、どうやらリンの魂が肉体を取り戻したようですね。まぁ一時的にかも知
れませんが。そして肉体と一緒に空腹感も戻ってきた様子(笑)
さぁ、皇子様はどこへ身を隠す?
5:ロイの「隠れ家」再び(笑)
一方、アルが行きそうな場所をひとつ思いついたエド。なんとそこは、ロイが
グラトニーの宿敵になったあの因縁の隠れ家でしたか!なつかしいv
(細かいことだけど、この場面の背景の月は満月。でも直前の、リンが逃亡先
を探しているコマには三日月が描かれていますよね。ですから、閣下との交戦
からは少なくとも10日が経っているとみて…いいのかな?)
でもアルはリオールだから、誰もいなくて当然;
しかし、そこへ突然リンが現れて…というところで今回は終わりなのですが、
「腹減っタ…」がグリードかリンかを見分ける指標だとは情けないなぁ(笑)
まぁともかくも、ホムンクルス内部の情報をたっぷり持ち帰ったリンがエドと
再会したことは大きいですね。うん。
そして、「ここはマスタング大佐と連絡が取れる場所」とエドが言っているか
らには、近いうちに本当にロイと連絡を取り合ってくれるはずです。絶対v
むむ…これは盛大な情報交換になりそうな予感がします!ビバ!v
しかも場所が場所だけに、エド・リン・ロイときたら、もう一人・グラトニー
が出没してきてもおかしくないような気もしますよね。
そうなると…「扉」の話はこの隠れ家が舞台となる可能性も…??
取りあえず、今後は北から中央へと話が移りそうな気配。
…忘れられたゾルフは今頃どうしているのかなー(笑)
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以下考察です。
◆お父様の待つ「来るべき日」とは?
まずはこのお題から行ってみましょう〜♪
上の感想内でも書きましたとおり、お父様が待っている「その日」とは恐らく
太陽の運行によって起こる自然現象、その中でも「日蝕」である可能性が極め
て高いと推測します。
なぜならお父様のセリフ、「急げ、その日はすぐそこまで迫っている…」とい
う言い方を見ると、「その日」が行き当たりばったりに起こるものではなくて、
前もって計算で分かっている日のように思われるからです。
では、なぜお父様は日蝕の時に合わせて国家錬成陣を発動させたいのか。
これはずばり、「皆既日食で太陽光がさえぎられるわずかな時間を利用するた
め」なのではないでしょうか。
プライドが常にトンネルの「闇」や「影」に潜んでいることを思い出してみて
下さい。登場当初は「光」そのものがダメなのかと思いきや、地上でも割と普
通に明るいところに出てきている「ぞるぞる」ですが、よくよく考えてみると
「太陽光の下」には一度も出没していないんです!
リザのほっぺに傷つけた時も、今月号でも、外は夜でした。恐らくは電気の光
なら大丈夫なんですよ。これは「容れ物から出ると死ぬ」とは別に、プライド
の弱点なのでしょうね、「太陽光」。思い返せば以前、リン+ランファンとエ
ンヴィー+グラトニーが戦った時(10巻)に登場したプライドでしたが、あの
時も外は夜でした。(声のみだったけど、でも近くに来ていたはずですよね)
ですから、皆既日食のダイヤモンドリングからダイヤモンドリングの間の時間、
ほんの2分くらいかな?この完全に太陽光がさえぎられる時間を利用して、プ
ライド=元フラスコは新たな進化を目指すつもりなのではないでしょうか。
たぶん、その時間内であればプライドは地下からも影からも自由に出てこられ
るんですよ。そして……お父様は何をどうするつもりかな〜(笑)
残念ながら、肝心の目的についてはまだ推理が及びません;;
もうちょっと頭をひねってみますね!
(しかし……こうなってくるとやっぱり本当の黒幕はプライドじゃないの?と
思われてなりませんね。ホーエンパパをして本質と言わしめた傲慢だし…。
もしくは、国家錬成陣発動とともに各ホムが再合体して、切り離す前のお父様
に戻るとか…?まぁ「色欲」は無くなっちゃったけど)
◆「魂の家族」の意味
この副題、先月の「バリバリ」などに比べたら格段に意味深いですよね(笑)
要は「魂のつながりは血のつながりを超えている」みたいなニュアンス。
それは例えばデビルズネストの面々と前グリードとの絆、リンとランファンの
絆、ひいてはリンとエドの友情、そして80話でリザに「虚構の家族」と言われ
たけどそれを否定した閣下と奥さんとの絆。
そしてホーエンパパとお父様の関係は、同じ血を分け合っていても、魂でつな
がってはいないんです。
今回は出番がなかったけど、ロイとリザももちろん「魂の家族」に充当します
よねvまぁこの2人は戸籍上も家族になってもらわないと困るけど(笑)
◆ホーエンパパとお父様の違い
今月号でめでたく正真正銘の人間だと判明したエドアル。
ホーエンパパの説明によれば、自分は「賢者の石と魂が融合してる」けど「核
はあくまで俺という人間」だと言うことですが…これがよく分からない;
それなら例えば閣下も同じだと思うのですが、閣下は子孫を残せないし、体も
加齢してゆきますよね。その違いは何なのでしょう?
メイもリンも、お父様の中の無数の魂を感知して「有り得ない!」と恐れまし
た。ホーエンパパはまだ彼らと対面していませんが、犬のデンがパパにあれだ
け吠え立ててますし、「昔から動物には嫌われてばかり」なんですから、やは
り「有り得ない」と感じるはず。そしてグラトニーさえ「中に何人いる?」な
のに、なぜ閣下だけは「気配が人間」なのか……これも謎です。
そういえば中央地下でお父様が初めてエドに会った時、お父様は非常に驚きつ
つ「(ホーエンハイムは)子供なんぞ作っておった!」と言ってますが、そこ
には「そんなことが可能だったのか!?」というニュアンスを感じるんですよ
ね…うーん。
「核が人間」の他に、何かもっと別の理由があるような……気もします。
また、パパはお父様の状態を「革袋に入っているようなもの」と表現していま
すが、一体「何が」革袋に入っているようなものなのでしょうか。
もちろんマリモ、じゃなかった元フラスコであるのは間違いないわけですが、
クセルクセス滅亡時にパパと半分こにした賢者の石の半分も、そこに入ってい
るのでしょうか?(確かに出し入れ可能のようだし…)
でも、「容れ物」である体が加齢しているのはなぜなのでしょう?人間が核で
はないから?それなら、あのマトリックスのような生命維持装置で「容れ物」
を維持しなくとも、新しい体を錬成し直せばいいですよね。なぜそうしないの
か…。
この辺りの疑問には最後まで答えてもらえないのかも知れませんね;
でも、もう少し接合性のある説明というか、種明かしがあったら楽しいなぁ。
◆エドとパパの再会はまだみたい(今後予想)
結局、パパと再会しないうちにまた中央へ来てしまいましたね〜エド(笑)
ということは、彼が父親の正体と逆転錬成陣すら知らずに中央へ来た、という
ことが重要なのだろうと思います。
とりあえず、今月号以降の展望予想を思いつくままに列挙。
1:エド、リンとの情報交換でセリムの正体を知る。
2:エド、ロイとコンタクトを取り情報交換、リンと3人で作戦会議。
3:実家に立ち寄ったオリヴィエ様→花屋のおばちゃん→ロイのルートで「不
死の軍隊(ぶらさがり状)」のことが伝わると面白い。
4:ゴリさんの拾った賢者の石は、恐らくエドからロイへと渡ってハボックの
治療用になるのでは。
5:メイはロイの隠れ家を知らないので、ノックス先生の家に行くかも。その
後でエドリンロイと会って逆転錬成陣のことを話すかも。
6:でも、メイと一緒の瓶詰めエンヴィーがどんな風に暴れてくれるかな〜。
7:一方のリオールでは、パパとスカーの対面があるはず(これ興味深い!)
8:しかし一体ゾルフはどこにいるのかなー?リオールに来るかな?
…こんなところかと。エドに会う前にアルが父親の理解者になることがきっと
大切だったんでしょうね(笑)この分だと長男と父の再会はいつになるのやら。
さて、そして次に登場したら中心人物になるに違いないロイですが、どんな風
に「扉」の挿話が始まるのやら…。とは言ってもまだそこまで数ヶ月くらいは
かかりそうな雰囲気ですね(苦笑)
だとすると、100話じゃ連載終わらない…よね?あと2年は続くかなぁ。
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